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1089ブログ

生まれ変わった東洋館―陶磁器を観る

「やきものってどう観たらいいんでしょうか?」という質問をいただくことがあります。
陶磁器の見方がわからない。それはごく当たり前の感想だと思います。そもそも陶磁器は眺めるためではなく、
使うために作られたものだからです。

でも、最近はプラスチックの器のほうが手軽で便利なため、陶磁器を使うことがない、という人が増えているそうです。
陶磁器の魅力をお伝えするために、できることならば、ぜひ手にとってみていただきたい、というのが私たち研究員の本音です。
なぜなら、重さや触感のように手でさわって得られる情報は、時に真贋に関わるほど、とても大切なものだからです。

 
(左)白釉黒地白花牡丹文枕 磁州窯 北宋時代・12世紀 横河民輔氏寄贈
(右)青花龍涛文壺 景徳鎮窯 元時代・14世紀
(2013年1月2日(水)~5月6日(月・休) 東洋館5室にて展示)


新しい東洋館の展示では、世界に誇る中国の陶磁器コレクションをまるで「手にとるように」感じていただけるよう、
あちらこちらに工夫を凝らしました。
低い大きなケースでは、作品を上から覗いてみることができます。器の内側や裏側はもちろん、文様の細部までよく見えるようになりました。きっと、一点一点の作品に向き合って、ゆっくりご覧いただくことができると思います。

はたしてこの器は、どんな人がどんな道具で作ったのだろうか、そして誰のために作ったのだろうか。
長い時間のあいだに、どんな人たちがどんなふうに使ってきたのだろうか。


五彩金襴手花卉文水滴 景徳鎮窯 若州酒井家伝来 明時代・16世紀 広田松繁氏寄贈
(2013年1月2日(水)~5月6日(月・休) 東洋館5室にて展示)


よい器というのは、観ているうちにこうした疑問が自然に心に湧いてきて、次から次に想像をふくらませずにはいられない、そういうものではないでしょうか。

生まれ変わった東洋館5室にお運びいただいて、すばらしい器の数々と一緒に楽しい時間を過ごしてみてください。

カテゴリ:展示環境・たてもの

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posted by 三笠景子(保存修復室研究員) at 2012年12月05日 (水)

 

書を楽しむ 第27回 「絵の中の書」

書を見るのは楽しいです。

より多くのみなさんに書を見る楽しさを知ってもらいたい、という願いを込めて、この「書を楽しむ」シリーズ、第27回です。

書、以外の分野でも、書はあります。
今回は、絵画の中にある書をさがして、
久しぶりにデジタルカメラを持って、展示室をまわってみました!
(デジカメの撮影なので、画像が暗くなってしまい、ごめんなさい。
東博では、「撮影禁止」マークのない作品は撮影できますが、 
フラッシュ撮影はできません。)

まずは、本館3室(仏教の美術)
国宝の「十六羅漢像」の中にありました。

国宝 十六羅漢像
国宝  十六羅漢像  平安時代・11世紀 
2012年11月20日(火) ~ 2012年12月24日(月・休) 本館3室(仏教の美術)にて展示

右の上の方の白い枠の中(色紙形・しきしがた)に書かれています。
とてもしっかりした書で、
平等院鳳凰堂にある色紙形の書(源兼行筆)にも似ています。

3室(宮廷の美術)では、
重要文化財「後三年合戦絵巻」の詞書(ことばがき)がありました。


重要文化財 後三年合戦絵巻 巻上  飛騨守惟久筆 南北朝時代・貞和3年(1347)
2012年11月20日(火) ~ 2012年12月24日(月・休) 本館3室(宮廷の美術)にて展示

絵巻の詞書も、能書(のうしょ、書の上手な人)が書いている場合が多いです。

3室(禅と水墨画)では、
絵の上の方に、賛(さん、絵などを褒めたたえる詩文)がありました。


(左)白衣観音図  鎌倉~南北朝時代・14世紀
(右)重要文化財  蘭蕙同芳図 玉畹梵芳筆 南北朝時代・14世紀

2012年11月20日(火) ~ 2012年12月24日(月・休) 本館3室(禅と水墨画)にて展示

禅僧が書いたものが多く、
とても味わいのある書です。

さて、
本館7室、8室では、
署名を加えているものが多いです。


(左)紅白梅図屏風 山田抱玉筆 江戸時代・19世紀 長谷川巳之吉氏寄贈
2012年11月27日(火) ~ 2013年1月14日(月) 本館7室(屏風と襖絵)にて展示
(右)梅鴛鴦若松春草図  田中抱二筆 江戸時代・19世紀
2012年11月27日(火) ~ 2013年1月14日(月) 本館8室(書画の展開)にて展示


左は「抱玉筆」、右は「抱二筆」です。
どちらも、酒井抱一(さかいほういつ、1761~1829)の弟子なので、
名前に「抱」という字を使っていますが、
「抱」の書き方が似ていると思いませんか?
二人とも、
師匠の抱一の署名を真似ているようです。

右の画像の、赤いまるい印章の字も、
筆の字のような雰囲気で、素敵です。
これも、師匠の抱一が押していたものと似ています。

さいごの本館10室です。

9室から入ると、
絵ではありませんが、振袖の中に、書がありました!


