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ゴールデンウィークのお誘い~30日(月)も開館だほ~

こんにちは!
ユリノキです。


いよいよゴールデンウィークが始まりますね。
皆様、予定はお決まりですか。
今日は、これから予定を立てる方に、トーハクのおすすめの情報です!


まずは、特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」(~2012年6月10日(日))の関連情報から。
特別展では、今、伝えられている平治物語絵巻3巻のうち「三条殿夜討巻」を展示しています。
そして、本館2室(~2012年5月27日(日))でもそのうちの1つ、「六波羅行幸巻」が公開されているの。
東京・静嘉堂文庫美術館では、5月20日(日)まで、残りの1つ「信西巻」が公開されているんですって。
3巻全てを見比べることのできるまたとない機会なのよ。


次に、総合文化展のおすすめ情報です。
4月28日(土)から始まる特集陳列「平成24年 新指定 国宝・重要文化財」では、
その名のとおり、今年、新たに国宝や重要文化財に指定された作品が展示されます。
指定された48件のうち、44件(写真パネル展示2件含む)が本館の特別1室・特別2室に、
残りの4件の彫刻については、本館11室で展示されるのよ。
国宝、重文だけで埋め尽くされた展示室は壮観よ。
2009年の「国宝 土偶展」(2009年12月15日(火)~2010年2月21日(日))で、トーハクに来てくれた
山形県西ノ前遺跡出土のすらりと背の高いステキな土偶(縄文時代・BC3000~BC2000、山形県立博物館蔵)が
国宝になってまた来てくれるのよ。

どちらの展示室も2012年5月13日(日)までの短期間の展示となるので、お見逃しのないように!



『ほー!楽しみだほー!
興奮したら、なんだか、お腹が空いてきたほ。』


あらあら。トーハクくん
さっきも「トーハクくんのはにわクッキー」を
ユリノキを眺めながら、上機嫌で食べたばかりじゃない。


トーハクくんのはにわクッキー(399円)はミュージアムショップで販売しています。

仕方ないわね。
それじゃあ、今からホテルオークラレストラン ゆりの木に行ってみる?
展示を見た後の疲れを癒すのにぴったりなおすすめメニューがあるの。
特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」会期中の限定メニューなのよ。


まず、1つめのおすすめはこちらのスウィーツ。
「ボストンポップオーバー (単品550円、コーヒーまたは紅茶付950円)」 よ。


ふわふわのシュー生地に包まれた、滑らかでコクのあるカスタードクリームを口に運ぶと
ほのかにラム酒の香りが漂うの。
えもいわれぬ贅沢な気持ちにさせられるわ。
なんでも、ボストンでは、その昔、ラム酒の交易が盛んだったらしいの。
そのことにちなんで、ラム酒の効いた洋菓子が特別展期間限定メニューに登場したのよ。

この大人の味はトーハクくんにはまだ早いかも。
どうかしら?


『おいしいほー!ボリューム満点だほー!
疲れも吹きとぶほー!』

よかった。満足してくれたみたいね。
ボストンポップオーバーは、館内にあるもう一つのレストラン、ホテルオークラ ガーデンテラスでも食べられるんですって。

次は、甘いものが苦手な方にもおすすめの「ボストンクラムチャウダー(350円)」 よ。


ボストン美術館のある街は港町なの。
そのため、たくさんの貝を使って作られるスープ、クラムチャウダーは、ボストンの昔からの名物料理なの。
ボストンといえばクラムチャウダーを思い出す人も少なくないんじゃないかしら。
今回おすすめの、ボストンクラムチャウダーもアサリが入っているの。
アサリが出す貝のうまみと、じっくり煮込んだ野菜の優しい甘さが疲れを癒してくれるわ。

皆様、ゴールデンウィークは、ぜひ、トーハクにお越しください。
4月29日(日・祝)~5月6日(日)は開館します。
30日(月)も開館いたします。
お待ちしております。

カテゴリ:news2012年度の特別展

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posted by ユリノキちゃん at 2012年04月26日 (木)

 

「トーハクなび」アプリになって再登場!

