創立150年記念事業

展示

近世能狂言面名品選
ー「天下一」号を授かった面打ー

2023年1月2日(月・休) ~ 2023年2月26日(日)

本館14室

展示概要

「天下一」号とは、安土桃山時代から江戸時代前期、鋳物師、陶工、面打(能面の作者)などの名手に朝廷や幕府から授けられた称号です。
面打では、文禄2年(1593)に角坊が能を愛好した豊臣秀吉から授かったのが最初でした。
それから天和2年(1682)に「天下一」号の使用が禁じられるまでの89年の間に「天下一」号を授かった、7人の面打の名が記された作品を展示します。
彼らは名品として重んじられていた面を写す名手でしたが、写しといえども、作品の表情や彩色には「天下一」の面打それぞれの個性が垣間見えます。彼らの作品を大名たちが所望しました。

おすすめ作品

能面 平太
「天下一是閑」焼印
安土桃山~江戸時代・16~17世紀

能面 増女
「天下一大和」焼印
江戸時代・17世紀
文化庁蔵

狂言面 武悪
「天下一角坊」刻銘
安土桃山時代・16世紀