本館 19室
2011年1月2日(日) ~ 2011年3月6日(日)
昭和25年(1950)に制定された文化財保護法では、有形文化財だけでなく無形文化財も保護されるようになりました。この無形文化財の中に演劇・音楽などとともに伝統的な工芸品を制作する技術も含まれています。
伝統工芸技術を保護する一環として、国がその技術を伝える人や団体に依頼して技術記録の作成が始まりました。工芸の基本である技術を後世に伝えていくた め、使う道具、工程見本、文書による記録などによって明らかにしていこうというものです。こうした技術記録の作成は、単に後世へ伝えるだけではなく、忘れ られていた技術が復活するなど、現代の工芸に対しても大きな影響を与えるものになりました。
今回の展示では文化庁から東京国立博物館に移管された技術記録の中から、漆工・陶磁・金工に関するものをご紹介します。日本工芸の伝統的な技の世界をご覧ください。