特集
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金工動物園
- 本館14室
- 7月8日(火)~8月24日(日)
金属と動物。あまりピンとこない組合せかもしれませんが、金属を用いる工芸でも動物は重要なモチーフであり、さまざまな技術を駆使して動物の造形が制作されてきました。金属というと硬くて重く冷たいイメージですが、しなやかな質感や軽やかな表現を感じさせる品もあり、何より動物への温かな目差しを感じていただけることと思います。
暑い夏に、涼しい展示室で、ちょっとひんやりした動物たちの競演をお楽しみいただければ幸いです。
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なが~い耳に思わずくぎづけ大きな耳が特徴の兎をかたどった水滴は書斎を和ませたことでしょう耳長兎水滴(みみながうさぎすいてき)
江戸時代・18~19世紀
渡邊豊太郎氏・渡邊誠之氏寄贈 -
今にも動き出しそうな柔らかなつくりしなやかな肉体を感じさせる体軀の表現が充実した馬の置物です座馬置物(ざばおきもの)
四代龍文堂安之助作
明治6年(1873)
龍文堂安之助氏寄贈
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創建400年記念 寛永寺
- 本館特別1・2室
- 7月8日(火)~8月31日(日)
現在は上野の山の一角に建つ寛永寺。しかし、江戸時代までは不忍池まで含め上野の山全体が境内であり、徳川幕府、朝廷との関係が深く、当時の宗教、文化の一大中心地といえる存在でした。じつは当館も、寛永寺の本坊があった場所に建っています。このように、当館はじめ上野の山全体が寛永寺と深い縁で結ばれています。その寛永寺が今年創建400年を迎えます。
今回の特集では、400年の記念として、寛永寺とその子院に伝わる宝物を中心に、その歴史と、現在にも通じる、文化の集まる地としての姿をご紹介します。-
不忍池前を行き交う様子は今と同じ東叡山麓不忍池弁才天図(とうえいざんふもとしのばずのいけべんざいてんのず)
昇亭北寿筆 江戸時代・19世紀
かなり強調されていますが、上野の山が小高い台地状になっている様子がよくわかります
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写実的で均整のとれた造形釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)
康乗作 江戸時代・寛文4年(1664)
東京・寛永寺蔵徳川家4代将軍家綱が生母の13回忌に際してつくらせた、端正な像です
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親と子のギャラリー
仏さまのかたち
―写す、伝える、広がる―- 平成館企画展示室
- 7月23日(水)~8月31日(日)
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◎十二天図像(風天)(じゅうにてんずぞう(ふうてん))
鎌倉時代・13世紀
原本 : 珍海筆 平安時代・12世紀
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動物の仮面
- 本館14室
- 8月26日(火)~11月9日(日)
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狂言面 猿(きょうげんめん さる)
江戸時代・18~19世紀