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関東大震災と東京国立博物館

  • 『馬形埴輪群馬県伊勢崎市境下武士1917出土	古墳時代・6世紀』の画像

    馬形埴輪
    群馬県伊勢崎市境下武士1917出土 古墳時代・6世紀

    本館 特別2室
    2023年7月11日(火) ~ 2023年9月3日(日)

    大正12 年(1923)9月1日に発生した関東大震災は、東京や神奈川を中心とした南関東一帯に甚大な被害をもたらしました。当館の歴史的な転換期と重なるこの震災から、今年9月で100年の節目となります。当時の様子を伝え残す歴史資料や、実際に被災した収蔵品などを通して、東京帝室博物館における被害の実態を振り返ります。また、昭和12年(1937)11月に竣工した復興本館(現在の本館)の建設、震災を経て大正末期から昭和初期にかけて実施された模写・模造など、関東大震災という難局からの復旧・復興の歩みについてその一端をご紹介します。

    担当研究員の一言

    被災当時の写真に記録された博物館や収蔵品の痛ましい姿は、その被害の大きさをいまに伝えています。また、現在に伝わる被災した収蔵品や震災後に作られた模写・模造からは、未曾有の災害から復興を果たした先人たちの奮励努力が見て取れます。近年、首都直下地震などの切迫性が指摘されていますが、本展示をご覧いただきながら、あらためて身の回りの防災について考えてみてはいかがでしょうか。/黄川田翔

主な出品作品

(注)所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。

上野公園バラック配置図 大正時代・20世紀

馬形埴輪 群馬県伊勢崎市境下武士1917出土 古墳時代・6世紀

多宝塔 飾屋八五郎作 江戸時代・19世紀

青磁貼花牡丹唐草文花瓶 中国・龍泉窯 元時代・13~14世紀 海運会社辰馬商会寄贈

銀銅蛭巻太刀(模造) 三浦助市作 昭和12年(1937) 原品:国宝、和歌山・丹生都比売神社所蔵、平安時代・12世紀

パンフレット

関東大震災と東京国立博物館 パンフレットの表紙画像

関東大震災と東京国立博物館

会期中、本館インフォメーションにて配布しています。
(注)なくなり次第、配布は終了します。
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