コラム1
文化財を災害から守る
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このたびの令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、またご遺族の皆様、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
独立行政法人国立文化財機構では、文化財防災センターが事務局となり、令和6年能登半島地震被災文化財等救援事業(文化財レスキュー事業)および令和6年能登半島地震被災建造物復旧支援事業(文化財ドクター派遣事業)を進めています。
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文化財レスキュー事業では、被災した美術工芸品をはじめとする動産文化財の廃棄・散逸を防止するため、救出・応急措置・一時保管を実施しています。現在、金沢市および能登町に設置した現地本部を拠点として、被災状況調査や救出活動の計画立案・進捗管理を行い、あわせて救出した文化財の保管場所の整備を進めています。
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文化財ドクター派遣事業では、文化財建造物の応急措置及び復旧に向けた技術支援の一環として、文化財建造物の被災状況調査を進めています。なお、両事業の実施にあたっては文化庁、被災自治体、関係機関と緊密に連携しています。
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保管場所として使用するための清掃、整理作業
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一時保管場所に保管された文化財