2011年の1月から4月まで、
東京国立博物館では「とーはくナビ」という名で博物館のガイドをしてくれる
スマートフォンを貸し出していました。

この博物館ガイドでは、
「日本美術入門コース」「建物めぐりコース」など、
トーハクを巡るいくつかのおすすめコースが提案されていて、
スマートフォンを持ちコースに沿って館内を回ると、
自分の位置に連動して自動的に動画などのコンテンツが再生されたり、
またはタッチ操作で「蒔絵」などの伝統技法を追体験できる
インタラクティヴ・コンテンツがおさめられていたりと、
トーハクを隅からすみまで楽しめる、もりだくさんの内容でした。

さまざまなコースが選べます。
さまざまなコースが選べます

「とーはくナビ」は2011年度グッドデザイン賞も受賞し、
好評のうちにその貸出期間を終えました。

その「とーはくナビ」がこのたび、
Androidスマートフォン用アプリになって戻ってきました!
その名も「トーハクなび」。
昨年からの違いは、もちろんカタカナとひらがなが入れ替わったことだけではありません。

トーハクなびトップ画面
トーハクなびトップ画面

まず、昨年のようにスマートフォン端末の貸出サービスではなく、
アプリとして公開されるため、
ご自分のAndroidスマートフォンにダウンロードするだけでお楽しみいただけます。
台数制限で貸し出しをお待ちいただくようなこともありません
(ただしご自分のAndroid端末をお持ちであることは必須条件です)。

また、今回の「トーハクなび」はアプリであるため、
ご自分のスマートフォンにさえダウンロードしてあれば、
いつでもどこでもその内容をお楽しみいただけます。
もちろん、展示室での鑑賞体験を豊かにすることを目的に作られたアプリではありますが、
ご自分のスマートフォンの中で、いつでもトーハクをめぐるツアーができるというのも、
素敵だと思いませんか?
展示室での鑑賞体験が、空間的にも時間的にも、ぐっと広がるきっかけを作ってくれる、
それが「トーハクなび」アプリです。
そして、今回のアプリ公開にともない、さらに新しいしかけも登場しました。
デジタルスタンプラリーです。
館内の指定された3箇所を回ると、ご自分の端末の中に
自動的にデジタルスタンプがたまります。

「トーハクくん」のスタンプがたまるスタンプラリー画面
「トーハクくん」のスタンプがたまるスタンプラリー画面

スタンプが3つ揃うと、本館インフォメーションで、素敵なノベルティをプレゼント。
尾形光琳筆『風神雷神図屏風』からモチーフをとった缶バッジです。
デザインは2種類(風神と雷神)。
月ごとに交互に配布するデザインを変えますので、ぜひ2つとも手に入れてみてください。

揃うと、このどちらかのバッジをプレゼント
スタンプが揃うと、このどちらかのバッジをプレゼント

ご自分のAndroidスマートフォンを使って、
博物館での鑑賞体験をより楽しく、豊かに彩ってみてください。

くわしくは、こちらから情報をご覧ください。

カテゴリ:newsウェブおすすめコンテンツ

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posted by 藤田千織(教育普及室) at 2012年04月25日 (水)

 

書を楽しむ 第12回「柿本人麻呂」

書を見るのは楽しいです。

より多くのみなさんに書を見る楽しさを知ってもらいたい、という願いを込めて、この「書を楽しむ」シリーズ、第12回です。

いま、本館2階の展示室に、3点の「柿本人麻呂像(かきのもとのひとまろぞう)」が展示されています。
まずは2点、本館3室「宮廷の美術」にあります。

 
(左右ともに)柿本人麻呂像 鎌倉時代・13世紀 (右)松永安左エ門氏寄贈
(~2012年4月22日(日)展示)


柿本人麻呂(650頃~710頃)は、三十六歌仙のひとり。
『万葉集』や『古今和歌集』に人麻呂の和歌が見られます。

そして、本館8室「書画の展開」にも1点、展示されています。

  
柿本人麿自画賛 近衛信尹筆 安土桃山時代・17世紀
(~2012年5月6日(日)展示)


先に紹介した人麻呂像と姿は似ていますが、なにか少し違うと思いませんか?
これは、文字絵になっています。

文字絵、
私は小さい頃、「へのへのもへじ」で顔を描いていましたが、
みなさんも経験ありませんか?

