中国の仏像
1階 1室
2024年4月23日(火) ~
2025年4月20日(日)
「東洋美術をめぐる旅」をコンセプトに、中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなどの美術と工芸、考古遺物を展示しています。
重要文化財 勢至菩薩立像(部分) 中国 隋時代・6世紀
1階 1室
2024年4月23日(火) ~ 2025年4月20日(日)
紀元前後頃にインドから仏教が伝わった中国では、南北朝時代に入ると国家的な規模で寺院の造営が行なわれるようになり大いに隆盛しました。この展示では、中国仏教彫刻の最盛期である南北朝時代から唐時代の作例を中心に、金銅仏と石仏を紹介します。また、「博物館でアジアの旅 2024 アジアのおしゃれ」(10月1日~11月10日)にあわせて、当時流行したインド風服飾をまとった唐代の中国石仏について紹介します。
2階 2室
2024年4月2日(火) ~ 2026年3月31日(火)
「オアシス」では、アジアの豆知識を映像や体験を通してお楽しみいただけます。オアシス2は、映像で旅の紹介をします。エジプトからインドへ商いをしながら旅する商人の旅や、三蔵法師の旅をご覧ください。
男子立像 キプロスサマーセット・モーム旧蔵品 キプロス・アルカイック時代・前6世紀 M・クシラス氏、V・クシラス氏寄贈
2階 3室
2024年6月11日(火) ~ 2024年9月8日(日)
人類最古の文明揺籃の地として知られる西アジアとエジプト、東地中海地域の古代美術と考古資料を中心に紹介します。エジプト美術では先王朝時代の石器や土器、王朝時代の浮彫や木製模型などを展示するほか、東地中海地域と西アジアの美術では、シリアとイラクの出土品や土偶、彫像、キプロス島の彫像や彩文土器、イランの彩文土器や装飾品、さまざまな技法で製作された古代ガラス器、イスラーム陶器などを展示します。
菩薩立像 パキスタン、ガンダーラ クシャーン朝・2世紀
2階 3室
2024年7月2日(火) ~ 2024年12月22日(日)
北インドではクシャーン朝(1~3世紀)に仏教美術が隆盛した。1世紀頃にガンダーラ、マトゥラーにおいて相次いで仏像の制作が始まり、また、ガンダーラでは仏陀の生涯をつづった仏伝美術が盛んとなりました。各時代、地域の仏教美術を中心に展示し、今回は、「博物館でアジアの旅 2024 アジアのおしゃれ」(10月1日~11月10日)に関連し、ガンダーラ彫刻の装身具について紹介します。
菩薩像頭部 中国・トゥムシュク ぺリオ探検隊将来品 ギメ東洋美術館交換品 4~5世紀
2階 3室
2024年7月23日(火) ~ 2024年9月16日(月・祝)
20世紀初頭にシルクロードを探検した大谷探検隊の将来品を中心に展示を行います。今回は、ホータンで発見された如来像頭部、トゥムシュクで発見された菩薩像頭部、敦煌莫高窟蔵経洞で発見された絵画(模写)などを展示し、シルクロード各地の文化をそれぞれ紹介します。
茘枝文帯金具 中国 宋時代 11~13世紀
3階 4室
2024年5月14日(火) ~ 2024年11月17日(日)
東洋館4室から5室にかけて、中国文明の形成と発展の過程を土器、玉器、出土文字資料、青銅器などの展示によってたどります。一連の中国文明関連の展示の冒頭を飾る「中国文明のはじまり」では、黄土高原に興った彩陶や中国北方の多彩な石器群から文明のあけぼのを垣間見れます。また、殷時代の甲骨文字や歴代の瓦磚のほか、「博物館でアジアの旅 2024 アジアのおしゃれ」(10月1日~11月10日)に関連し、戦国時代から宋時代の貴人を飾った帯金具を紹介します。
雷文爵 中国 殷時代・前15~前14世紀
3階 5室
2024年6月11日(火) ~ 2024年9月29日(日)
夏王朝と目される二里頭文化期から南北朝時代の青銅器を中心に、先祖の祭礼に用いた容器や楽器のほか、武器や馬具を展示します。中央の曲面ケースでは、殷時代から清時代にいたる器物を通覧し、美意識の変化をよみときます。
緑釉犬 中国 後漢時代・2~3世紀 武吉道一氏寄贈
3階 5室
2024年7月9日(火) ~ 2024年9月29日(日)