振袖 白絖地楓竹矢来文字模様 江戸時代・18世紀
2012年10月23日(火) ~ 2012年12月24日(月・休) 本館10室(衣装)にて展示


左上は「若」、右下に「紫」が見えます。
源氏物語の「若紫」をモチーフにした文様です。
工芸品の中にも、書があるんですよね。
浮世絵の中はどうでしょうか?


(左)假名手本忠臣蔵・五段目 葛飾北斎筆 江戸時代・19世紀   
(右)高名美人見たて忠臣蔵・六だんめ 喜多川歌麿筆 江戸時代・18世紀
2012年11月27日(火) ~ 2012年12月24日(月・休) 本館10室(浮世絵)にて展示


女性が持っている巻き物には、なにが書かれているのでしょうか?


今回、酒井抱一の絵は展示されていませんでしたが、
抱一の絵の繊細さが好きです。
その弟子が、師匠の署名まで真似ているのがわかって
面白かったです!

好きな画家、好きな絵があったら、
その画家がどんな字を書いていたのか、
確かめてみませんか?
その人の字を見ると、
その人に近づいたような気がしてきます。

カテゴリ:研究員のイチオシ書跡

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posted by 恵美千鶴子(書跡・歴史室) at 2012年12月02日 (日)

 

特別展「中国 王朝の至宝」―不思議な形の動物たち―

中国の考古・美術の展覧会といえば、青銅器などの難解なものが並んでばかりで、愛好者でないと親しみにくいという声を耳にすることがあります。
しかし、特別展「中国 王朝の至宝」(2012年10月10日(水)~12月24日(月・休)、平成館)の会場には、誰がみても理屈ぬきであっと驚くような作品がたくさん展示されています。
この世のものならぬ不思議な形をした動物の作品の数々は、その代表的な例といえるでしょう。

まず、この顔をご覧ください。


一級文物 鎮墓獣(ちんぼじゅう)(部分) 
木・漆・鹿角  戦国時代・前4世紀 湖北省荊州市天星観1号墓出土 荊州博物館蔵


首の長い動物が舌を出しています。頭には大きな鹿の角が生えています。
奥にも、やはり角の生えた頭部がみえます。
この動物の全貌はいったいどのようになっているのでしょうか。


鎮墓獣(ちんぼじゅう)全体 
高144cm 長150cm


四角い台座の真ん中からこの動物の胴体がのび、途中で手前と奥に枝分かれしてそれぞれ鎌首をもたげています。
木彫漆塗りのこの動物は、今から約2400年前の大きな墓のなかから出土しました。
魔除けの一種として墓に副葬されたもので、鎮墓獣といいます。
双頭の異様な形、ヘビのようにもたげた鎌首、吐き出した赤い舌、大ぶりな鹿の角は、すべて悪い邪気を墓から追い払うための威嚇だったのです。

余談ですが、閉館後に消灯して真っ暗闇となった会場をある同僚が懐中電灯で点検していたとき、鎮墓獣のケースの前で立ち止まると身の毛のよだつほど怖かったと述懐していました。
もともと鎮墓獣は真っ暗な地下のお墓のなかに置かれていたものです。
その意味で、同僚は本来のとても正しい鑑賞の仕方をしたといえなくもありません…。

さて、会場では恐ろしい怪獣ばかりでなく、こんなにかわいらしい動物にも出会うことができます。


一級文物 犠尊(ぎそん) 
戦国時代・前4~前3世紀 山東省淄博市臨淄区商王村出土 斉国故城遺址博物館蔵

つぶらな瞳に長い耳。足の先端には二股に分かれた蹄があります。
ブタ?それともウシでしょうか?
何の動物を表現したものなのか、専門家のあいだでも意見がわかれています。
恐らくは現実世界に存在する特定の種類の動物ではなく、架空の動物ではないかと考えられます。
では、どうしてそのように考えられるのでしょうか。

この動物は青銅でできた全身に金銀トルコ石などをはめこむことで、文様を華麗に見せています。
文様はところどころ先端が渦を巻き、まるで山間に漂う雲気のようです。
この文様は天上の世界にすむ仙人や動物を表現した作品によく飾られていて、雲気文と呼ばれています。
文様のほかにも、この動物がただものではないことは顔を見るとよくわかります。


犠尊(顔部分)

