平成館 特別展示室
                                            
 2011年1月18日(火) ~ 2011年3月6日(日)
                    
                
この展覧会は、平山郁夫氏の文化財保護に関わる偉大な活動を顕彰し、その業績をとおして文化財保護の重要性や課題などを改めて広く知っていただこうとするものです。インド・パキスタンをはじめ、アフガニスタン、中国、カンボジアなど、平山氏がことに関心を寄せた仏教伝来の道に沿った仏像や壁画の数々とともに、文化財保護活動の集大成として制作し、薬師寺玄奘三蔵院(やくしじげんじょうさんぞういん)に奉納された畢生の大作・大唐西域壁画を全点展示いたします。
                    
















 平山郁夫氏は、生涯を通じて150回以上も世界各地の遺跡を訪問し、制作のための取材や保護活動を展開してきました。その中心となったのが、シルクロードであり、仏教伝来の道でした。
それらの中でも、ユネスコ親善大使の時に実現した北朝鮮高句麗古墳群の世界遺産登録をはじめ、アンコール遺跡や敦煌石窟の保護活動、南京城壁の修復事業などに対する助成活動、また、なお記憶に新しいバーミヤン大仏の保護活動などは、国際間の友好親善と平和運動に多大な貢献をなし、世界的にもきわめて高い評価を受けています。





