書画の展開―安土桃山～江戸
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伊勢物語絵巻 巻第六 絵：住吉如慶筆、詞：愛宕通福筆 江戸時代・17世紀
本館 8室
2020年8月12日（水） ～ 2020年9月22日（火・祝）安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆（信尹・光悦・昭乗）が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。 今回は7室と関連させ『源氏物語』や『伊勢物語』といった古典文学を題材とした作品を中心に、やまと絵師による作品を展示します。書跡は、和漢の古典に学んで文学的感性を養い、詩歌の表現を充実させた先人の営みをご紹介します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 重美 | 粟穂鶉図屏風 | 8曲1双 | 土佐光起筆 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | ||
| 源氏物語図色紙（花宴） | 1幅 | 土佐光吉筆 | 安土桃山時代・16～17世紀 | A-12076 | |||
| 業平歌意図 | 1幅 | 土佐光起筆 | 江戸時代・17世紀 | A-967 | |||
| 和歌三神像 | 3幅 | 土佐光芳筆 | 江戸時代・18世紀 | A-1240 | |||
| 鷹狩図 | 2幅 | 住吉広尚筆 | 江戸時代・19世紀 | A-774 | |||
| 囲碁図 | 1幅 | 冷泉為恭筆 | 江戸時代・19世紀 | 岡田かつ子氏寄贈 A-11918 | |||
| 源氏物語図屏風 | 6曲1隻 | 伝土佐光則筆 | 江戸時代・17世紀 | A-1166-1 | |||
| 秋郊鳴鶉図 | 1幅 | 土佐光起、土佐光成筆 | 江戸時代・17世紀 | A-65 | |||
| 源氏物語絵巻 | 1巻 | 住吉具慶筆 | 江戸時代・17～18世紀 | 千野浩一氏寄贈 A-12358 | |||
| おすすめ | 伊勢物語絵巻 巻第六 | 1巻 | 絵＝住吉如慶筆、詞＝愛宕通福筆 | 江戸時代・17世紀 | A-12341-6 | ||
| 瀟湘八景詩歌巻 | 1巻 | 道晃法親王筆 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | |||
| 三十六歌仙帖 | 1帖 | 近衛信尹筆 | 安土桃山時代・17世紀 | B-1333 | |||
| 詩歌屏風 | 6曲1双 | 春深房道朝筆 | 江戸時代・17世紀 | 表野篤氏寄贈 B-3514 | |||
| 書状 | 1幅 | 中院通村筆 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | |||
| 重美 | 書状 | 1幅 | 後陽成天皇筆 | 安土桃山時代・16～17世紀 | 個人蔵 | ||
| 書状 | 1幅 | 角倉素庵筆 | 安土桃山時代・16～17世紀 | B-2924-20 | |||
| 詠草 | 1幅 | 細川幽斎筆 | 安土桃山時代・天正18年(1590) | 個人蔵 | |||
| 詠草 | 1幅 | 正親町天皇筆 | 安土桃山時代・16世紀 | 太田松子氏寄贈 B-2877 | |||
| 重美 | 詠草 | 1幅 | 九条兼孝筆 | 安土桃山時代・16世紀 | 個人蔵 | ||
| 詠草 | 1幅 | 武者小路実陰筆 | 江戸時代・17～18世紀 | 個人蔵 | |||
| 偈頌 | 1幅 | 沢庵宗彭筆 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | |||
| 偈頌 | 1幅 | 雲居希膺筆 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | |||
| おすすめ | 一行書「十暑岷山葛」 | 1幅 | 伊達政宗筆 | 江戸時代・17世紀 | 杉山東一氏寄贈 B-3173 |