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北方民族の祈り

  • 『首飾 北海道アイヌ 19世紀 徳川頼貞氏寄贈』の画像

    首飾 北海道アイヌ 19世紀 徳川頼貞氏寄贈

    本館 15室
    2008年9月30日(火) ~ 2009年1月4日(日)

     アイヌの人びとは、北方世界の広大な台地や果てしなく続く大海原、豊かな自然のなかの数限りない事象には、 すべて「魂」が宿っていると考えていました。また、人間生活にとって必要不可欠なもの、あるいは人間の能力を超えた存在について「神」と位置づけ、深い祈りをささげました。神々の庇護と生活の糧の提供なくして、人びとの安定した生活はあり得ないと考えており、そのような平和な暮らしをいつまでも保障してくれるように祈願したのです。さらに、人間の祈りを聞き入れてくれたことに対する感謝をささげるために、儀式を通じてその思いを言葉に託しました。

      今回の特集陳列では、ウィルタの人びとのものを含め、さまざまな場面で使用された多種多彩な祭具(イナウ、イクパスイ、木製椀など)を中心に、生活に密着した衣服や道具類とともにアイヌの人びとの祈りのすがたを紹介いたします。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
イナウ 北海道アイヌ 19世紀 博覧会事務局引継
アットゥシ 北海道アイヌ 19世紀 徳川頼貞氏寄贈 (2008年11月9日(日)まで展示)
首飾 北海道アイヌ 19世紀
アイヌ鍬形 北海道アイヌ 19世紀 尾田勝吉氏・泉麟太郎氏寄贈
子熊の飾り 樺太アイヌ 19世紀 徳川頼貞氏寄贈 (2008年11月11日(火)から展示)
ムックリ 北海道アイヌ 19世紀 博覧会事務局引継