この文字絵は、
顔のあたりの上半身が「柿」の字になっていて、
右手が「本」をくずして、筆を持っている様子。
右ひざが「人」、左ひざが「丸」のようです。

柿本人麻呂は、人丸とも呼ばれ、
歌聖として尊ばれ、「人丸影供」(ひとまるえいく[えいぐ、とも])という
人麻呂像を掲げた歌の会が開かれていました。

この文字絵を描いたのは、近衞信尹(このえのぶただ、1565~1614)、
「寛永の三筆」と呼ばれる能書です。
(寛永年間<1624~45>には生きていませんが…)
信尹は、何枚もこの文字絵を描いていて、
近衞家の資料を収める陽明文庫にも同じような文字絵が
伝来しています。
信尹の豪快で豊潤な筆遣いが、よくわかりますよね。

信尹はほかにも文字絵を描いています。


渡唐天神自画賛 近衛信尹筆 安土桃山時代・17世紀
(2013年02月26日(火)~4月7日(日)展示予定)


「天神」という文字で、「渡唐天神像(ととうてんじんぞう)」を表現しています。


文字絵は、
「葦手」(あしで)という、平安時代にはじまり、
硯箱などの装飾として鎌倉時代以降も続いたものもあります。
江戸時代に、文字絵は流行しました。

新しい文字絵、考えてみましょうか。
 

カテゴリ:研究員のイチオシ書跡

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posted by 恵美千鶴子(書跡・歴史室) at 2012年04月14日 (土)

 

東京国立博物館140周年ありがとうペアチケット発売中!

東京国立博物館は今年140周年を迎え、皆様への感謝をこめてさまざまな展示・イベントを行っておりますが、
大変お得な140周年ペアチケットのお知らせです。

その名も『140周年ありがとうペアチケット』
 このチケット1枚で2名様までご入場できます。(1名の方が2回使用することはできません)
このチケット1枚で2名様までご入場できます。(1名の方が2回使用することはできません)

総合文化展チケット(2名様用)に、手ぬぐいまたはケーキセット(計2点)、
専用の便せんと封筒もついて1,400円の特別価格!
 便せんにメッセージを書いて、チケット、特典引換券と一緒に封筒に入れ、贈り物としてご活用ください。
便せんにメッセージを書いて、チケット、特典引換券と一緒に封筒に入れ、贈り物としてご活用ください。

どこがお得で特別かと申しますと、
総合文化展のチケットは2枚で1,200円。特典の販売価格は手拭が840円、ケーキセットは850円です。
もし、2名様で総合文化展をご観覧になり、レストランでケーキセットを注文すると全部で2,900円かかります。
それが、なんとこのペアチケットならば半額以下の1,400円!
さらに、便せんと封筒も付いてくるというのですから、どれだけお得かお分かりいただけるかと思います。

なぜ、このような破格な値段でペアチケットを販売するかと申しますと、
いつもトーハクを応援してくださる皆様への感謝の気持ちと、
140周年を機に今までトーハクに馴染みのなかった方にトーハクを知ってもらいたいという気持ちからです。

感謝の気持ちは1,400円(140周年なので!)という値段に、
そして、トーハクを知ってもらいたいという気持ちは「プレゼント専用前売りチケット」という販売形態に込めさせていただきました。

「プレゼント専用前売りチケット」と聞いてどういうことかと疑問に思われる方がいるかもしれませんが、
申し訳ありませんが、購入された方がその場で入場チケットとして使用することができないチケットになっております。
 購入当日に封を開けて御使用になることはご遠慮ください
購入当日に封を開けて御使用になることはご遠慮ください

