創立150年記念事業

展示

再発見!大谷探検隊とたどる古代裂の旅

2022年9月21日(水) ~ 2022年12月4日(日)

東洋館5室

展示概要

東京国立博物館が所蔵する、大谷探検隊将来の出土染織資料は、多くがガラス挟みで保管され、展示の機会も稀でした。
しかし作品の付箋には、現在の中国甘粛省敦煌や新疆ウイグル自治区トルファンなどの出土地が記されており、中古中国・オアシス都市の染織文化をうかがい知れる貴重な資料群といえます。
これらの資料は大谷探検隊、とりわけ1910年から1914年の吉川小一郎氏、橘瑞超氏による第三次派遣時の収集品を中心とします。
仏教荘厳にかかわる染織品や、被葬者の衣服の断片が多くを占めますが、それぞれの断片に注目すると、ユーラシア大陸の東西を渡った多彩な染織技法と文様が見いだせます。

染織品の旅、そして大谷探検隊の旅をたどりながら、古代裂の魅力を掘り下げてご紹介します。

おすすめ作品

赤茶地幾何花文錦(部分)
中国・トルファン アスターナ・カラホージャ古墓群出土 大谷探検隊将来品
麴氏高昌国時代・6世紀~7世紀前半

幡 淡茶地花文夾纈平絹・淡茶地平絹縫い合わせ
中国・敦煌莫高窟 大谷探検隊将来品
吐蕃~曹氏帰義軍期敦煌・8~10世紀

刺繡如来立像・唐草文断片
中国 伝敦煌莫高窟あるいはムルトゥク 大谷探検隊将来品
唐時代・8世紀
(梅原龍三郎氏寄贈)