2020年7月6日(月)No.835:7月7日(火)から本館1〜4室などを開室します!

7月7日(火)から、本館1~4室・高円宮コレクション室、東洋館8室を公開いたします。
感染予防の対策を徹底するため、ご観覧にあたり、お客様にはご不便をおかけしますが、引き続きご理解とご協力をお願いいたします。

1. 【展示替え情報】総合文化展 注目作品

7月7日(火)から

国宝室 本館2室 7月7日(火)~8月10日(月・祝)

国宝 地獄草紙(じごくぞうし) 平安時代・12世紀

仏教では、人は亡くなると、生前の行いによって6つの世界のいずれかに転生するといわれています。このうち、最も苦しいとされる世界が地獄です。この作品は、仏の教えを記した経典のひとつである『正法念処経』(しょうぼうねんじょきょう)で説かれる地獄を表した絵巻です。場面ごとに画面構成を変え、いずれも黒と赤といったシンプルな色使いで、罪状の異なる苦しみを的確に表現しています。
こうした地獄絵は、悪いことをすると報いが訪れるという、戒めの意味が込められていました。それと同時に、経典で説かれる地獄がどんな世界なのかを見てみたいという人々の好奇心に応えたものでもありました。

7月14日(火)から

特集「日本美術の記録と評価―調査ノートにみる美術史研究のあゆみ―」 本館14室 7月14日(火)~8月23日(日)

農夫図屛風(のうふずびょうぶ) 渡辺始興筆 江戸時代・18世紀

本特集では、美術作品がどのように調査研究され、美術史研究が形づくられてきたのかを、調査ノートと実際の作品によってご紹介します。 京都で活躍した始興は近衛家の家臣となり、宮廷にも仕えました。始興は花鳥の写生もよくしましたが、尾形光琳に学んでいます。「農夫図屛風」には、琳派風の牛の描写によって、農村の穏やかな光景があらわされています。

2. 特別展

特別展「きもの KIMONO」

平成館 特別展示室 8月23日(日)まで

満を持して開幕した本展。「きもの」を日常的にまとっていた時代の日本人が、現代の私たちと同じように流行を追い求めながら、ファッションを楽しんでいた様子がよく伝わってきます。明治期以降に登場した、鮮やかな化学染料を用いた友禅染や、流行模様を染め上げた銘仙は、華やかな模様が今でも見る人を魅了します。
 現在も、伝統と革新のなかで生き続ける「きもの」。日本を象徴する文化の魅力をぜひ再発見してください。
 
 混雑緩和のため、本展では事前予約制(日時指定券)を導入します。入場にあたって、すべてのお客様はオンラインでの日時指定券の予約が必要です。
 ※ 特別展観覧料で総合文化展もご観覧いただけます。
 
 詳細は、展覧会公式サイトをご覧ください。

3. オンラインギャラリーツアー最新作!

副館長・井上洋一が語る、土偶からひもとく、時代を生き抜くヒント

副館長 井上洋一

トーハクの総合文化展を動画でご紹介する「オンラインギャラリーツアー」。第6弾は、副館長・井上洋一が、土偶を通してこの時代を生き抜くヒントを探ります。
 平均寿命が現代よりもはるかに短かった縄文時代、かけがえのない命をいかにして守ろうとしたのでしょうか。はるか時を超え、土偶は私たちに極めて大切なメッセージを送っているように感じます。
熱い想いを込めたメッセージを、どうぞご覧ください。

4. トーハクからのお知らせ

便殿の通年公開について

本館2階の便殿(旧貴賓室)は、7月7日(火)から通年で扉を開放いたします。皇族方や賓客ご訪問の際の休憩室として利用される室内の調度品は貴重なものばかりです。是非、ご来館の際はご観覧ください。
※便殿は、扉の外から観覧いただく形となります。内部にお入りいただくことはできません。

〈冬木小袖〉修理プロジェクトについて

東京国立博物館と文化財活用センターは〈冬木小袖〉を修理するために、皆さまのご寄附を集めるプロジェクトを立ち上げました。

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