このブログの読者の皆様は、トーハクファンの皆様だと思いますが、「ブンカのちからにありがとう」キャンペーンの一環ということで、お世話になっている方へのありがとうの気持ちを込めて、トーハクの総合文化展チケットをプレゼントしてはいかがでしょうか?
このチケットをチケット売場で購入後、いったんお持ち帰りください。
そして、ご自宅で専用の便せんにメッセージを添えていただき、
 あらかじめチケットが便せんに差し込まれていますので、上半分に贈り先の相手へ向けたメッセージをお書きください。
あらかじめチケットが便せんに差し込まれていますので、上半分に贈り先の相手へ向けたメッセージをお書きください。

直接手渡しをするのもよいですし、さらに専用の封筒に入れて郵送するのもよいかと思います。
 定形外郵便で140円程度です。切手はご購入者様がご用意ください。
定形外郵便で140円程度です。切手はご購入者様がご用意ください。

もらった方に喜んでいただけるよう、精一杯素敵な便せんと封筒を用意させていただきました。
最近は、直接筆をとって手紙を書くようなことはめっきり少なくなったと思いますが、たまには手書きの手紙もよいものです。
必ず喜んでいただけると思います。

東京国立博物館へお越しの際は、ぜひお土産代わりに「ありがとうペアチケット」をご購入くださいませ。
正門総合文化展チケット売場でのみ、数量限定で絶賛発売中です。
なくなり次第販売終了ですので、お早めにどうぞ。
なお、チケットのご利用期限は2012年7月29日(日)までです。

ペアチケットの販売は、2012年6月30日(土)で終了しました。利用期限は2012年7月29日(日)までです。

140周年記念「ブンカのちからにありがとう」キャンペーンについてはこちら

カテゴリ:トーハク140周年

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posted by 田口晃章(経理課) at 2012年04月13日 (金)

 

Googleアートプロジェクト公開までの舞台裏

国宝「観楓図屏風」や国宝「普賢菩薩像」といった東京国立博物館を代表する所蔵作品の高解像度画像や、本館法隆寺宝物館建物内のストリートビューが、Googleアートプロジェクトで公開されています。
Googleアートプロジェクトは、Google社がインターネットを通じて提供しているウェブサービスです。
世界中の美術作品の高解像度画像や、博物館・美術館内がストリートビューを見ることができます。

あらたに世界各国の144の博物館、美術館の作品の画像の公開を開始したGoogleアートプロジェクトの報道発表会が、4月9日(月)に東京国立博物館 本館にて行われました。
2011年2月のスタート時には欧米の17館のみ参加だったのが、今回、アジア、オセアニア、中東、南米と様々な地域、国の博物館、美術館が参加しました。


報道発表会で、注目を集めていたのはこちら。

ストリートビューを撮影するためのトロリーです。

2011年10月、本館と法隆寺宝物館の撮影可能な展示室を、のべ5日間に渡って、このトロリーで隈なく撮影しました。
トロリーにはたくさんのカメラが付いていて、360度見回した画像を一度に撮影します。
人が映りこまないように、撮影中の展示室の前後の部屋から、人の出入りの無いように常に見張りながらの撮影は、とても緊張感のあるものでした。


撮影時に展示公開されていた作品のうち、寄託品については当館の収蔵品に展示替えを行いました。
撮影日当日に早朝より展示替えを行い、撮影が終了したら、元の展示の状態に戻すというたいへんな作業でしたが、その結果、当館の各分野の展示担当がこの撮影のために特別にセレクトした、当館を代表する名品が数多く揃いました。

撮影日当日のために展示作品のほとんどが展示替えされた本館11室。
名品ぞろいのスペシャルな展示となりました。


もうひとつスペシャルなコンテンツとして見逃せないのは70億画素という超高解像度画像でご覧いただける国宝「観楓図屏風」(狩野秀頼筆、室町~安土桃山時代・16世紀)です。
どこまで拡大しても美しい画像にため息が出そう。
人物の表情やきものの文様までじっくり見ることができます。

Googleのスタッフの皆さんとトーハク職員で協力して作り上げたスペシャルなコンテンツを、ぜひご覧ください。
トーハクに来たことの無い方も、常連の皆様も、お楽しみいただけるのではないでしょうか。
 

カテゴリ:newsウェブおすすめコンテンツ

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posted by 広報室Web担当 at 2012年04月12日 (木)