中国の仏像
1階 1室
2026年4月21日(火) ~
2027年4月18日(日)
「東洋美術をめぐる旅」をコンセプトに、中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなどの美術と工芸、考古遺物を展示しています。
重要文化財 勢至菩薩立像 (部分)
中国 隋時代・6世紀
1階 1室
2026年4月21日(火) ~ 2027年4月18日(日)
紀元前後頃にインドから仏教が伝わった中国では、南北朝時代に入ると国家的な規模で寺院の造営が行なわれるようになり大いに隆盛しました。この展示では、中国仏教彫刻の最盛期である南北朝時代から唐時代にかけての小金銅仏と石仏を紹介します。小金銅仏の微細な表現、地域と時代によって異なる石材へのこだわり、石窟寺院での大規模な造像の一端をご覧いただきます。
双耳壺
エジプト ローマ時代・2世紀 百瀬治氏・富美子氏寄贈
2階 3室
2026年7月14日(火) ~ 2026年10月4日(日)
人類最古の文明揺籃の地として知られる西アジアとエジプト、東地中海地域の古代から中世までの文化を紹介します。エジプト美術では先王朝時代の石器や土器、供養文が記されたミイラの包み布などの埋葬に関連する出土物を展示します。東地中海地域と西アジアの美術では、シリアとイラクの出土品や土偶、イランの彩文土器や装飾品、さまざまな技法で製作された古代ガラス、イスラーム陶器などを展示します。
また、「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」(9月15日~11月8日)に合わせて、青色のガラス器ややきものを紹介し、古代の人びとが人工的に青色をつくっていた技術に注目します。
如来像頭部
中国・ホータン 大谷探検隊将来品 3~4世紀
2階 3室
2026年7月22日(水) ~ 2026年9月13日(日)
20世紀初頭にシルクロードを探検した大谷探検隊の将来品を中心に展示を行います。
今回は、ホータンの如来像頭部をはじめ、クムトラ石窟の鬼神像などを展示し、シルクロードの文化を紹介します。
白陶豆
中国河南省安陽市殷墟出土 殷時代・前13~前11世紀
3階 4室
2026年8月18日(火) ~ 2027年2月7日(日)
中国は古来豊富な地下資源や豊かな自然のめぐみを有する土地柄で、人類はその地に高度な文明を築いてきました。展示の冒頭では黄土高原に興った彩陶を取り上げ、ケース2では博物館で「博物館でアジアの旅 カラフル・アジア」(9月15日~11月8日)に関連し殷時代から前漢時代にかけての単色の土器を紹介します。また、モンゴル高原で採集された色とりどりの石器のほか、殷時代から漢時代を中心として、道具にみる形や材質の変化、文字の変遷等を取りあげます。
饕餮文瓿
中国 殷時代・前13~前11世紀 坂本キク氏寄贈
3階 5室
2026年7月28日(火) ~ 2027年1月17日(日)
青銅器文化の絶頂期ともいえる殷時代の器物をはじめ、中国北辺の草原地帯および中国西南部(四川・雲南)など地域色の濃厚な作品群など、先祖の祭礼や戦争、日常生活に到るまで様々な場面に用いられた青銅器を紹介します。中央の曲面ケースでは、殷時代から清時代にいたる器物を通覧し、それぞれの特徴を紹介します。
加彩舞人・楽人
中国 後漢時代・1~2世紀 横河民輔氏寄贈
3階 5室
2026年8月18日(火) ~ 2027年2月7日(日)
戦国時代以降、中国文明が成熟していくに従い、王侯貴族は土を丘のように盛った墳墓を営むようになりました。その地下に築いた墓室には、死者を埋葬するとともに死後の生活を支える家財の模型(明器)や人形(俑)などを供えることが普及し、また西晋時代頃からは墓を守護する武人や鎮墓獣が置かれるようになり、そのならわしは発展・継承して唐時代に絶頂期を迎えました。今回は秋の「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」(9月15日~11月8日)にあわせて、光によって表情を変える青磁を特集的にとりあげます。
豆青釉觚形瓶
中国・景徳鎮窯「大清乾隆年製」銘 清時代・乾隆年間(1736~95) 広田松繁氏寄贈
3階 5室
2026年8月18日(火) ~ 2027年2月7日(日)
