書画の展開―安土桃山～江戸
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雨宿り図屏風（部分） 英一蝶筆 江戸時代・18世紀
本館 8室
2019年5月8日（水） ～ 2019年6月16日（日）安土桃山時代から江戸時代の絵画は、永徳や探幽をはじめとする狩野派を中心に、宗達・光琳・抱一らの琳派、大雅・蕪村らの南画派、応挙・呉春を祖とする円山派・四条派、 若冲・芦雪・蕭白らの個性派の画家たちを輩出し、百花繚乱の相を呈しました。書は、江戸時代初期の三筆（信尹・光悦・昭乗）が新しい書風を打ち立て、黄檗の三筆らがもたらした中国書法が、江戸時代中期以降、唐様の書として流行しました。永く太平が続いた江戸時代は、私塾や寺子屋や藩校などを通じて、多くの人々が書法とともに文字を身につけ、筆墨や印刷による文字文化を広範に享受できた時代でした。ここでは安土桃山時代から江戸時代に多様な展開を遂げた絵画と書跡を展示します。今回、絵画は梅雨の時期に合わせ風雨の描写がみられる作品や、7室と関連し花鳥を描いた作品などをご紹介します。書跡は茶室が炉から風炉にかわる時期にちなんで茶人の筆跡を多めに展示します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 瀟湘八景図屏風 | 6曲1双 | 長谷川等伯筆 | 安土桃山時代・16世紀 | A-12096 | |||
| 玄鶴芦雁図 | 2幅 | 狩野山雪筆 | 江戸時代・17世紀 | A-1046 | |||
| 尾長鳥図 | 1幅 | 狩野探幽筆 | 江戸時代・寛文10年(1670) | A-252 | |||
| 波濤群燕図 | 1幅 | 狩野探幽筆 丹羽子爵家 | 江戸時代・寛文10年(1670) | 公益財団法人常盤山文庫蔵 | |||
| 雑花果蓏図 | 1幅 | 椿椿山筆 | 江戸時代・嘉永5年(1852) | A-1139 | |||
| 雑花果蓏図 | 1幅 | 浅野梅堂筆 | 江戸時代・万延元年(1860) | 木村浩吉氏寄贈 A-1193 | |||
| おすすめ | 雨宿り図屏風 | 6曲1隻 | 英一蝶筆 | 江戸時代・18世紀 | A-11719 | ||
| 鏡売図 | 1幅 | 冷泉為恭筆 | 江戸時代・19世紀 | A-130 | |||
| 飛禽走獣図巻 飛禽巻 | 1巻 | 狩野探幽筆 | 江戸時代・寛文7年(1667) | 松平直亮氏寄贈 A-1075-1 | |||
| 瀟湘八景図巻 | 1巻 | 住吉如慶筆 | 江戸時代・17世紀 | A-12071 | |||
| 真草千字文 | 2巻 | 近衛家煕筆 | 江戸時代・18世紀 | 植村和堂氏寄贈 B-3285 | |||
| 七絶詩屏風 | 6曲1隻 | 貫名菘翁筆 | 江戸時代・天保6年(1835) | 植村和堂氏寄贈 B-3286-1 | |||
| 七絶詩屏風 | 6曲1隻 | 貫名菘翁筆 | 江戸時代・天保6年(1835) | 植村和堂氏寄贈 B-3286-2 | |||
| おすすめ | 書状 | 1幅 | 千利休筆 | 安土桃山時代・16世紀 | 善田喜一郎氏寄贈 B-2539 | ||
| 書状 | 1幅 | 津田宗及筆 | 安土桃山時代・16世紀 | B-3012 | |||
| 書状 | 1幅 | 本阿弥光悦筆 | 江戸時代・17世紀 | 中井敬所氏寄贈 G-182-2 | |||
| 書状 | 1幅 | 高山右近筆 | 安土桃山～江戸時代・16～17世紀 | 個人蔵 | |||
| 書状 | 1幅 | 古田織部筆 | 安土桃山時代・16～17世紀 | 個人蔵 | |||
| 書状 | 1幅 | 金森宗和筆 | 江戸時代・17世紀 | B-38 | |||
| 書状 | 1幅 | 片桐石州筆 | 江戸時代・17世紀 | B-1337 | |||
| 賞竹詞 | 1幅 | 秋月種樹筆 | 明治7年(1874) | B-167 | |||
| 竹自画賛 | 1幅 | 佐藤一斎筆 | 江戸時代・天保5年(1834) | 河田燕氏寄贈 B-3140 | |||
| 詠草「寄竹祝」 | 1幅 | 屋代弘賢筆 | 江戸時代・19世紀 | 個人蔵 |