戦国時代以降、中国文明が成熟していくに従い、王侯貴族は土を丘のように盛った墳墓を営み、その地下には死者の生活を支える家財の模型(明器)や人形(俑)などを大量に供えるようになりました。今回は後漢時代に流行した緑釉の明器をはじめ北魏から唐時代の頃につくられた加彩、三彩の俑を紹介します。
白釉鉄絵鳳凰文扁壺 中国・磁州窯 元時代・13~14世紀 広田松繁氏寄贈
3階 5室
2024年4月23日(火) ~ 2024年8月25日(日)
中国唐時代から清時代に至るおよそ1300年のあいだにつくられた陶磁器を紹介します。ここでは華北の一大民窯である磁州窯に焦点をあて、北宋から明時代までに焼かれたバラエティに富んだ陶器の数々を紹介します。また、のぞきのケースでは米内山庸夫採集の越窯および官窯採集陶片を展示します。
錦 紅地山茶花唐草文様(部分) 中国 元~明時代・13~14世紀
3階 5室
2024年7月9日(火) ~ 2024年9月29日(日)
元時代から明時代にかけ、中国では織技法が多様に展開し、さらに金糸製作が隆盛を迎えたことから錦、金襴、緞子がさかんに製作されました。金襴においては地紋を織り出したうえに、さらに金糸を入れ文様をあらわすなど、精緻を極めた織りが認められます。本展ではそれぞれの織技法を、文様とともに詳しくご紹介します。
3階 6室
2024年4月2日(火) ~ 2026年3月31日(火)
今日の運勢、相性占い、手相、姓名判断など、日本人にとって、現在でも占いは、とても身近なものではないでしょうか。占いは古来から、アジアの国々でも、人々の暮らしに息づいていたようです。その国の信仰、思想、天文学あるいは統計学にも基づいて、占いは発展していきました。
このコーナーでは、そんな占いの一部を皆様に体験していただこうと思います。東洋館をめぐる旅の途中に、オアシスで一息ついて、旅の行方を占ってみてください。また、あまり良い結果がでなかったとしても、がっかりしないでください。ラッキーアイテムのスタンプを用意していますので、運を良いほうに転じて、楽しい旅を続けてください。
画像石 馬車の行列/先祖の祭祀を行なう建物 中国山東省孝堂山下石祠 後漢時代・1~2世紀
4階 7室
2024年4月16日(火) ~ 2025年4月20日(日)
後漢時代(1~2世紀)の中国山東省や河南省南部等では墓の上に祠(ほこら)を、地下には棺などを置く部屋である墓室を石で作った。祠や墓室の壁、柱、梁などの表面には、先祖を祭るために当時の世界観、故事、生活の様子などを彫刻して飾りました。画像石と呼ばれるこれらの石刻画芸術は中国の様々な地域で流行しましたが、ここではとくに画題が豊富で優品の多い山東省の作品を一堂に集めて展示します。
柏鷹図軸 辺文進筆 中国 明時代・15世紀 橋本末吉氏・橋本太乙氏寄贈 [展示期間:2024年8月4日(日)まで]
4階 8室
2024年7月17日(水) ~ 2024年8月18日(日)
橋本コレクションは、橋本末吉氏(1902~1991)の蒐集した、世界的に有名な中国書画コレクションです。令和5年、当館はこのコレクションのうち明代絵画の優品15件の寄贈を受けました。これを記念し、ご寄贈作品を中心として、明時代の宮廷画家と浙派(宮廷画家に起源をもつ職業画家一派)の作品を展示します。
行書五言絶句軸 董其昌筆 中国 明時代・16~17世紀 高島菊次郎氏寄贈 [展示期間:2024年6月30日(日)まで]
4階 8室
2024年5月8日(水) ~ 2024年8月18日(日)
明時代中期(15世紀後半~16世紀前半)は蘇州(江蘇省)が芸苑の中心となり、文徴明(1470~1559)ら多くの能書を輩出しました。明時代後期(16世紀後半~17世紀前半)には、董其昌(とうきしょう、1555~1636)らの活躍で華亭(上海市)に書壇の主流が移ります。董其昌は、文徴明に追従する形式化した書風を否定し、天真爛漫で平淡な書を理想としました。董其昌の提唱した書の理念は、明末清初に流行する連綿草の書へと受け継がれていきます。本展では、15世紀後半から17世紀前半を主とする明時代の書を紹介します。
