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イベント

博物館でアジアの旅 日韓国交正常化60周年 
てくてくコリア―韓国文化のさんぽみち―

博物館でアジアの旅 てくてくコリア

「博物館でアジアの旅」は、アジアの美術・工芸・考古遺物が集まる「東洋館」を舞台に、毎年異なるテーマを掲げて作品を展示する、東京国立博物館の秋の恒例企画です。

今年の「博物館でアジアの旅」は、日韓国交正常化60周年を記念して、「てくてくコリア―韓国文化のさんぽみち―」と題し、当館が所蔵する、韓国にちなんだ作品の数々をご紹介します。
本企画は「朝鮮時代の書画と交流」「日本にもたらされた朝鮮半島の文化」「韓国タイムトラベル―ここで・ひと・とき―」の3つの特集展示から構成され、書画、考古、美術工芸など多彩な作品を通じて、韓国の歴史と文化、そして日本との交流の軌跡をたどります。

主な展示作品

(注)主な展示作品に掲載した作品は、すべて東京国立博物館蔵となります。

東洋館8室 特集「朝鮮時代の書画と交流」にて展示
草書「本固邦寧」額
(そうしょ ほんこほうねい がく)
原跡:伝英祖筆 朝鮮半島 原跡:朝鮮時代・18世紀
治世の名句「民は惟(こ)れ邦(くに)の本なり、本固ければ邦寧(やす)し」にもとづく4字を刻した扁額(へんがく)です。流暢で力強い書は、名君の第21代朝鮮国王・英祖(えいそ)(ヨンジョ、1694~1776)の筆跡と伝えられます。文字は金泥(きんでい)で着彩され、彩り豊かな余白と縁には吉祥(きっしょう)文様が描かれます。
東洋館8室 特集「朝鮮時代の書画と交流」にて展示
雀猫図軸 (じゃくびょうずじく)
伝卞相壁筆 朝鮮半島 朝鮮時代・18世紀 小倉コレクション保存会寄贈
(注)10月19日(日)まで
クチナシの木を背景に、猫と4羽の雀が描かれます。東アジアにおいて、猫はただかわいらしいだけでなく、長生きを意味するおめでたいモチーフでした。雀も立身出世の象徴とされます。作者と伝えられた卞相壁(べんそうへき)は、猫を描く名手としても知られる宮廷画家です。耳の中のしわ、体の毛1本1本に至るまで緻密に表わされた見事な猫の図です
東洋館9室 特集「日本にもたらされた朝鮮半島の文化」にて展示
重要文化財 如来および両脇侍立像 (にょらいおよびりょうきょうじりゅうぞう)
朝鮮半島 朝鮮・三国時代・6~7世紀 法隆寺献納宝物
蓮弁をかたどった大きな光背に、如来と両脇の菩薩の三尊が収まる姿の仏像を一光三尊と呼びます。中国や朝鮮半島では類例が多く確認されており、仏教が伝来した飛鳥時代の日本では、こうした大陸由来の仏像が信仰されたと考えられます。
東洋館10室 特集「韓国タイムトラベル―ここで・ひと・とき―」にて展示
青磁蓮唐草文瓶 (せいじはすからくさもんへい)
韓国 高麗時代・12世紀
12世紀になると、朝鮮半島では透明度が高く安定した釉色の青磁がつくられるようになり、生産は最盛期を迎えます。それらは翡翠(カワセミ)の青い羽の色にたとえて「翡色」と呼ばれました。陰影豊かに刻まれた蓮唐草文が釉の美しさをいっそう引き立てています。
東洋館10室 特集「韓国タイムトラベル―ここで・ひと・とき―」にて展示
土偶 亀 (どぐう かめ)
韓国 三国時代(新羅)・5~6世紀
小倉コレクション保存会寄贈
新羅には土器に動物や人物を象った土偶を装飾する文化があり、本作もその一部であったと考えられます。粘土で作ったパーツを組み合わせ、シンプルながらも見事に亀を表現しています。頭から尾までの長さが3.8センチメートルの非常に小さな作品ですが、SNSでもたびたび注目を集める隠れた人気者です。
東洋館10室 特集「韓国タイムトラベル―ここで・ひと・とき―」にて展示
男児用上着 (だんじよううわぎ)
朝鮮半島 朝鮮時代・19世紀 徳川頼貞氏寄贈
カラフルな縞(セクトン)模様が可愛らしい子供用の上着(チョゴリ)です。青色の結び紐は男児用、赤色は女児用といわれています。満1歳の誕生日を迎えた子供のお祝い(トルチャンチ)に着せたもので、今日も盛大に行なわれる韓国の伝統行事のひとつです。

