創立150年記念事業

展示

東京国立博物館のイスラーム陶器

2022年10月4日(火) ~ 2023年1月22日(日)

東洋館5室

展示概要

イスラーム陶器とは、ここではおよそ9世紀から17世紀にかけて、現在のイラン、イラク、シリアを中心とした地域で焼かれたやきものを指します。藍釉や白釉、緑釉を掛け、三彩や釉下彩、線刻など多様な技法を駆使して華やかな装飾を施したそれらは、中国やヨーロッパの製陶との強い相関性を持ち、注目を集めるものです。日本では1920~30年代頃より収集がはじまりますが、東京国立博物館にはその草創期を支えた作品をはじめ、貴重なコレクションが収蔵されています。
イスラーム陶器をまとめて展観する初めての試みであり、開館150年という重要な機会に、その収蔵経緯とともにコレクションの意義を紹介します。

おすすめ作品

多彩鳥形手付瓶
イラン
イル・ハーン朝・13世紀中頃~14世紀中頃
横河民輔氏寄贈

ラスター彩騎馬人物文壺
イラン、カーシャーン
ホラズム・シャー朝・1170年代末~1200年頃

青緑釉黒彩鉢
シリア、ラッカ
アイユーブ朝・13世紀