東博のお仕事
2調査研究
博物館の活動は、展示や催し物、文化財の調査研究や保存、情報アーカイブなど、多岐にわたります。当館の多様な活動に関わる人たちの仕事を、さまざまな角度からご紹介します。
世界が注目!
焼き物のかけら、陶磁器研究の先進事例をリサーチ
焼き物のかけら、陶磁器研究の先進事例をリサーチ
本館や東洋館で、時々陶片(とうへん)を展示しているのをご存じでしょうか。当館には日本や中国各地の窯址(ようし)の陶片資料が大量に収蔵されており、その断面や細部の様子は収蔵作品の制作背景や工程を探る大きな手がかりとなっています。
最近は中国でも陶片資料の重要性が注目を集めています。磁器生産で世界をリードした江西省景徳鎮(こうせいしょうけいとくちん)の御窯博物院(ごようはくぶついん)では、陶片1片ずつ科学分析してデータを集積する「古陶瓷基因庫」(陶片のDNAバンク)プロジェクトがはじまっています。当館の陶片も今後の陶磁器研究に資することができるよう、展示公開の継続に努めたいと考えています。
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景徳鎮御窯博物院長 翁彦俊先生
博物館と研究所、遺物管理所をそなえた御窯博物院は景徳鎮窯研究の拠点となっています -
本館13室
陶片展示風景(9月1日(日)まで)