3環境整備
博物館の活動は、展示や催し物、文化財の調査研究や保存、情報アーカイブなど、多岐にわたります。
当館の多様な活動に関わる人たちの仕事を、さまざまな角度からご紹介します。

山宮康平(やまみやこうへい)
環境整備課係長

サウナと音楽が好き。バンドも細々とやっています。いつも笑顔で支えてくれる妻・子どもたちに感謝しています。

収蔵・展示・観覧・執務、
さまざまな『環境』を整える

貴重な文化財の収蔵をはじめ、当館に来館する人、働く人、それぞれに適切な環境が提供できるよう整備しています。

整備方針の企画・立案
「今後、当館に必要な空間は何か」を、お客様の声・時代のニーズ・トレンドなどを踏まえながら、検討しています。大きな整備方針の決定に携われること、成果が形として残ることも、この仕事の魅力のひとつです。新たに建物を建てるだけではなく、空きスペースを有効に活用するスペースマネジメントも積極的に実施しています。
収蔵庫の温湿度管理
文化財の保存や展示において常に支障のない環境を維持することが求められます。収蔵庫では、温度はもちろんのこと、湿度についても厳しくコントロールしなければなりません。その環境を実現するために、収蔵庫内が目標の温湿度に収まるよう、空調機器の稼働状況を日々管理しています。

大型空調機器更新の様子。限られた運搬ルートで計画的に、安全に進めています

大規模改修
建物本体よりも設備機器の耐用年数は短いため、老朽化した空調機器などを計画的に更新する必要があります。工事を実施する際は、準備と制限がかなりかかります。そのため、館内の活動に影響が生じないよう工事を監理し、工程を検討することも、私の重要なミッションです。

本館地下機械室内の様子。建物の血管ともいえる配管が縦横無尽に張り巡らされています