隷書「寒松閣」額 趙之謙筆 中国 清時代・19世紀 高島菊次郎氏寄贈 [展示期間:2024年7月2日(火)から]
4階 8室
2024年5月8日(水) ~ 2024年8月18日(日)
宋時代以降の文化は、文人や学者の書斎を中心として育まれてきたといえます。明時代以降、文人の文化は富裕な商人層にも浸透し、筆墨硯紙はもとより、書画を清玩する空間そのものにも、洗練された趣味が求められました。
朱漆稜花形唾壺 中国 南宋~元時代・13~14世紀
5階 9室
2024年7月2日(火) ~ 2024年9月29日(日)
中国漆工は新石器時代にさかのぼる古い歴史をもち、その装飾技法として、塗り重ねた漆を彫刻する彫漆、貝殻を成形して器体に貼付する螺鈿、漆器に文様を彫って金箔を充填する鎗金、文様部に色漆を施して線彫りの輪郭をほどこす存星などがあります。その文様にも、山水・花鳥・楼閣人物といった絵画的文様や、唐草文が抽象的に発達した屈輪文のほか、黒漆や朱漆を塗るばかりで器形を美しく表現する無文漆器など多種多様なものがあります。今回は、宋・元時代の無文漆器、元・明時代の螺鈿漆器、元・明時代の屈輪文様の漆器などを展示します。
山水人物彫犀角杯 中国 清時代・18世紀
5階 9室
2024年7月2日(火) ~ 2024年9月29日(日)
中国・清時代にはさまざまな材質・技法の工芸品がつくられました。それらはいずれも精緻な技巧と清雅な作風に特色があります。今回の展示では、象牙・犀角・木製・玉製の器物を展示します。
重要美術品 冠 伝韓国慶尚南道出土 三国時代(加耶)・5世紀 小倉コレクション保存会寄贈
5階 10室
2024年5月21日(火) ~ 2024年11月10日(日)
朝鮮半島の青銅器時代・初期鉄器時代の作品を中心に、朝鮮半島の考古資料を展示します。石製や青銅製の武器、高度な鋳造技術によって作られた獣文飾板などにより、朝鮮半島に有力者が成長していく様を示します。今回は特に、漢王朝が朝鮮半島北部に楽浪郡を設置した時期に製作された、漢文化の影響が濃厚な瓦や銅鏡に着目します。
頸飾 韓国梁山夫婦塚出土 三国時代(新羅)・6世紀初頭
5階 10室
2024年5月21日(火) ~ 2024年11月10日(日)
朝鮮半島の三国時代に、各地の有力者が覇を競った様を装身具・武器・馬具などを通じてご覧いただきます。青銅器時代に各地に生まれた有力者たちは、北の高句麗、西南の百済、東南の新羅、南の加耶諸国(~562年)という勢力にまとまり、それらは金・銀・銅・鉄・ガラス・ヒスイなどの素材を駆使し、それぞれに地域性豊かな装身具、武器、馬具、土器、瓦などを生産しました。
今回は博物館で「アジアの旅2024 アジアのおしゃれ」(10月1日~11月10日)に関連して、梁山夫婦塚から出土した頸飾と金釧を紹介します。 また、中央のステージでは高麗時代の重臣である崔忠献の墓誌を展示します。
青磁白花牡丹文合子 朝鮮 高麗時代・12世紀
5階 10室
2024年5月21日(火) ~ 2024年11月24日(日)
原三国時代から朝鮮時代までの陶磁史をご覧ください。 朝鮮半島では原三国時代に楽浪の影響を受けて製陶技術が発達し、三国時代には各地で覇を競う有力者の成長と相俟って、地域ごとに多様な形態の土器が作られるようになりました。やがて高麗時代には中国の影響のもとに青磁の生産が始まり、独自の様式が完成します。続く朝鮮時代になると粉青沙器や白磁など多様な陶磁器が焼かれるようになります。その流れを紹介するとともに、高麗青磁の合子を中心とした蓋物の小品も特集的に展示します。
重要美術品 金銅八角舎利塔 伝韓国光陽出土 統一新羅時代・8~9世紀 小倉コレクション保存会寄贈
5階 10室
2024年4月9日(火) ~ 2024年10月14日(月・祝)
朝鮮半島に仏教が伝わったのは、三国時代の4世紀から5世紀です。ここでは、主に三国時代から統一新羅、高麗時代の金銅仏、瓦磚などを展示します。今回は特に統一新羅時代の舎利容器や骨壺、高麗時代の鏡や金鼓に注目します。
団領(文官服) 朝鮮 朝鮮時代・19世紀
5階 10室
2024年5月21日(火) ~ 2024年9月16日(月・祝)
