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2021年7月12日(月)No.860:特別展「聖徳太子と法隆寺」が7月13日(火)より開幕します!

本日より東京都に緊急事態宣言が発令されました。当館は日本博物館協会によるガイドラインに従い、感染対策を徹底したうえで、引き続き事前予約制により開館を継続いたします。
※ご来館の際は、オンラインによる事前予約をお願いいたします。

1. 【展示替え情報】総合文化展 注目作品

7月13日(火)から

国宝室 本館2室 7月13日(火)~ 8月1日(日)

国宝 平治物語絵巻 六波羅行幸巻(へいじものがたりえまき ろくはらぎょうこうのまき)(部分)画像

国宝 平治物語絵巻 六波羅行幸巻(へいじものがたりえまき ろくはらぎょうこうのまき)(部分) 鎌倉時代・13世紀 松平直亮氏寄贈

合戦絵巻は後白河法皇を中心とする貴族社会で誕生しました。本作品は合戦絵巻を代表する優品で、平安時代末期の平治の乱(1159年)を題材とする軍記物語『平治物語』を描いた絵巻の一部です。この六波羅行幸巻は、源氏方に幽閉された二条天皇が御所をひそかに脱出し、平清盛の六波羅邸へ迎えられる場面を描いています。

7月20日(火)から

暮らしの調度―安土桃山・江戸 本館8室 7月20日(火)~ 10月3日(日)

色絵牡丹文蓋物(いろえぼたんもんふたもの) 写真

色絵牡丹文蓋物(いろえぼたんもんふたもの) 伊万里(柿右衛門様式) 江戸時代・17世紀

造形は中国・景徳鎮(けいとくちん)の作品を祖形に持ち、意匠も中国的な牡丹を主役としています。それでいて描かれた図柄は景徳鎮の作品をそのままではなく、日本的な意匠を配し、全体に和様の趣をたたえています。その濃厚な絵具から初期の柿右衛門様式と知ることのできる佳作です。

2.特集

特集「那智―出土品にみる霊地の遺宝」

本館14室  6月8日(火)~ 7月18日(日)

那智 菩薩半跏 写真

和歌山県南部、那智(なち)を含む紀伊山地は、幾重にも山々が連なる自然豊かな悠久の地として、仏教伝来以降、真言密教や山岳信仰、修験道(しゅげんどう)の霊場として大いに栄えました。多様な信仰が形づくった景観が高く評価され、平成16(2004)年には「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されています。 この特集では、大正7(1918)年に熊野那智大社飛滝(ひりょう/ひろう)権現から出土した古代から中世の仏教関連遺物、約250点の収蔵品の中から時代背景をよく反映する代表的な作品を中心に、那智の遺宝をご紹介します。

3.特別展・特別企画

マレーシア・イスラーム美術館精選 特別企画 「イスラーム王朝とムスリムの世界」

東洋館12室・13室  7月6日(火) ~ 2022年2月20日(日)

特別企画 「イスラーム王朝とムスリムの世界」キービジュアル

イスラーム関連の豊富なコレクションを有するマレーシア・イスラーム美術館の全面協力を得ることで、特定の国家や地域によらない、世界規模のイスラーム美術の展示が実現しました。 イスラーム教は、7世紀にアラブ人のムハンマドが預言者として唯一神に対する信仰を説き、創始した宗教です。その後、イスラーム教は西アジアのみならずヨーロッパ、北アフリカ、中央アジア、東南アジア、そして東アジアへと広がり、キリスト教に次いで世界で2番目に信者の多い宗教にまで発展しました。イスラーム教を受容した世界各地では、多くのイスラーム王朝が交替しましたが、いずれも各地の文化を融合させた独自のイスラーム文化を展開してきました。
この特別企画では、こうしたイスラーム文化の多様性を知り、理解を深める手がかりとなるような美術工芸品や歴史資料などを紹介します。

※本展は、総合文化展観覧料および開催中の特別展観覧券(観覧当日に限る)でご覧いただけます。詳細はウェブサイトをご確認ください。

聖徳太子1400年遠忌記念  特別展「聖徳太子と法隆寺」

平成館 特別展示室  7月13日(火)~ 9月5日(日)

聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」 キービジュアル

奈良・法隆寺は、推古天皇15年(607)、聖徳太子によって創建されたと伝えられます。太子は仏教の真理を深く追究し、また冠位十二階や憲法十七条などの制度を整えることで、後世に続くこの国の文化的な基盤を築き上げました。聖徳太子を敬う人々の心は、その没後に信仰として発展し、こんにちもなお連綿と受け継がれています。
本展では、法隆寺において護り伝えられてきた寺宝を中心に、太子の肖像や遺品と伝わる宝物、また飛鳥時代以来の貴重な文化財を通じ、1400年という遙かなる時をこえて、太子その人と太子信仰の世界に迫ります。

※本展は事前予約制(日時指定券)です。
入館無料の方や会員の方を含め、すべてのお客様は日時指定券の予約が必要です。
詳細は展覧会公式サイトをご確認ください。

東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念 特別企画
「スポーツ NIPPON」

平成館 企画展示室  7月13日(火)~ 9月20日(月・祝)

東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念 特別企画「スポーツ NIPPON」キービジュアル

東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を記念して、本展では日本におけるスポーツの歴史と文化をご紹介します。
2章構成となっており、第1章では、当館が所蔵する絵画や工芸作品などを通して、江戸時代以前の日本スポーツの源流をたどります。東国武士が弓馬の鍛錬に励む様子を描いた場面で有名な絵巻物の重要文化財 男衾三郎絵巻(おぶすまさぶろうえまき)や「柔道の父」といわれる嘉納治五郎氏寄贈の、華麗な装飾が施された、重要文化財 獅子螺鈿鞍(ししらでんくら)などをご覧いただけます。
第2章は明治時代以降の、日本における初期のスポーツ用具や用品、オリンピックへの参加、そして招致・開催を実現していった過程を、秩父宮記念スポーツ博物館の所蔵資料を中心に紹介します。日本が初参加した1912年ストックホルム大会の陸上競技400m走などに出場した三島弥彦選手が使用したユニフォーム、シューズやアジア初のオリンピック開催となった1964年東京大会のメダルなど貴重な資料を展示しています。
今日に至る日本スポーツ発展の歴史を、お楽しみください。

※本展は、総合文化展観覧料および開催中の特別展観覧券(観覧当日に限る)でご覧いただけます。詳細はウェブサイトをご確認ください。

4. トーハクからのお知らせ

「ポケふた」が設置されました

ポケふた 写真

当館正門前にポケモンマンホール「ポケふた」を設置しました。どぐうポケモンのヤジロンと、せいどうポケモンのドーミラーが描かれたマンホールです。このポケモンたちによく似た作品が展示室の中にあるかもしれません。当館に遊びにきたときはぜひ探してみてください。

「冬木小袖」修理プロジェクト 目標達成しました

尾形光琳が秋草模様を描いたきものを未来につなぐ、「冬木小袖」修理プロジェクトは皆様からのご支援で目標の1,500万円を達成することができました。ウェブサイトからのご寄附、館内募金、グッズ購入等を通じてご支援くださったお一人おひとりに心より感謝申し上げます。
「冬木小袖」は2022年末まで本格修理が行われた後、2023年には総合文化展での展示を予定しています。修理報告や今後の展示情報など、ウェブサイトを通じてお伝えしていきます。今後も当プロジェクトにご注目ください。

休館・閉室のお知らせ

〇7月の休館日は12、19、26日です。

会員制度・各種無料券の有効期限延長について

友の会、メンバーズプレミアムパス、国立博物館メンバーズパスについては、有効期限を延長します。延長期間、手続き方法等の詳細は「臨時休館に伴う会員制度の有効期限延長について」ページでご確認ください。

資料館の利用について

6月2日(水)より、事前予約制による来館サービスを再開いたしました。 資料館の開館日、開館時間等は「資料館来館サービス再開のお知らせとご来館のお客様へのお願い」ページでご確認ください。

その他、最新情報はウェブサイトをご覧ください。

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