仏教の美術―平安～室町
-
藤原鎌足像 室町時代・15世紀
本館 3室
2012年1月2日（月・休） ～ 2012年2月5日（日）仏教美術は日本美術を代表するジャンルの一つです。平安時代には、日本的な仏教美術が形成され洗練されました。その内容の多様性も日本仏教美術の特徴です。鎌倉時代に入ると、新仏教の興隆や禅宗の導入、また中国美術の影響などにともない多様な展開を示していきます。ここでは仏教美術の盛期である平安時代から鎌倉時代までの作品に、南北朝・室町時代の遺品を加えて紹介します。今回は、年記の明らかな僧侶の肖像彫刻と願文、密教と旧仏教の肖像をはじめとする仏画の諸相、東大寺に関わる典籍や最澄筆の国宝をはじめとする書、国宝の神照寺華籠をはじめとする仏教工芸の優れた作品を展示します。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| 国宝 | 線刻蔵王権現像 | 1面 | 奈良県吉野郡天川村金峯山出土 | 平安時代・長保3年(1001) | 東京・西新井大師総持寺蔵 | ||
| 輪宝羯磨文据箱 | 1口 | 室町時代・大永6年(1526) | E-19847-2 | ||||
| 輪宝羯磨文戒体箱 | 1口 | 室町時代・大永6年（1526） | E-19847-1 | ||||
| 金銅獅子文据箱 | 1合 | 鎌倉時代・13世紀 | E-19822 | ||||
| 金銅蓮華唐草透華籠 | 1面 | 室町時代・16世紀 | E-15270 | ||||
| 国宝 | 金銀鍍宝相華唐草透華籠 | 1面 | 鎌倉時代・13世紀 | 滋賀・神照寺蔵 | |||
| おすすめ | 国宝 | 金銀鍍宝相華唐草透華籠 | 1面 | 平安時代・12世紀 | 滋賀・神照寺蔵 | ||
| 重美 | 舎利勘計記 | 1幅 | 藤原為兼筆 | 鎌倉時代・永仁元年 (1293) | B-3043 | 2012年1月17日～ | |
| 重文 | 願文 | 1巻 | 叡尊筆 | 鎌倉時代・文永6年(1269) | 奈良・般若寺蔵 | ||
| おすすめ | 国宝 | 羯磨金剛目録 | 1巻 | 最澄筆 | 平安時代・弘仁2年（811） | 滋賀・延暦寺蔵 | |
| 華厳十重唯識瑺鑑記 巻第五 | 1巻 | 凝然筆 | 鎌倉時代・正応5年(1292) | 個人蔵 | |||
| 大般若経巻第一百卅八 | 1巻 | 鎌倉時代・宝治元年 (1247) | B-2007 | ||||
| 大般若経巻第四百三十（東大寺八幡経） | 1巻 | 鎌倉時代・寛喜元年(1229) | B-2053 | ||||
| 理趣経曼荼羅 | 1巻 | 元性筆 | 平安時代・承安元年(1171) | 個人蔵 | |||
| おすすめ | 重文 | 惟賢和尚坐像 | 1躯 | ちやうけい作 | 南北朝時代・応安5年(1372) | 神奈川・宝戒寺蔵 | |
| 孔子像 | 1幅 | 栄賀筆 | 室町時代・15世紀 | A-1304 | |||
| 藤原鎌足像 | 1幅 | 室町時代・15世紀 | A-12077 | ||||
| 春日鹿曼荼羅図 | 1幅 | 室町時代・16世紀 | 内藤堯宝氏寄贈 A-11696 | ||||
| おすすめ | 重文 | 興正菩薩（叡尊）像 | 1幅 | 鎌倉時代・14世紀 | 東京・室泉寺蔵 | ||
| 法相曼荼羅図 | 1幅 | 室町時代・15世紀 | A-1226 | ||||
| 真言八祖像 一行 | 1幅 | 鎌倉時代・正和3年(1314) | A-766-6 | ||||
| 真言八祖像 善無畏 | 1幅 | 鎌倉時代・正和3年(1314) | A-766-5 | ||||
| 真言八祖像 金剛智 | 1幅 | 鎌倉時代・正和3年(1314) | A-766-3 | ||||
| 真言八祖像 龍智 | 1幅 | 鎌倉時代・正和3年(1314) | A-766-2 | ||||
| 阿弥陀三尊来迎図 | 1幅 | 鎌倉時代・14世紀 | 八木信剛氏寄贈 A-284 | ||||
| 重文 | 両界曼荼羅図 | 2幅 | 鎌倉時代・14世紀 | 東京・寛永寺蔵 | |||
| おすすめ | 重文 | 惟賢和尚坐像像内納入造像願文 | 1枚 | 惟賢筆 | 南北朝時代・応安5年(1372) | 神奈川・宝戒寺蔵 |