1.【展示替え情報】総合文化展注目作品

2021年1月2日（土）から

日本美術のあけぼの―縄文・弥生・古墳　本館1室
2021年1月2日（土）～6月27日（日）

突線紐4式銅鐸（とつせんちゅうよんしきどうたく）
弥生時代（後期）・1～3世紀　三重県伊賀市柏尾湯舟出土

突線鈕式銅鐸と呼ばれる銅鐸です。鈕（ちゅう、吊り手のこと）や身の区画線が変化し、太く突き出していることからその名が付けられました。
銅鐸は紀元前３世紀頃に中国や朝鮮半島から伝わった、青銅製のカネです。時代が下るにつれて大型化すると同時に装飾性が増し、鳴り物としての機能が失われていきました。このような変化は「聞く銅鐸から見る銅鐸へ」と言われています。この銅鐸は高さ1ｍ以上、重さも15kgを超え、まさに「見る銅鐸」として儀礼的な力を発揮していたと考えられます。

展示作品リスト

絵画－聖徳太子絵伝－　法隆寺宝物館第6室
2021年1月2日（土）～1月31日（日）

重要文化財 聖徳太子絵伝（しょうとくたいしえでん）（部分）
上野法橋・但馬房筆　鎌倉時代・嘉元3年（1305）

本作品は、国宝「聖徳太子絵伝」に次ぐ太子絵伝の古い作例です。太子の生涯を編年的にまとめた『聖徳太子伝暦』にもとづいて、70余りのエピソードを4面に描いています。各面はエピソードの内容を四季に分類して配置し、それぞれに桜と梅、藤、紅葉、雪山を描いて春夏秋冬を表しているのが特徴です。こうした四季絵的太子絵伝は、類例も少なく貴重とされています。

展示作品リスト

2. 特集

特集「博物館に初もうで　ウシにひかれてトーハクまいり」

本館特別1室・特別2室 2021年1月2日（土）～1月31日（日）

今年で18年目を迎え、毎年大好評をいただいている「博物館に初もうで」。今回の特集展示では牛にまつわる豊かな歴史と文化をご紹介します。ちょっと風変わりなタイトルは、「牛に引かれて善光寺参り」ということわざをもとにしたもので、「身近に起こった出来事に導かれて、思いがけない縁が結ばれること」の例えです。改めてトーハクと縁を結んでいただき、思いがけない出会いがありますよう願いを込めています。

※都内の新型コロナウイルスの急速な感染者数の増大を鑑み、1月2日、3日に予定していたお正月イベントの獅子舞と和太鼓につきましては、開催を見合わせることにいたしました。

博物館に初もうで

その他の特集展示

3. 催し物のご紹介

時をかける少女｜東京国立博物館　バーチャル特別展
「アノニマス－逸名の名画－」

バーチャルトーハク特別展示室（cluster内）
2020年12月19日（土）～ 2021年2月28日（日）

アニメーション映画「時をかける少女」のスタジオ地図・細田守監督とのコラボレーション企画として、バーチャル特別展「アノニマス－逸名の名画－」を、2020年12月19日（土）よりオンラインで公開します。
本企画では、東京国立博物館（トーハク）の一部を、バーチャルSNS「cluster」のバーチャル空間内に「バーチャルトーハク」としてCGで再現します！
その空間内で、アニメーション映画「時をかける少女」の劇中シーンのために当館研究員が監修した、現実では開催不可能な特別展「アノニマス－逸名の名画－」を出現させます。ユーザーはclusterのプラットフォームを通して自由にその空間内を歩き回り作品を鑑賞することができます。
初公開から14年経っても色褪せることのない「時をかける少女」の世界観と、時代を超えて愛される日本美術を楽しむことができるバーチャル特別展です。

※参加には料金が必要です。詳細は、バーチャル特別展「アノニマス－逸名の名画－」公式サイトをご確認ください。

バーチャル特別展「アノニマス ―逸名の名画―」

4. トーハクからのお知らせ

休館・開館・閉室のお知らせ

〇12月の休館日は21、22、26～31日です。
〇12月22日（火）は電気設備等保守点検のため、臨時休館いたします。
〇2020年の年末は12月25日（金）まで開館、2021年は1月2日（土）から開館いたします。
〇展示環境改善等のため、展示室の一部を以下のとおり閉室いたします。
法隆寺宝物館：～2021年1月1日（金・祝）
本館2階：12月21日（月）～2021年1月1日（金・祝）
本館17室：～2021年2月1日（月）まで
東洋館：12月25日（金）～2021年1月1日（金・祝）
〇本館北側の庭園は12月8日（火）から当面の間、大規模工事のため全面閉鎖いたします。いつも散策を楽しみにされている皆様には大変申し訳ございませんが、何卒ご了承いただきますようお願いいたします。

その他、最新情報はウェブサイトをご覧ください。

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