朝鮮王朝時代の両班階級の人々の生活文化を紹介します。ここでは両班の書斎をイメージした家具や文房具、また官服や煙管など身につけたものや身近な器などをまとめて展示します。
ナーガ上のガルダ カンボジア、バプーオン入口と象のテラス フランス極東学院交換品 アンコール時代・12~13世紀
地下 11室
2024年4月9日(火) ~ 2025年4月13日(日)
現在のカンボジアにおいて、9世紀初頭から600年余り続いたアンコール王朝の時代には、クメール族による独特の美術様式が完成しました。中でも11世紀末から12世紀にかけて造られたアンコール・ワットがその最盛期です。この部屋では10~13世紀にアンコールの寺院を飾った仏教およびヒンドゥー教の彫像、浮彫の建築装飾をはじめとする石造彫刻を展示します。いずれも第2次世界大戦中におこなわれた、フランス極東学院との交換品です。
ナーガ上の仏陀坐像 タイ ラタナコーシン時代・19世紀
地下 12室
2024年4月9日(火) ~ 2024年10月14日(月・祝)
東南アジアでは、古代よりインド、スリランカの影響を受けて仏教やヒンドゥー教の彫像が数多く制作されました。それらはいずれも地域特有の発展をとげ、独自の美術様式が花開きました。ここでは、東南アジアの仏教像、ヒンドゥー教像を、金銅像を中心に展示します。また、「博物館でアジアの旅 2024 アジアのおしゃれ」(10月1日~11月10日)では、流行の輸入裂の模様を衣にあしらったタイの仏像を紹介します。
人形銅器 伝インド、ウッタル・プラデシュ出土 埋蔵銅器文化・前1500年頃
地下 12室
2024年4月9日(火) ~ 2025年5月25日(日)
60万年以上前に遡る前期旧石器時代の楔形石器や、インダス文明滅亡後の前2千年紀に栄えた埋蔵銅器文化の銅器はいずれもインドからもたらされた希少な考古資料であり、これらの展示を通してインドの先史時代と古代の文化を紹介します。また、タイ北東部のバンチェン地方ではおもに前3~後2世紀に武器や装身具を主体とする青銅器の文化が栄えました。当館が収蔵する500点以上のバンチェン出土品から選りすぐった優品を中心に、東南アジア各地からもたらされた多様な考古資料を一堂に集めて展示します。
五彩水牛文大皿 ベトナム岡野繁蔵旧蔵 16世紀
地下 12室
2024年7月30日(火) ~ 2024年12月1日(日)
東南アジアのカンボジア、タイ、ベトナムでつくられた陶磁器を時代別、地域別に展示します。クメールの褐釉・黒釉のやきものや金属器、タイの青磁やベトナムの青花・五彩を紹介します。
ラウ・コンブ(腰衣)赤地縞人物鳥文様経浮紋織 インドネシア・スンバ島 20世紀半ば
地下 13室
2024年7月9日(火) ~ 2024年9月29日(日)
多くの島々からなるインドネシアでは、各地域・民族で独自の染織文化を営んできました。チャンティンやチャップと呼ばれる金属製の筒や型で蝋防染を施し、繊細な文様を染め出すバティックをはじめ、儀礼用のイカットなど、用いられた技法・文様ともにその種類はさまざまです。本展では、19世紀から20世紀にかけて製作された染織品を、地域ごとに展示し、インドネシアの多様な織りと染めの世界を、作品の用途とともに紹介します。
マールワール王ジャスワント・シング立像 マールワール派 インド 18世紀末
地下 13室
2024年7月30日(火) ~ 2024年9月1日(日)
インドでは、インド神話や、シヴァ神、ヴィシュヌ神などのヒンドゥー教の神々、王の肖像や歴史的なエピソード、男女の恋愛などさまざまなテーマを緻密なタッチと鮮やかな色彩で描いた、細密画とよばれる絵画のジャンルが発達しました。今回の展示では、ヒンドゥー教系の画派による肖像画を紹介します。
男性像(クラプ) メラネシア、ニューアイルランド島 19世紀後半 吉島辰寧氏寄贈
地下 13室
2024年7月2日(火) ~ 2024年9月29日(日)
南太平洋の南西にあるメラネシアでは、先祖の霊や精霊が崇められ、その姿を表した偶像が盛んに作られました。ここでは、ワニの木彫や精霊の仮面など、メラネシアのなかでもとくに個性の強いニューギニア島北東部からビスマルク諸島にかけての彫刻を展示します。