中国唐時代から清時代に至るおよそ1300年のあいだにつくられた陶磁器を紹介します。壁付1~3のケースでは唐から明にいたる白磁、青磁、景徳鎮窯器の名品を、4のケースでは「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」(9月15日~11月8日)にちなみ、光によって表情を変える青磁を時代を追ってとりあげます。そして、5のケースでは宋時代の日月壺を、6のケースでは色あざやかな唐、遼、金、元時代の三彩をまとめて展示します。
錦 赤地双鳥双獣文様(部分)
中国内蒙古墳墓出土 遼時代・10~11世紀
3階 5室
2026年7月14日(火) ~ 2026年9月6日(日)
今回の展示では、遼時代(916~1125)の染織を紹介します。
916年、契丹族の一部族である耶(や)律(りつ)阿保機(あぼき)(872~926)がモンゴル高原の北方系遊牧民族を統合し、契丹(きったん)を建国しました。その後、徐々に中国の華北地域へと勢力を拡大し、947年には国号を「遼(りょう)」と称しました。領土を広げるにつれ、多くの漢民族が遼に流入することで、養蚕(ようさん)や絹織物の生産も活発になりました。
遼代の染織の多くは、発掘によってみつかっています。1970~1990年代に、中国東北部の墳(ふん)墓(ぼ)の発掘や出土品の整理が進みました。遼時代の遺跡からも、多くの絹織物が発見されています。それらの作品からは、遼時代の人びとがどのような衣装をまとい、どんなモチーフを好んでいたかをうかがい知ることができます。また、長らく日本の10~11世紀の染織作品は、中国大陸からの影響を断ち、独自の発展を遂げたと考えられていました。しかし、それらに見られる染織技法や文様が、遼の染織品にも通じることから、日本の染織品は、10世紀以降も中国大陸の影響をうけていたことが推測されています。
この展示では、各作品にみられる染織技法や文様の特徴をはじめ、同時代の日本の染織作品への接点をご紹介します。土の中から見つかったにも関わらず、絹の柔らかな風合いを残している点にも、ぜひご注目下さい。
3階 6室
2024年4月2日(火) ~ 2027年3月31日(水)
今日の運勢、相性占い、手相、姓名判断など、日本人にとって、現在でも占いは、とても身近なものではないでしょうか。占いは古来から、アジアの国々でも、人々の暮らしに息づいていたようです。その国の信仰、思想、天文学あるいは統計学にも基づいて、占いは発展していきました。
このコーナーでは、そんな占いの一部を皆様に体験していただこうと思います。東洋館をめぐる旅の途中に、オアシスで一息ついて、旅の行方を占ってみてください。また、あまり良い結果がでなかったとしても、がっかりしないでください。ラッキーアイテムのスタンプを用意していますので、運を良いほうに転じて、楽しい旅を続けてください。
画像石 馬車の行列/先祖の祭祀を行なう建物 (部分)
中国山東省孝堂山下石祠 後漢時代・1~2世紀
4階 7室
2026年4月21日(火) ~ 2027年4月18日(日)
後漢時代(1~2世紀)の中国山東省や河南省南部等では墓の上に祠(ほこら)を、地下には棺などを置く部屋である墓室を石で作っていました。祠や墓室の壁、柱、梁などの表面には、先祖を祭るために当時の世界観、故事、生活の様子などを彫刻して飾りました。画像石と呼ばれるこれらの石刻画芸術は中国の様々な地域で流行したが、ここではとくに画題が豊富で優品の多い山東省の作品を一堂に集めて展示します。
倣高克恭夏山欲雨図軸(部分)
丁雲鵬筆 中国 明時代・万暦46年(1618) 橋本末吉氏・橋本太乙氏寄贈
4階 8室
2026年7月28日(火) ~ 2026年9月6日(日)
橋本コレクションは、橋本末吉氏(1902~1991)の蒐集した、世界的に有名な中国書画コレクションです。令和7年、当館はこのコレクションのうち、17世紀、明時代末期から清時代初期にかけての書画52件の寄贈を受けました。これを記念し、ご寄贈作品を中心とした展示で、明末清初に松江(上海)、安徽など江南の各地方で栄えた、特色ある都市画壇の魅力を紹介します。
犀皮盆
中国 南宋時代・12~13世紀 アーサー・M.サックラー夫妻寄贈
5階 9室
2026年6月23日(火) ~ 2026年9月13日(日)
中国漆工は新石器時代にさかのぼる古い歴史をもち、その装飾技法として、塗り重ねた漆を彫刻する彫漆、貝殻を成形して器体に貼付する螺鈿、漆器に文様を彫って金箔を充填する鎗金、文様部に色漆を施して線彫りの輪郭をほどこす存星などがあります。その文様にも、山水・花鳥・楼閣人物といった絵画的文様や、唐草文が抽象的に発達した屈輪文のほか、黒漆や朱漆を塗るばかりで器形を美しく表現する無文漆器など多種多様なものがあります。今回は、宋時代の洗練された無文や犀皮の漆器、清時代の精緻な彫漆の漆器を紹介します。
