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シリーズ「歴史を伝える」 日本を歩く―甲信越―

  • 『重要文化財 甲州道中分間延絵図;石和:国玉神社・酒折神社・善光寺・芝宮、甲府:古府中・積水寺村・住吉・古城山 道中奉行所編 江戸時代・文化3年(1809)』の画像

    重要文化財 甲州道中分間延絵図;石和:国玉神社・酒折神社・善光寺・芝宮、甲府:古府中・積水寺村・住吉・古城山 道中奉行所編 江戸時代・文化3年(1809)

    本館 16室
    2009年4月21日(火) ~ 2009年6月7日(日)

     日本各地を訪ねた紀行文や名所・旧跡にまつわる資料を地域ごとに紹介する「シリーズ日本を歩く」は、これまで「蝦夷(えぞ)・北海道編」「東北編」を開催してきました。

      3回目にあたる今回は「甲信越編」です。甲信越地方は現在の山梨県・長野県・新潟県の3県を指し、古代律令制下に設けられた甲斐(かい)国(甲州)・信濃(しなの)国(信州)・越後(えちご)国の3国とおおむね一致します。

      しかしこの地域は、地域内に核となる行政・経済の中心があるわけではなく、政治・経済、歴史のうえでもまとまった地域区分ではありません。また、甲信地 方は急峻な山岳の中に盆地が点在し、山を越えた越後地方には沃野が広がるというような、多様な地形がこの地域の特徴です。それぞれの国が山々によって隔て られているともいえるでしょう。そのため、この地域には交易・流通の手段がないようにも思えます。しかし、実際には河川や街道を利用し、人や物の往来は盛 んでした。今回の展示では佐渡の資料もあわせて展示いたします。交易や流通で賑わうこの地域の実際の様子を伝える資料を、甲信越をめぐるような気分でお楽 しみ下さい。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
重要文化財 甲州道中分間延絵図;石和:国玉神社・酒折神社・善光寺・芝宮、甲府:古府中・積水寺村・住吉・古城山 道中奉行所編 江戸時代・文化3年(1809)
慶長大判 安土桃山~江戸時代・16~17世紀 大川功氏寄贈
甲陽軍鑑 江戸時代・18世紀写
北越雪譜 鈴木牧之筆 江戸時代・天保13年(1842)
関連事業

列品解説 「甲信越を歩く」
本館16室:2009年4月28日(火) 14:00 受付終了
講師:書跡・歴史室長 冨坂賢