書画の展開―安土桃山～江戸
-
松梅孤鶴図（部分） 伊藤若冲筆 江戸時代・18世紀 植松嘉代子氏寄贈
本館 8室
2020年1月2日（木） ～ 2020年2月9日（日）安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆（信尹・光悦・昭乗）が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代だでした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。
絵画は新年を寿ぐ吉祥画題や富士山を描いた作品などを展示。書跡も、新年にふさわしい題の和歌懐紙などを展示します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 宝船図 | 1幅 | 尾形光琳筆 | 江戸時代・17世紀 | 個人蔵 | |||
| 富士・三保・清見寺図 | 3幅 | 狩野探幽筆 | 江戸時代・17世紀 | A-937 | |||
| 高砂図 | 1幅 | 狩野益信筆 | 江戸時代・17世紀 | A-985 | |||
| 雪中老松図 | 1幅 | 円山応挙筆 | 江戸時代・明和2年(1765) | A-1148 | |||
| おすすめ | 松梅孤鶴図 | 1幅 | 伊藤若冲筆 | 江戸時代・18世紀 | 植松嘉代子氏寄贈 A-11851 | ||
| 孔雀図 | 1幅 | 岡本秋暉筆 | 江戸時代・19世紀 | 岡本隆光氏寄贈 A-12378 | |||
| 富士山図 | 1幅 | 英一蝶筆 | 江戸時代・18世紀 | A-510 | |||
| 富士山図 | 1幅 | 木村探元筆 | 江戸時代・18世紀 | 個人蔵 | |||
| 日金山頂望富嶽図 | 1幅 | 広瀬台山筆 | 江戸時代・寛政11年(1799) | A-1248 | |||
| 漁村富士図 | 1幅 | 東東洋筆 | 江戸時代・天保5年(1834) | A-1056 | |||
| 富嶽図 | 1幅 | 仙厓義梵筆 | 江戸時代・文政7年(1824) | 広田松繁氏寄贈 A-11739 | |||
| 月ヶ瀬探梅図巻 巻上 | 1巻 | 金井烏洲筆 | 江戸時代・天保4年(1833) | 中島伊平氏寄贈 A-12349-1 | |||
| おすすめ | 芥子下絵和歌巻 | 1巻 | 本阿弥光悦筆 | 江戸時代・寛永10年(1633) | B-3008 | ||
| 芝園臥龍梅記並詩歌 | 1巻 | 成島司直筆 | 江戸時代・文化11年(1814) | B-1234 | |||
| 尺壁帖 巻三 | 1帖 | 江戸時代・17～19世紀 | 池田成彬氏寄贈 B-2390-3 | ||||
| いろは屏風 | 6曲1双 | 貫名菘翁筆 | 江戸時代・19世紀 | 個人蔵 | |||
| 詠草 | 1幅 | 烏丸光広筆 | 江戸時代・17世紀 | B-2891 | |||
| 和歌懐紙「亀万年友」 | 1幅 | 霊元天皇筆 | 江戸時代・元禄13年(1700) | B-2811 | |||
| 和歌懐紙「禁中佳趣」 | 1幅 | 武者小路実陰筆 | 江戸時代・享保10年(1725) | 個人蔵 | |||
| 詠草 | 1幅 | 北村季吟筆 | 江戸時代・17世紀 | 内藤堯宝氏寄贈 B-2820 | |||
| 詠草 | 1幅 | 八条宮智忠親王筆 | 江戸時代・慶安元年(1648) | 個人蔵 | |||
| 和歌懐紙「不盡山」 | 1幅 | 加藤枝直筆 | 江戸時代・18世紀 | 関根秀雄氏寄贈 B-1313 | |||
| 和歌懐紙「鶯入新年語」 | 1幅 | 村田春海筆 | 江戸時代・19世紀 | 関根秀雄氏寄贈 B-1315 | |||
| 富嶽詩書 | 1幅 | 柴野栗山筆 | 江戸時代・18世紀 | 弘埜ひで氏寄贈 B-2911 | |||
| 書状・詩稿 | 1幅 | 林述斎、佐藤一斎他筆 | 江戸時代・19世紀 | 河田燕氏寄贈 B-3141 | |||
| 詠草 | 1幅 | 小林一茶筆 | 江戸時代・19世紀 | 金子すみ氏寄贈 B-3164 |