東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」について

2021年12月8日

来秋開催予定の東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」について、ご紹介します。

展覧会趣旨

本展は、東京国立博物館創立150年を記念し、膨大な所蔵品の中から国宝89件すべてを含む名品と諸資料を通して、東京国立博物館の全貌を紹介するものです。展示は2部構成で、約150件(予定)を展示します。

第1部「東京国立博物館の国宝」では、所蔵する国宝89件すべてを展示(会期中展示替えあり)します。これは150年の歴史上初めてのことで、誰も見たことがない、メモリアルイヤーにふさわしい展示が実現します。第2部「東京国立博物館の150年」では、日本の博物館の歴史ともいえる東京国立博物館の150年を3期に分け、関連する作品や資料、再現展示、各時代の映像などを通してわかりやすく紹介します。

日本美術を代表する名品の数々はもちろんのこと、日本近代化の世相を反映した博物館の活動や、文化財保護と活用の取り組みなど、日本で最も長い歴史を誇る最大の博物館、東京国立博物館の150年を多面的に紹介します。東京国立博物館を訪れたことがない方には新発見の場として、親しいリピーターの方には再発見の場として、魅力的な展示構成と展覧会場を創出します。

展覧会名・会期

東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」
2022年10月18日(火)~12月11日(日)

主な展示作品(第1部)

※各作品の展示期間についてはすべて未定

国宝 檜図屛風 狩野永徳筆 安土桃山時代・天正18年(1590)

狩野永徳が描いた障壁画の傑作。檜の巨木の迫力は圧倒的で、生命力に満ちています

国宝 鷹見泉石像 渡辺崋山筆 江戸時代・天保8年(1837)

和洋の絵画技法が融合した江戸肖像画の傑作。現在の本館が開館した1938年の収蔵作品です

国宝 埴輪 挂甲の武人 群馬県太田市飯塚町出土 古墳時代・6世紀

教科書にも載っている武人埴輪の代表作。今回が3年にわたる全面修理後の初公開です

国宝 太刀 銘 三条(名物 三日月宗近) 平安時代・10~12世紀 渡邊誠一郎氏寄贈

日本刀成立期の刀工三条宗近の代表作。天下五剣の一つで、最も美しいとされます

主な展示作品(第2部)

重要文化財 鷲置物 鈴木長吉作 明治25年(1892) シカゴ・コロンブス世界博覧会事務局寄贈

翼を広げた鷲を生き写しにした日本近代金工の最高峰。1893年のシカゴ万博で高く評価されました

古今珎物集覧 一曜斎国輝筆 明治5年(1872)

1872年の湯島聖堂博覧会を描いた錦絵。ここから東京国立博物館150年の歩みが始まりました

会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間・開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。変更が生じた際は、特設ウェブサイト内、および東京国立博物館公式サイトでご案内いたします。