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南禅寺の僧,一華建プの「秋雨芭蕉」の詩をふまえて描かれた図に,太白真玄,仲方円伊,惟肖得巌,玉エン梵芳らの五山僧および山名時煕,朝鮮国奉礼使梁需が序や題詩を寄せている。現存する詩画軸の中でも極めて早い時期のものである。近景と中景には吹墨により多くの小墨点を施し雨を表わしている。主山や樹叢の表現には,中国の董源・米友仁・高克恭らによる江南山水画様式の影響が見られる。