なんと、動物なのに眉毛があります。
しかも、眉毛にトルコ石を連続してはめこむことで、顔立ちがシャープにひきしまって見えます。
首輪にもご注目ください。
もともとここに楕円形の銀の珠が16個もはめこまれていました。動物なのにこれほど豪華な作りの首輪を着けていたとは、ますますなぞが深まります。
少し開いた口には孔が開いています。
犠尊と呼ばれるこの青銅器は動物の形をしていますが、中身は空洞で酒を供えるための容器でした。
体内の酒はこの口の孔から注ぎ出したと考えられます。
それでは、酒はどこから体内に入れたのでしょうか。

 図5の補足
犠尊(背中部分)  

動物の背中の部分が蓋になっています。つまみをつかんで持ち上げると、前方に蓋を開けることができます。
ここから酒をなかに入れる仕掛けだったのでしょう。
ところで、この蓋は全体でカモのような水鳥をかたどっています。
後ろを振り向き、扁平なくちばしを背中にぺたんとつけた鳥の姿を表しています。
長い首は蓋のつまみになっています。
羽の模様は銀をはめこんで輪郭を際立たせ、そのなかにトルコ石やクジャク石といった緑色の貴石をあしらっています。

ロバのように長い耳やウシのような蹄をもち、全身には雲気文、顔には眉毛まで表し、水鳥を背負ったなぞの動物。
愛らしい顔立ちからは思いもよらない犠尊の不思議さを、会場でぜひ直接お確かめになってください。

カテゴリ:研究員のイチオシ2012年度の特別展

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posted by 川村佳男(保存修復課研究員) at 2012年11月30日 (金)

 

特別展「中国 王朝の至宝」10万人達成!

特別展「中国 王朝の至宝」(2012年10月10日(水)~12月24日(月・祝))は、
2012年11月28日(水)午後、10万人目のお客様をお迎えしました。
多くのお客様にご来場いただき、心より御礼申し上げます。

10万人目のお客様は、埼玉県よりお越しの木村梨奈さんです。ご友人の田中彩香さんと一緒に来館されました。
記念品として、東京国立博物館長 銭谷眞美より、本展図録と展覧会オリジナルの中国茶などを贈呈いたしました。

王朝展10万人セレモニー
左から、銭谷眞美館長、木村梨奈さん、田中彩香さん
2012年11月28日(水) 東京国立博物館平成館にて

木村さんは、大学で受講している中国語の授業で、先生がこの展覧会をぜひ見に行くようにと薦めてくれたとのこと。
「貴重な作品がたくさん展示されていると伺ったので、実際に見るのが楽しみです」とお話いただきました。

特別展「中国 王朝の至宝」は、会期終了まで残り1ヶ月を切りました。
なんとも不思議な形の「羽人(うじん)」や、りりしい姿が印象的な「跪射俑(きしゃよう)」などは必見です。この機会にぜひほんもののパワーを体感してください。
ご来館を心よりお待ちしております。

カテゴリ:news2012年度の特別展

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posted by 小島佳(広報室) at 2012年11月28日 (水)

 

生まれ変わった東洋館─光のコンセプト

今回の東洋館・耐震改修工事にともなう展示のリニューアルにあたり、東洋館の歴史─そもそもの建設理由・建築コンセプト・展示理念─を学ぶことからデザインの作業を開始しました。
1968年の建築雑誌「新建築」の表紙に、東洋館第1室から第2室に上がる階段の正面にサクメト像が2躯並んで写っていて、横には解説パネルが掛かっているのが見えます。サクメトの頭上の壁にはブラケット照明(注1)が輝いています・・・。

さらに掲載された東洋館竣工当時の展示室の写真を見ると、中央吹き抜け空間に明るい昼光が入り、天井のダウンライトがきらびやかに輝いている風景を見ることができます。
また昼光の入らない南北展示室の展示ケースには、蛍光灯照明の拡散光によって作品が照らされているのを見ることができます。

この雑誌の写真からわかることは、建築空間と展示作品、そして照明も解説システムもバラバラであったということであり、それは約40年の東洋館の歴史で少しずつ改善されてきたものの、根本的には変えようがなかったのだと思います。(そのうちの約10年は僕の責任でもありますが・・・)


(左)2008年7月14日 第1室のダウンライト調査。とにかく星空の様にまぶしかった記憶が…
(右)2008年7月1日当時の東洋館第8室

さて2009年に東洋館の耐震改修工事が決定され予算化された時点での、展示ケースなどの改修は基本的に従前の展示形式にするという前提でした。
つまり巨大なガラスケースの存在感が目立ち、照明の不快グレア(注2)が目に痛いような光環境だったのです。

その「眩しさ」を数値的に検証(Feu値(注3)の測定)するための測定・検証も行われました。

Few値測定
2009年6月19日 Feu調査(協力:パナソニック電工)

