創立150年記念事業

展示

収蔵品でたどる日本仏像史

2022年5月17日(火) ~ 2022年7月10日(日)

本館 14室

展示概要

日本に仏教が伝えられた際、仏具や経典などとともに仏像がもたらされ、その後、仏教の興隆にともない、日本でも仏像がつくられるようになりました。仏像には、祈りを捧げる人々の心に応えるために、信仰の対象としてふさわしい姿が求められました。造形には時代ごとに流行した様式があり、そこには当時の人々の美意識や趣向が反映されています。また政治情勢や社会背景、自然災害、信仰の様相など、その時々のさまざまな事象または変化が影響していることもあります。

今年創立150年を迎えた当館には、古代から近代まで、さまざまな仏像が収蔵・寄託されています。このうち、飛鳥時代から近代にいたる各時代の典型的な作品を展示することで、日本の仏像を通史的に紹介します。作品にみられる時代ごとの造形的な特徴を示し、材質や制作技法を含めてその変遷をたどることで、日本における仏像の入門的な見方を提示します。

おすすめ作品

重要文化財 摩耶夫人および天人像
法隆寺献納宝物
飛鳥時代・7世紀

重要文化財 日光菩薩坐像
京都・金輪寺、京都・高山寺旧蔵
奈良時代・8世紀

如来立像
円空作
群馬・光性寺旧蔵
江戸時代・17世紀 鴇田力氏寄贈