特集
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平安武士の鬼退治
―酒呑童子のものがたり―- 本館特別1・特別2室
- 9月30日(火)~11月9日(日)
源頼光(みなもとのらいこう)と配下の武将たちが酒呑童子という鬼を退治する物語は、多くの美術作品に取り上げられてきました。この特集では、絵巻、扇面、浮世絵など、多様な展開を見せた酒呑童子絵を紹介します。酒呑童子絵には、残酷で、血なまぐさい場面も多く描かれていますが、なぜこの物語絵は広く、長らく愛されてきたのでしょうか。鬼退治に向かう人間側の論理だけでなく、討伐(とうばつ)される酒呑童子のいい分にも耳を傾けながら、その秘密を皆さんと一緒に探ってみたいと思います。
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36面を一堂に展示!酒呑童子絵のクライマックス。酒呑童子の首を落とす頼光たち酒呑童子図扇面(しゅてんどうじずせんめん)
室町~安土桃山時代・16~17世紀
個人蔵 -
酒呑童子絵の広がりを表す作品酒呑童子退治へ向かう頼光と四天王を、江戸の女性に置き換えた美人画見立大江山(みたておおえやま)
喜多川歌麿筆
江戸時代・18世紀
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令和6年度新収品
- 本館特別1・特別2室
- 11月18日(火)~12月21日(日)
令和6年度に新たに当館の収蔵品に加わった文化財のうち、主な作品を展示します。「文化財の収集」は、当館の最も重要な事業のひとつです。本特集を通じて、その成果と意義をご覧いただきます。
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色彩と構図が織りなす早春の風景名所江戸百景・亀戸梅屋舗(めいしょえどひゃっけい・かめいどうめやしき)
歌川広重筆 江戸時代・安政4年(1857)
内山晋氏寄贈「名所江戸百景」は、江戸の町を季節感豊かに描写した歌川広重(うたがわひろしげ)最晩年の連作です。本図には亀戸天神付近にあった梅園(ばいえん)が描かれています。目が覚めるような鮮やかな空の色や、手前に梅樹を大きく描いた大胆な構図がみどころです。
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華やかな文様で飾られた鎌倉時代彫刻の優作地蔵菩薩立像(じぞうぼさつりゅうぞう)
鎌倉時代・13世紀
地蔵菩薩は錫杖(しゃくじょう)を持ち、あらゆる場所を渡り歩いて人々を救う仏。本像ははっきりとしたまなざしやバランスの良い体つきなど、鎌倉時代彫刻の特色が良く表れています。細く切った金箔で描き出した衣の文様が制作当時のものである点が貴重です。
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インドネシア・スマトラ島
織りと染めの世界- 東洋館13室
- 11月5日(水)~2026年2月1日(日)
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パレパイ(霊船布)人物船形文様(ぱれぱい(れいせんふ)じんぶつふながたもんよう)
インドネシア・スマトラ島・クルイ
19世紀
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KAKIEMON
―伊万里焼柿右衛門の世界―- 本館14室
- 11月11日(火)~2026年2月8日(日)
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色絵傘人物文大壺(いろえかさじんぶつもんたいこ)
伊万里(柿右衛門様式)
江戸時代・17世紀