以上の前提から導いた基本的な考え方=光のコンセプトは、「建築空間と展示環境が一体となること」であり、これを整理すると以下の3つになります。

1. 東洋館の空間的特質を生かして建築化された快適な照明空間をつくる
2. 展示物を際立たせ、かつ安全な照明手法・器具を開発し選定する
3.  展示構成の理解を促し、楽しくなるような解説体系の為の明かり

それでは各々のコンセプトを、もう少し細かく説明しましょう。

1.建築照明について
(1) まず設計を手がけた谷口吉郎氏による、特注のオリジナル器具の改修に時間をかけました。吹き抜け空間や階段室の壁や柱に付けられたブラケット照明をご覧ください。解体してみると、たいへん凝った素材で職人技を駆使した作りになっていて驚かされました。その材料を丁寧にクリーニングし、光源をLED化しています。


2010年10月15日 改修されたブラケット照明器具による照明実験

(2) 建築の特質を生かした外観照明は、夕暮れから夜景に至る時間帯に目を楽しませてくれます。ライトアップではなく、東洋館の格子状の桟の内側から仄かな明かりで、建築を浮かび上がらせます。


(左)2009年5月8日に描いた外観照明のイメージスケッチ(筆者)
(右)2009年8月26日のCGによる外観照明のイメージ確認


(3) 展示室の天井は、ルーバー天井(注4)が採用されました。これは意匠上だけでなくスポットライトを目立たなくし、展示物を照らす適切な光を照射させる効果が得られるものです。
天井に取付けられたダウンライトのカットオフ角も、60度という極めて深い角度が採用され、下から覗き込まない限り光源が目に入らないほどです。

2.展示照明について
(1) ハロゲンランプのスポットライトは配光5度、10度、15度、25度の4種に加え、レンズと羽根で光をフレーミングする器具を採用し、展示品に最適な光が得られるようにしました。

スケッチ
2009年6月28日 照度分布のスケッチ 
ベース照明の考え方が提示された。

(2) 設計当初は高価で性能的に不充分だったLED素子が、工事が始まった頃から性能が飛躍的に向上し、コスト的にも急速に折り合ってきたため、現在最高と考えられる、超高演色の美術館用LEDを開発し、採用することができました。
東洋館の展示照明では当初、蛍光灯と光ファイバー照明で設計されていたものは、すべてLEDに置き換えられました。

(3) 東洋館のために開発された超高演色LEDは、8室の色温度可変のハイブリッド用ライン照明や、地あかり用のダウンライト、吹き抜けのシースルーエレベータの照明にも用いられ、高品質であり長寿命/高効率を兼ね備えた最新の光環境を実現しました。

8室 壁付きケース
2012年6月26日 8室の壁付ケース
低反射ガラスを使ったケースとして、おそらく世界でも最大スケール!
ここには、暖かい光からクールな光まで色温度可変のLED照明器具が使われています。



3.解説体系のための明かり
(1) 改修後は、展示室/展示コーナーごとに、その場所がどこであるか/何の展示コーナーであるかを示す、4カ国語表記による大型の解説サインと解説パネルが設置されます。当然、明るい照明が施されますので、その場所が光溜まりとなって空間にリズムを与えます。東洋館のテーマである「旅」は、さまざまな光空間の移動でもあります。

(2) 東洋館エントランスホールには、連続的に壁面を照らす「視線を奥に導く光」。各展示室入口には来館者を迎えるため床を照らす光「ウェルカムマット」。そして教育普及の為のブースや2室、6室には、ほっと一息つける「オアシスの光」を演出しています。


以上が東洋館・光のコンセプトです。
さーて、その考えを実現すべく、フォーカシング(光の調整作業)に戻るぞ!
 

【注釈】----------------------------------------------------------------------------------------------------
(注1) ブラケット照明
柱や壁についている照明器具の形式の呼称。
天井から吊るされた器具はペンダント照明。
床置きの器具はフロア照明、フロアスタンド照明などと呼ぶ。

(注2) 不快グレア
グレアは、イルミネーションの“煌めき(きらめき)”では美しく快適に感じる意味だが、
光源の“眩しさ(まぶしさ)”や、反射光の“ギラつき”は、「不快(な)グレア」と表現される。 

(注3) Feu値
「明るさ感」指標の単位のこと。
従来は床面など水平面の照度(明るさ)だけが、「明るい/暗い」の指標とされたが、
鉛直面の明るさが、空間の明るさを感じる要素として重要であることに着目し、
新たに考案された光を測定する為の単位である。

(注4) ルーバー天井
平たく天井板が張られて仕上げられた天井でなく、
板状の材料(ルーバー)が等間隔で吊るされた天井のこと。

カテゴリ:展示環境・たてもの

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posted by 木下史青(デザイン室長) at 2012年11月26日 (月)