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令和3年度新収品

  • 『鳥獣戯画(模本)(部分)前田貫業模 明治19年(1886)羽田孝之氏寄贈』の画像

    鳥獣戯画(模本)(部分)
    前田貫業模 明治19年(1886)
    羽田孝之氏寄贈

    本館 特別1室
    2022年8月2日(火) ~ 2022年8月28日(日)

    かけがえのない文化財を適切な環境で保管し、公開していくことは、博物館の大切な役目です。当館では、国立博物館として、日本のみならず、日本文化を多角的に考えるうえで重要な東洋各地も含めた、古代から近代に及ぶ、きわめて多岐にわたる質の高い文化財を保有し、広く公開しています。

    しかし、その全体を体系的に展示し、必要に応じて展示の内容を深めていくためには、現在の収蔵品だけでは決して充分とはいえません。そのため当館では、収蔵品の一層の充実を目指して、毎年、良質な文化財の収集を積極的に行っております。

    昨年度には、篤志家の方々からご寄贈をいただいたもの、購入したものを含めて、数多くの文化財を新たに収集しました。いずれも日本や東洋の文化を探る上で見過ごすことのできない意義をもつものです。

    今回はこれらの中から22件の文化財を展示いたします。新収品を通じて、当館の事業の一端をご理解いただくとともに、かつての文化の息吹を伝える多様な品々の魅力をご鑑賞ください。

    担当研究員の一言

    毎年開催する「新収品展」。今年もあたらしく当館所蔵となった作品の一部をご紹介いたします。
    ご紹介する作品は、時代を問わず、国を問わず、絵画・考古・漆工・書跡・染織・彫刻など幅広い分野にわたります。
    今後のトーハクを彩ることになるだろう作品の数々を、ぜひお楽しみください。/長倉絵梨子

主な出品作品

(注)所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
重要美術品 道済集巻十九断簡(紙撚切) 伝藤原佐理筆 平安時代・11世紀 鏡たね氏寄贈
鳥獣戯画(模本) 前田貫業模 明治19年(1886) 羽田孝之氏寄贈
山水蒔絵硯箱 室町時代・15~16世紀 塩川和子氏寄贈
如来坐像 ホータン 6~7世紀
内裏雛  5世 大木平蔵作瀬戸家伝来 昭和5年(1930) 瀬戸崇太郎氏寄贈
鞆形埴輪残欠 伝群馬県高崎市八幡原町出土 古墳時代・6世紀 黒川眞三男氏寄贈
猿猴図軸 作者不明 朝鮮 朝鮮時代・16~17世紀 荻生茂樹氏・庄子妙子氏寄贈