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古代・中世の茨城―経塚・板碑・和鏡―

  • 『自然釉大壺 茨城県桜川市門毛経塚出土 平安時代・12世紀 茨城県立歴史館蔵』の画像

    自然釉大壺 茨城県桜川市門毛経塚出土 平安時代・12世紀 茨城県立歴史館蔵

    平成館 企画展示室
    2009年12月8日(火) ~ 2010年3月7日(日)

     茨城県は、東に太平洋を望み、北から北西部には山々が連なり、南には利根川が流れ、霞ヶ浦を中心とした水郷地帯が広がるという恵まれた環境にあります。

      この地には旧石器時代から人々が暮らし始め、数多くの遺跡や古墳が残されています。古代の律令制のもとでは、茨城県は東北地方への交通の要衝として重要な位置を占めました。中世には、小田氏、大掾(だいじょう)氏、佐竹氏などの武家が活躍します。

      今回は、茨城県出土品を特集します。経典を後の世まで保存するため、また、極楽浄土への往生を願い営まれた経塚からの出土品、中世の供養塔のひとつである板碑や、出土した和鏡をとりあげます。これらを通して、茨城県の歴史の一端を紹介します。

      なお、この特集陳列は、考古資料相互活用促進事業の一環として行われるものです。茨城県立歴史館から借用した資料と、東京国立博物館所蔵の資料を展示します。
主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
自然釉大壺  茨城県桜川市門毛経塚出土 平安時代・12世紀 茨城県立歴史館蔵
銅経筒  茨城県土浦市 東城寺経塚出土 平安時代・保安3年(1122)
金銅経筒 伝茨城県 室町時代・大永6年(1526) 茨城・茨城県立歴史館蔵
板碑 茨城県古河市立崎 頼政廓跡出土 鎌倉時代・徳治2年(1307)
蓬莱鏡 茨城県鹿嶋市田谷沼鏡ヶ池出土 鎌倉時代・14世紀 神向寺郁之助氏寄贈