2020年8月31日(月)No.839:総合文化展、主役級の作品が目白押し!

新型コロナウイルス感染予防のため、入場制限等の取り組みを継続しております。
※ご来館の際は、オンラインによる事前予約をお願いいたします。

1. 【展示替え情報】総合文化展 注目作品

9月8日(火)から

刀剣 本館13室 9月8日(火)~11月29日(日)

国宝 太刀 三条宗近(名物 三日月宗近)
(たち さんじょうむねちか めいぶつ みかづきむねちか)
平安時代・10~12世紀 渡邊誠一郎氏寄贈

全体に強く反った細身の形が、無駄のないシャープな印象を与える太刀です。黒い部分と白い刃の間で輝く線のような模様を刃文といいますが、この太刀の刃文は細かく複雑です。刃文のすぐ上に注目してみると、黒い部分にいくつかの三日月のようにカーブした白い線が輝いており、この太刀の名前の由来になっています。
豊臣秀吉の妻、高台院の遺品として江戸幕府第2代将軍の徳川秀忠へ伝わり、長く徳川将軍家に伝来しました。
2017年に刀剣の研究員が書いた1089ブログも、あわせてご覧ください。

 

漆工 本館12室 9月8日(火)~11月29日(日)

国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ)
尾形光琳作 江戸時代・18世紀

作者の尾形光琳は、八橋の情景を描いた屛風の名品でも知られ、古典文学にちなんだモチーフを洗練された感覚で捉えなおしました。
底を除いた外側の面に、木の板をつなげた橋が不規則に曲がりながら続き、それぞれの面に燕子花(かきつばた)がリズミカルに配されています。
デザインは一見斬新な印象を受けますが、その表現は伝統的な漆の工芸技術によるものです。燕子花の葉や茎の部分は、漆で描いたのち、乾かないうちに金粉を蒔きつける「金蒔絵」によって表し、花の部分は貝がらの内側を平らに加工してはめ込む「螺鈿」という技法を用いています。

 

2. 特別展・特別企画 ほか

博物館でアジアの旅 アジアのレジェンド

東洋館 9月8日(火)~10月11日(日)

秋の恒例企画「博物館でアジアの旅」が今年も開催決定! 7年目となる今回のテーマは「アジアのレジェンド」です。
もとは「伝説」を意味したレジェンド。そこから「偉人」などの意味が派生し、近年ではスポーツ界などで「殿堂入り」した人物もレジェンドと呼ばれるようになりました。そうしたレジェンドの意味の広がりを踏まえつつ、レジェンドにまつわるアジア各地の作品をご紹介します。
この秋は東洋館で「レジェンドを探す旅」をお楽しみください。

 

3. 「装飾古墳入門」動画を配信しました

装飾古墳入門 第1回「装飾古墳が誕生したのは筑紫君磐井の乱に負けたからなのか?」

研究員 河野一隆(日本考古)

装飾古墳とは、埋葬施設内部の壁や石棺に、彩色や彫刻等により幾何学的な文様や絵画などの装飾を施したものです。
「装飾古墳入門」と題して、装飾古墳にまつわる謎について当館の河野研究員が4回にわたる動画でご紹介します。
第1回のテーマは「装飾古墳が誕生したのは筑紫君磐井(ちくしのきみいわい)の乱に負けたからなのか?」
6世紀前半に九州で起こった筑紫君磐井の乱と、装飾古墳誕生との関係性について解説します。

 

4. トーハクからのお知らせ

9月より夜間開館を再開します

新型コロナウイルス感染予防のため、夜間開館を休止していましたが、9月より再開します。 毎週金・土曜日は21時まで開館します。
※開館時間につきましては、今後の諸事情により変更する場合がございます。ご来館前に、当館ウェブサイトをご確認ください。
※ご来館の際は、オンラインによる事前予約をお願いいたします。

 

最新情報はウェブサイトをご覧ください。

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