国宝 六道絵(畜生道)(部分)
鎌倉時代・13世紀 滋賀・聖衆来迎寺蔵
本館 2室
2024年8月6日(火) ~ 2024年9月8日(日)
「六道」とは、仏教で説かれる6つの世界のことです。生きとし生けるものには必ず死が訪れます。その時、生前の行ないにより、六道いずれかの世界に生まれ変わります。天道(てんどう)、人道(じんどう)、阿修羅道(あしゅらどう)、畜生道(ちくしょうどう)、餓鬼道(がきどう)、地獄道(じごくどう)からなる六道は、いずれも苦しみや迷いに満ちた世界です。こうした悪道から抜け出し、極楽(ごくらく)へ往生(おうじょう)することを人びとは願いました。
平安時代半ば、比叡山(ひえいざん)の恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)が記した『往生要集(おうじょうようしゅう)』はこうした六道世界を詳細に説き、以後の日本における他界観 (死後の世界のあり方)に決定的な影響を与えました。『往生要集』に基づく「六道絵」のなかでも、六道全てを描く現存最古の作例が、比叡山のふもとの天台宗寺院・聖衆来迎寺に伝来した本作です。
全15幅のうち、今回展示しているのは畜生道です。畜生道では鳥や獣、虫などに転生し、人に働かされたり、狩人に狙われたり、食べられたりと、常に苦しい労働と生命の危機にさらされます。大画面のなかに、苦しみに満ちた世界を細部まで詳細に描く本作を前に、人びとは日頃の行ないを振り返ったことでしょう。
| 指定 | 名称 | 員数 | 作者・出土・伝来 | 時代・年代世紀 | 所蔵者・寄贈者・列品番号 | 備考 | |
| おすすめ | 国宝 | 六道絵(畜生道) | 1幅 | 鎌倉時代・13世紀 | 滋賀・聖衆来迎寺蔵 |