兎形白玉合子
中国 清時代・19世紀 神谷伝兵衛氏寄贈
5階 9室
2026年6月23日(火) ~ 2026年9月13日(日)
中国・清時代にはさまざまな材質・技法の工芸品がつくられました。それらはいずれも精緻な技巧と清雅な作風に特色があります。今回の展示では、清涼感ある水辺にゆかりのあるモチーフを中心とする玉器、そして象牙・犀角・木製・玉製の器物を紹介します。
重要美術品 獣文飾板
伝韓国慶州出土 初期鉄器~原三国時代・前3~前1世紀 小倉コレクション保存会寄贈
5階 10室
2026年7月7日(火) ~ 2026年11月29日(日)
新石器時代から原三国時代を中心とする考古遺物を展観し、朝鮮半島における物質文化の発展過程を示します。初期鉄器時代以降、高度に発展した青銅器や古代国家出現の前段階にあたる原三国時代の土器を紹介します。
重要文化財 透彫冠帽
伝韓国慶尚南道昌寧出土 三国時代(新羅)・6世紀 小倉コレクション保存会寄贈
5階 10室
2026年6月30日(火) ~ 2026年11月29日(日)
朝鮮半島で古代国家が成立した三国時代の考古遺物を通して、その文化の特色を概観します。高句麗、百済、新羅、加耶それぞれの地域的特徴があらわれた装身具を比較し、あわせて当時の騎馬文化を伝える馬具を紹介します。「博物館でアジアの旅 カラフル・アジア(仮)」(9月15日~11月8日)にちなんで金製の冠をとりあげます。
重要美術品 騎馬人物土偶
韓国 三国時代(新羅)・5~6世紀 小倉コレクション保存会寄贈
5階 10室
2026年6月30日(火) ~ 2027年1月17日(日)
三国時代から朝鮮時代までの陶磁史を概観します。朝鮮半島では原三国時代に楽浪の影響を受けて製陶技術が発達し、三国時代には各地で覇を競う有力者の成長と相俟って、地域ごとに多様な形態の土器が作られるようになりました。やがて高麗時代には中国の影響のもとに青磁の生産が始まり、独自の様式が完成します。続く朝鮮時代になると粉青沙器や白磁など多様な陶磁器が焼かれるようになります。
1のケースでは近年寄贈された加耶、新羅の土器を紹介するとともに、博物館でアジアの旅「カラフル・アジア(仮)」(9月15日~11月8日)にちなんで翡色青磁を、2のケースでは秋草手の作例をとりあげます。3のケースでは土偶を、4のケースでは前タームに引き続き朝鮮陶磁研究の第一人者である伊藤郁太郎氏寄贈の朝鮮白磁のミニチュアを集めて紹介します。
菩薩半跏像
朝鮮半島 三国時代・7世紀 小倉コレクション保存会寄贈
5階 10室
2026年7月7日(火) ~ 2027年1月31日(日)
朝鮮半島に仏教が伝わったのは、三国時代の4世紀から5世紀です。ここでは、主に三国時代から高麗時代にいたる金銅仏、瓦磚などを展示します。ケース1では統一新羅期に製作された瓦塼類を中心に展示し、ケース2・3では三国時代から統一新羅時代にかけての金銅仏を紹介します。また、ケース4では高麗時代の梵音具などの仏具を紹介します。
草書「本固邦寧」額
原跡:伝英祖筆 朝鮮半島 原跡:朝鮮時代・18世紀
5階 10室
2026年8月25日(火) ~ 2026年11月29日(日)
朝鮮王朝時代の両班階級の人々の生活文化を紹介します。1のケースでは国王の書と伝える作品を中心に、2のケースでは女性の部屋アンバンを飾った煌びやかな螺鈿の家具と屏風、3のケースでは両班が親しんだ陶磁器の文房具、4のケースでは酒器をとりあげます。また、このタームでは「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」(9月15日~11月8日)にちなみ、色彩鮮やかな屏風や柔和な白磁胎が特徴の「秋草手」の作品を紹介します。
楣 (部分)
カンボジア、プラサート・スララウ フランス極東学院交換品 アンコール時代・10世紀
地下 11室
2026年4月21日(火) ~ 2027年4月18日(日)
現在のカンボジアにおいて、9世紀初頭から600年余り続いたアンコール王朝の時代には、クメール族による独特の美術様式が完成しました。中でも11世紀末から12世紀にかけて造られたアンコール・ワットがその最盛期です。この部屋では10~13世紀にアンコールの寺院を飾った仏教およびヒンドゥー教の彫像、浮彫の建築装飾をはじめとする石造彫刻を展示します。いずれも第2次世界大戦中におこなわれた、フランス極東学院との交換品です。
仏陀坐像
ミャンマー コンバウン朝・18世紀 今泉雄作氏寄贈
地下 12室
