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おひなさまと日本の人形

  • 『嵯峨人形 首ふり江戸時代・17世紀』の画像

    嵯峨人形 首ふり
    江戸時代・17世紀

    本館 14室
    2024年2月27日(火) ~ 2024年3月31日(日)

    3月3日は桃の節句(せっく)。雛(ひな)飾りの華やかさに心が和む、おひなさまの季節です。罪や穢れを人形(ひとがた)に託して水に流した古代の風習や、平安貴族の子どもたちが行った「ひいな遊び」などが、ひな祭りに発展したと考えられています。祈りを託し、時に一緒に遊ぶという人形のあり方は江戸時代に引き継がれ、女の子のためにおひなさまを飾る行事が全国的に定着しました。
    今回は京都の老舗人形店である丸屋 大木平蔵が有職(ゆうそく)装束を精巧に写した有職雛の名品のほか、江戸時代に製作された多様な雛人形と雛道具の数々を展示します。そのほか、京都の名産として知られ、仏師が内職として始めたといわれる嵯峨人形、宮廷のお土産人形として知られる御所人形などを展示いたします。
    日本では、諸外国に例がないほど多彩な人形文化が発達し、確かな技術をもつ職人たちの手によって、芸術的にも完成度の高い人形が、武家や公家ばかりではなく庶民の間でも広く愛されました。これら人形の数々を通して、繊細で美しく、そして可愛らしいものを尊ぶ日本の美意識を感じていただければ幸いです。

主な出品作品

(注)所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。

嵯峨人形 首ふり 江戸時代・17世紀

嵯峨人形 猿廻し  江戸時代・17世紀~18世紀

立雛(次郎左衛門頭) 江戸時代・18~19世紀

有職雛飾り 5世 大木平蔵作 昭和5年(1930) 瀬戸崇太郎氏寄贈

御所人形 笛吹き童子 江戸時代・19世紀 尾竹越堂氏寄贈

 

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