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近世のやまと絵-王朝美の伝統と継承-

  • 『重要美術品 柳橋水車図屏風(部分)安土桃山~江戸時代・16~17世紀(2023年10月11日から展示)』の画像

    重要美術品 柳橋水車図屏風(部分)
    安土桃山~江戸時代・16~17世紀
    (2023年10月11日から展示)

    本館 7室・8室・特別2室
    2023年9月5日(火) ~ 2023年12月3日(日)

    日本の四季の景物や人びとの営み、さまざまな物語などを主題とするやまと絵は、それぞれの時代の好みを反映させ、連綿として描き継がれてきました。本特集では、特別展「やまと絵―受け継がれる王朝の美―」(10月11日(水)~12月3日(日))の開催にあわせ、古代、中世やまと絵の伝統を継承しながらも、新たな美意識に支えられ、洗練された表現を達成した近世やまと絵、および関連する書跡作品をご紹介します。
    本特集は大きく3つのテーマを設け、近世やまと絵の魅力に迫ります。「やまと絵の系譜―四季の景物、名所の情景―」(7室)では、やまと絵の大きな主題でもある四季絵や名所絵をテーマとする優品をご紹介します。続く「近世やまと絵の担い手たち」(8-2室)では、土佐派、住吉派、板谷派といった近世やまと絵の画派に加え、近世初期の岩佐派、長谷川派、さらには琳派、狩野派、復古やまと絵の諸派など、画派ごとの表現の流れをご覧いただきます。最後の「近世やまと絵と宮廷」(特別2室)では、宮廷文化と深くかかわる作品や、京都御所ゆかりのやまと絵をご紹介します。

    担当研究員の一言

    近世やまと絵というと地味でつまらない、といった印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。そんなことはありません。しっとりと趣深い作品からキラキラの作品まで、実に個性派揃いです。有名作品から蔵出しの逸品まで、東博近世やまと絵を一気にご覧いただくまたとない機会。古代中世やまと絵をご覧いただく特別展「やまと絵―受け継がれる王朝の美―」の続編として、必見の特集です。/土屋貴裕

主な出品作品

(注)所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。

重要文化財 関屋図屏風 俵屋宗達筆、烏丸光広賛 江戸時代・17世紀(2023年10月9日まで展示)

吉野山図屏風 渡辺始興筆  江戸時代・18世紀 個人蔵(2023年10月9日まで展示)

武蔵野図屏風 江戸時代・17世紀(2023年10月9日まで展示)

 

桜山吹図屏風 伝俵屋宗達筆 江戸時代・17世紀 田沢房太郎氏寄贈(2023年10月11日から展示)

重要文化財 蔦の細道図屏風 深江芦舟筆 江戸時代・18世紀(2023年10月11日から展示)

重要美術品 柳橋水車図屏風 安土桃山~江戸時代・16~17世紀(2023年10月11日から展示)

 

秋草鶉図 土佐光起筆 江戸時代・17世紀(2023年10月15日まで展示)

源氏物語図 初音・胡蝶 板谷桂舟〈広隆〉筆 江戸時代・19世紀(2023年10月15日まで展示)

徒然草画帖 住吉具慶筆 江戸時代・延宝6年(1678)(2023年10月15日まで展示)

大原御幸図屏風 長谷川久蔵筆 安土桃山時代・16世紀(2023年10月15日まで展示)

伊勢物語八橋図 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀(2023年10月15日まで展示)

重要文化財 秋草図屏風 酒井抱一筆 江戸時代・19世紀 団体所有蔵(2023年10月15日まで展示)

重要美術品 山部赤人像賛 後陽成天皇筆 安土桃山~江戸時代・16~17世紀 鈴木喜代氏寄贈(2023年10月15日まで展示)

大嘗会屏風のうち主基屏風 天明七年度十一月・十二月帖 土佐光貞・光時筆 江戸時代・天明七年(1787)(2023年10月15日まで展示)

色紙帖 松花堂昭乗筆  江戸時代・17世紀(2023年10月15日まで展示)

柿本人麿自画賛 近衛信尹筆 安土桃山時代・17世紀(2023年10月15日まで展示)

 

粟穂鶉図屏風 土佐光起筆 江戸時代・17世紀(2023年10月17日から展示)

重要美術品 伊勢物語 鳥の子図 岩佐又兵衛筆 安土桃山~江戸時代・17世紀 山本達郎氏寄贈(2023年10月17日から展示)

新三十六人歌合画帖 狩野永納筆 江戸時代・17世紀(2023年10月17日から展示)

重要美術品 扇面散図屏風 伝俵屋宗達筆 江戸時代・17世紀 松永安左エ門氏寄贈(2023年10月17日から展示)

重要文化財 車争図屏風 狩野山楽筆 江戸時代・慶長9年(1604)(2023年10月17日から展示)

鸕鷀草葺不合尊降誕図 狩野探幽筆 江戸時代・17世紀(2023年10月17日から展示)

舞楽図 田中訥言筆 江戸時代・18世紀(2023年10月17日から展示)

詠草 正親町天皇筆 安土桃山時代・16世紀 太田松子氏寄贈(2023年10月17日から展示)

重要美術品 武者小路実陰像 桜町天皇賛 江戸時代・元文4年(1739) 個人蔵(2023年10月17日から展示)

芥子下絵和歌巻 本阿弥光悦筆 江戸時代・寛永10年(1633)(2023年10月17日から展示)

大嘗会屏風のうち悠紀屏風 嘉永元年度九月・十月帖 土佐光孚筆  江戸時代・嘉永元年(1848) (2023年10月17日から展示)

パンフレット

近世のやまと絵-王朝美の伝統と継承- リーフレットの表紙画像

近世のやまと絵-王朝美の伝統と継承-

会期中、本館インフォメーションにて配布しています。
(注)なくなり次第、配布は終了します。
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