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国宝 善無畏像

国宝 善無畏像

本館 2室  2018年11月27日(火) ~ 2018年12月9日(日)

  
国宝 善無畏像(部分) 平安時代・11世紀 兵庫・一乗寺蔵

この画像は、インド・中国・日本における天台宗関係の高僧(竜樹(りゅうじゅ)、慧文(えもん)、慧思(えし)、智顗(ちぎ)、灌頂(かんじょう)、湛然(たんねん)、善無畏(ぜんむい)、最澄、円仁、聖徳太子)を描いた10幅の画像のうちの1幅です。天台宗とは中国で興った法華経をよりどころとする宗派です。
画面上部にある色紙形の墨書を手掛かりに、椅床(きしょう)に坐して経巻を捧げる像は7世紀後半から8世紀前半に、中国で密教を広めることに努めたインド出身の密教僧・善無畏として知られています。善無畏像が加わっているのは、密教化を進めた日本の天台宗にあって、密教面での正当性も示そうという意図があってのことと思われます。
本図は、単純化された描線で描いたやや誇張した形態と大きな色面による構成が大きな特徴です。その一方で、頭部には打ち込みのない、穏やかな曲線を多用して、皺(しわ)の刻まれた柔和な顔を描き、手には打ちこみのある細めの固い線で肉の落ちた筋張った形を象り、頭髪、髭の剃りあと、眉毛には墨点・墨線に白点・白線も交えて老僧の姿を表現するといった細やかな描写がなされています。
衣服についても、全体としては大きな色面として感じますが、その表面には細かな彩色文様が施され、細太の変化をつけた流暢な線で衣と体の立体感が表現されています。
穏やかな形態と明度が高く温和で華やかな彩色による表現が主体となる11世紀の絵画の中でも、強い存在感を放つ高僧像の名品です。

展示作品リスト 1件
指定 名称 員数 作者・出土・伝来 時代・年代世紀 所蔵者・寄贈者・列品番号 備考
_MD_RECOMMEND 国宝 善無畏像 1幅 平安時代・11世紀 兵庫・一乗寺蔵