 

東洋館インクルーシブ・プロジェクトによるプログラム

東京国立博物館では、コレクションの保存と活用、展示、教育、サービスなど包括的な視点で未来を見据え、サステナブルかつインクルーシブなミュージアムを目指すため、「東洋館インクルーシブ・プロジェクト」をスタートしました。
プロジェクトの第1弾として、視覚障害者の方にも作品鑑賞をお楽しみいただけるよう、「博物館でアジアの旅」の会期中に次のプログラムを実施します。

“おしゃべりフリー”な東洋館

作品鑑賞の際、特に視覚障害者の方にとっては、アテンドの方との対話が重要です。そこで、「博物館でアジアの旅」の会期中は、“おしゃべりフリー”な東洋館とします。
東洋館5階10室には、コミュニケーションを促すハンズオン「サイコロdeタイムトラベル」が登場します。

「研究員の話したいこと、たっぷり聴けるAI音声ガイド」

音声ガイドシステムVOXX LITEにて、5つの作品の詳しい解説や研究員おすすめの見どころを聞くことができます。
ご自身のスマートフォンで展示作品のそばに配置された二次元コードを読み込むと、文字または音声で作品の詳細な解説をお楽しみいただける仕組みで、アプリのダウンロードは不要です。
音声でご利用の際は、音量をおさえるかイヤホン等をご使用ください。

ハンズオン「漢字の『手』をさわってみよう」

東洋館4階8室で展開する「漢字の『手』をさわってみよう」は、「手」という漢字をとりあげたアートカード式のハンズオンです。
3000年以上も前に、中国でうまれた漢字は、長い歴史のなか、書きやすさや美しさが工夫され、5つのスタイル(書体)があらわれました。アートカードをさわって新しくて楽しい発見を感じてみてください。

点字マップ

「博物館でアジアの旅」の対象となる東洋館8・9・10室の点字マップを、東洋館1階インフォメーションカウンターにて配布します。
音声ガイド対象作品の情報も掲載しています。ご入用の方は、ぜひお手にとってご活用ください。

 

関連企画

ギャラリートーク

本企画に関連した展示作品について、研究員による解説を行います。

9月30日(火) 14時00分~(約20分)
講師:玉城真紀子(東洋考古)
場所:東洋館10室

10月28日(火) 14時00分~(約20分)
講師:冨岡采花(日本・東洋彫刻)
場所:東洋館9室

ボランティアによるガイドツアー

東京国立博物館ボランティアによる、東洋館やアジアに関連する樹木を紹介するガイドツアーなどを実施予定です。

 

(注)関連企画の参加方法等の詳細は決定次第ウェブサイトでお知らせします。

 

小冊子(ガイドブック)

博物館でアジアの旅 日韓国交正常化60周年『てくてくコリア—韓国文化のさんぽみち—』

本企画の出品作品とそのエピソードについて、さまざまな角度から詳しく解説したガイドブックです。

編集・発行:東京国立博物館
定価:900円(税込)
発売日:2025年9月23日(火・祝)(予定)
全32ページ

 

オリジナルグッズのご紹介

本企画のオリジナルグッズの一部をご紹介します。東洋館ミュージアムショップでお買い求めいただけますので、ぜひお立ち寄りください。


ピンバッジ 
各1,430円(税込)
(右上から時計回りに)長生文華角貼合子/七宝簪・粧刀・眼鏡入/猫図軸/男児用上着/絵刷毛目魚文徳利

絵画や工芸品の中に描かれた猫や鹿、鳥などの愛らしい姿を小さなピンバッジにしました。モチーフになった作品を会場でじっくりと探してみてください。


マスコット 足袋 白木綿地花文様刺繍 1,375円(税込)
フルカラーバッグ 雀猫図軸 1,760円(税込)
タオルハンカチ 足袋 白木綿地花文様刺繍 990円(税込)

「雀猫図軸」をプリントしたトートバッグと、「足袋」をモチーフにカラフルな刺繍にこだわって製作したマスコットとタオルハンカチです。秋のお出かけにいかがでしょうか。

(注)サンプルのため、実物と異なる場合がございます。

 

開催概要

 

日程
2025年9月23日(火・祝) ~ 2025年11月16日(日)  
時間
9時30分~17時00分
金・土曜日、10月12日(日)、11月2日(日)は20時00分まで
(注)入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日
(注)ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館
観覧料
東博コレクション展観覧料でご覧いただけます。
(一般1,000円、 大学生500円)

(注)特別展、有料イベントは別料金。
(注)高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
(注)障害者とその介護者1名は無料。入館の際に障害者手帳等をご提示ください。