2026年4月8日(水) ~ 2026年10月18日(日)
このコーナーでは、東南アジア各地で制作された宗教彫刻を紹介します。東西交易の要衝であった東南アジアでは、4世紀前半にモンスーンを利用した航海が確立し、いわゆる「海のシルクロード」と呼ばれる海上交易路が本格的に機能し始めました。こうした交易の発展に伴い、物資だけでなく、宗教や王権理念、美術様式も広い範囲へと伝わっていきます。このような交流を背景に、インドからもたらされた尊像を手本として各地で造像が始まり、それらは在地の信仰や社会的文脈のもとで再構成されていきました。
東南アジアの宗教彫刻は、多くの点でインド美術を祖型としながらも、地域ごとの美意識に基づいて生み出されたものです。時代や地域によって信仰の対象は異なりますが、仏教とヒンドゥー教が相互に影響し合いながら展開してきたことは、宗教彫刻の表現にも色濃く反映されています。この点は、東南アジア美術を特徴づける重要な要素の一つといえるでしょう。
人形銅器
伝インド、ウッタル・プラデシュ出土 埋蔵銅器文化・前1500年頃
地下 12室
2026年6月2日(火) ~ 2027年5月30日(日)
数十万年以上前にさかのぼる旧石器時代の石器や、インダス文明滅亡後の前2千年紀に栄えた埋蔵銅器文化の銅器はいずれもインドからもたらされた希少な考古資料であり、これらの展示を通してインドの先史時代と古代の文化を紹介します。また、タイ北東部のバンチェン地方ではおもに前3~後2世紀に武器や装身具を主体とする青銅器の文化が栄えました。当館が収蔵する500点以上のバンチェン出土品から選りすぐった優品を中心に、東南アジア各地からもたらされた多様な考古資料を一堂に集めて展示します。
重要美術品 青花鹿山水文大皿
ベトナム 岡野繁蔵旧蔵 15~16世紀
地下 12室
2026年6月9日(火) ~ 2026年10月12日(月・祝)
東南アジアのカンボジア、タイ、ベトナムでつくられた陶磁器を時代別、地域別に展観します。クメールの褐釉・黒釉のやきもの、タイの青磁やベトナムの青花・五彩を紹介します。光によって表情を変えるタイの青磁を特集的に取り上げます。
敷物 赤地段幾何文様
ウズベク 20世紀
地下 13室
2026年7月14日(火) ~ 2026年9月6日(日)
遊牧民染織の研究家、松島きよえ氏が1960年代から1980年代にかけて現地で収集したコレクションの一部を展示します。
パキスタン、アフガニスタン、イラン、イラク、トルコなどの遊牧民は、羊や山羊の毛を紡ぎあるいは縮絨し、毛製の染織品を多く製作しました。敷物やサドルバッグ、クッションカバーなど、これらは厳しい環境のもとに暮らす人々の生活に欠かせない品々です。技法や用途とともに、収集・製作地域ごとに遊牧民染織の独特の色遣いや文様を紹介します。
テラスで椅子に腰かける王ランジート・シング(部分)
シク派 インド 19世紀中頃
地下 13室
2026年9月1日(火) ~ 2026年9月27日(日)
インドでは、インド神話や、シヴァ神、ヴィシュヌ神などのヒンドゥー教の神々、王の肖像や歴史的なエピソード、男女の恋愛などさまざまなテーマを緻密なタッチと鮮やかな色彩で描き、細密画とよばれる絵画のジャンルが発達しました。
今回は「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」(9月15日~11月8日)の期間にも当たることからそのテーマとも関連させながら、イスラム教系とシク教系の画派による肖像画を展示します。
ワヤン・クリ アルジュノ
インドネシア、中部ジャワ 20世紀 松本亮氏寄贈
地下 13室
2026年6月23日(火) ~ 2026年10月25日(日)
ワヤンはインドネシアの伝統的な人形を使った影絵芝居です。
10 世紀頃、ヒンドゥー教とともに古代インドの壮大な叙事詩『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』がインドネシアに伝えられ、民衆の間に広まりました。これが絵人形で演じられるようになったのが、ワヤン・クリです。
用いられる人形は水牛の革から切り出し、細かいノミで細部を美しく彫りぬいて、鮮やかな彩色をほどこします。操作のための棒も、多くの場合、水牛の角で作られています。
ダランと呼ばれる人形遣いは、登場するすべての人形を一人で操作し、せりふを語り、そして伴奏のガムランに演奏の指示をも下します。ワヤンは、有名な叙事詩に基づいてはいても、ダランの即興によって自在に展開し、夜を徹して上演されます。