2020年9月28日(月)No.841:特別展「桃山―天下人の100 年」10月6日(火)開幕

新型コロナウイルス感染予防のため、入場制限等の取り組みを継続しております。
※ご来館の際は、オンラインによる事前予約をお願いいたします。

1. 【展示替え情報】総合文化展 注目作品

9月29日(火)から

清時代の工芸 東洋館9室 9月29日(火)~12月13日(日)

色ガラス燭台(いろがらすしょくだい)
「乾隆年製」銘 中国 清時代・乾隆年間(1736~95年)

本作品は、蝋燭を突き立てる芯棒に、色ガラスで作られたパーツを積み重ねてつくられた燭台です。
それぞれのパーツは黄色、青色、水色などと色とりどりで、表面には植物文様が刻まれています。燭台の中段あたりには、白いガラスの上に赤いガラスで「寿」という文字をレリーフ状に表すという、手の込んだパーツもあります。
下段には「乾隆年製」(けんりゅうねんせい)という文字が刻まれており、この燭台が清の第6代皇帝である乾隆帝の時代、すなわち18世紀に製作されたことが分かります。乾隆帝の時代は、中国のガラス工芸の絶頂期とされており、その中でも本作品は多色のガラスを駆使した名品です。
東洋館で10月11日(日)まで開幕する「博物館でアジアの旅 アジアのレジェンド」とあわせてぜひご覧ください。

 

10月6日(火)から

特集「破格から調和へ-17世紀の茶陶」本館14室 10月6日(火)~11月29日(日)

重要文化財 色絵牡丹図水指(いろえぼたんずみずさし)
仁清 仁清「印」 江戸時代・17世紀

本特集では、10月6日から開幕する特別展「桃山-天下人の100年」に関連して、安土桃山時代に続く17世紀の茶陶を紹介します。
桃山期の茶の湯の美意識は、それまでの価値観を壊すような「豪壮」または「破格」という表現に象徴されます。そして、次の時代を迎えた17世紀には、「調和」を重視する洗練された美意識のもとに新しい茶陶が登場しました。
3代道入、4代一入の樂茶碗や綺麗さびと謳われた小堀遠州の道具、そして公家好みの瀟洒な仁清のうつわなどをぜひご覧ください。「色絵牡丹図水指」は仁清の作品です。器の形は、美しく整えられていて、側面に牡丹の花や雲が描かれています。やわらかなタッチの絵と幾何学的な文様、淡い色と濃い色、金と銀など、対比が大変印象的な作品です。

 

2. 特別展・特別企画 ほか

特別展「桃山―天下人の100年」

平成館 特別展示室 10月6日(火)~11月29日(日)

政治史における安土桃山時代は、1573年の室町幕府滅亡から1603年の江戸幕府開府までの30年間をさします。
来週開幕する本展では、この30年間に花開いた日本美術史上もっとも豪壮で華麗な「桃山美術」を中心に、室町時代末期から江戸時代初期までの約100年間で移り変わる日本人の美意識を、数々の名品によってご紹介します。日本美術史のなかでも特筆される変革の時代の「心と形」を考える展覧会です。

本展では事前予約制(日時指定券)を導入します。入場にあたって、すべてのお客様はオンラインでの日時指定券の予約が必要です。詳細は展覧会公式サイトをご確認ください。
※本展をご観覧の当日に限り、特別展観覧料で総合文化展もご観覧いただけます。

 

3. オンラインギャラリートーク「狩猟具の変遷」を公開しました

【オンラインギャラリートーク】「狩猟具の変遷」

研究員 飯田茂雄(日本考古)

狩猟採集生活を営んでいた旧石器時代から縄文時代に、狩りの場面で活躍したのが、石で作られた狩猟具でした。その移り変わりを飯田研究員がご紹介します。

 

その他、最新情報はウェブサイトをご覧ください。

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