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こわい顔

  • 『能面 顰(しかみ) 金春座伝来 江戸時代・17~18世紀』の画像

    能面 顰(しかみ) 金春座伝来 江戸時代・17~18世紀


    2005年4月12日(火) ~ 2005年5月22日(日)

     こわい顔には大きく分けて2種類あります。不動明王や四天王のように怒っている顔と、鬼のようにもともと恐ろしい顔です。怒りにも、親がこどもを叱るように愛情から発するものと、愚かな行為や敵に対する憎悪をともなうものがあります。そうした怒りの表情が、日本の仏像や仮面にどのように表わされたかを御覧いただきます。

       “こわい顔”の怖さは時代によって異なります。平安時代後期は、目だけで怒っていて恐ろしくありません。鎌倉時代は目が血走り、顔の筋肉も隆々として迫力があります。能面の般若の怒りの表情には、品があり、哀しさが透けてみえます。明王、四天王などの仏像、能狂言面、神楽面、鬼の面などあわせて20点ほどで構成します。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
能面 鼻瘤悪尉(はなこぶあくじょう) 江戸時代・17~18世紀
不動明王立像 平安時代・11世紀 岡野哲策氏寄贈
能面 顰(しかみ) 金春座伝来 江戸時代・17~18世紀