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江戸時代の地図

  • 『重要文化財 日本航海図 江戸時代・17世紀』の画像

    重要文化財 日本航海図 江戸時代・17世紀

    本館 特別1室・特別2室
    2012年2月14日(火) ~ 2012年3月25日(日)

    地図をながめながら、見知らぬ土地のありさまやその地への旅を想像した経験のある方は多いでしょう。地図は自分の住む空間を認識する道具であるとともに、未知の世界をうかがう窓口ともなります。

    ヨーロッパ諸国との接触が始まり、江戸時代を迎えるとそれまであいまいであった日本列島の姿が次第に正確に捉えられ、世界のありさまも地図を通して知られるようになりました。羊皮紙の「日本航海図(にほんこうかいず)」や中国を経由してもたらされた「坤輿万国全図(こんよばんこくぜんず)」は、この時代の所産です。また、単に情報を記述するだけではなく、わかりやすさや美しさを追及した地図を作る工夫も行われ、印刷文化の発達と相まって庶民に至るまで地図が普及しました。街道沿いを鳥瞰(ちょうかん)した道中図の視点は、現在にもつながっています。

    この特集では16世紀末から幕末までに日本で制作されたり、伝わったりした地図を一堂に集め、日本と世界の見方の変遷をたどります。

    担当研究員の一言

    地図をながめるのは楽しいです。江戸時代の人たちも同じだったにちがいありません。その楽しみを少しでも分け合えることができれば幸いです。/田良島 哲

 主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
重要文化財 日光道中分間延絵図 千住、総泉寺、草加、越谷、大相模不動 江戸時代・文化3年(1806)
坤輿万国全図屏風 江戸時代・18~19世紀 万木良平氏寄贈

 

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