お待たせしました。特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」開幕だほ!
ほほーい!ぼくトーハクくん。特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」がついに開幕したほ!
2020年の夏に開幕するはずだったけど、延期になって、やっと開幕となりました。皆様大変お待たせしました。
ユリノキちゃん、早く会場に行くほ! ぼくがユリノキちゃんの分まで事前予約しておいたほ。
さすがだね、トーハクくん。さっそくギガがお出迎えしてくれているわ。
バナーだほ!
ポップな雰囲気で、わくわくするほ!
まずは今から400年程前に鳥獣戯画を写した模本と国宝「鳥獣戯画 甲巻」をスクロールしている映像がある部屋から始まるわ!
本物を見る前に映像で予習ができるほ
次の部屋は、皆様お待ちかね、国宝「鳥獣戯画」の部屋ね。ここで国宝の4巻をすべてみることができるわ。
国宝「鳥獣戯画」は4巻もあるほ? カエルさんとウサギさんが出てくるものだけかと思っていたほ。
国宝「鳥獣戯画」は全4巻あるのよ。トーハクくんが言っているのは、みんな大好きな「甲巻」のことだね。
ほかには、日本にいる動物と、外国の動物や空想の動物が描かれた動物図鑑のような「乙巻」。
前半は人物戯画、後半は動物戯画が描かれた「丙巻」。
二重のパロディとヘタウマに注目、最後まで飽きさせない「丁巻」があるのよ。
ほーすごいほ。でも2015年の特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」では前半部分と後半部分を途中で巻き替えていて、半分ずつしか見れなかったほ。今回はどうなんだほ。
いい質問だわ。今回は、全4巻、全場面を展覧会中一挙公開しているの。前半部分と後半部分を見比べたり、違う巻を見比べたりしながら、すべてを見ることができるのよ。
すごいほ。わくわくするほ! おや、なんだか博物館では見慣れない装置があるほ。空港とかでは見たことがあるほ。
トーハクくん、これも今回の大きなポイント、国宝「鳥獣戯画 甲巻」は動く歩道にのって鑑賞するのよ。
なんでだほ?
絵巻を、博物館の展示のように広げた状態で見ることは、昔の見方とは異なっているの。もともと、手元で少しづつ広げては巻いてを繰り返して見ていたのよ。
先の場面に何がくるかわからなかったほ?
そうよ。場面を動かしながら見ていたから、次はどんな場面がくるのかな、とわくわくしながら見ていたのよ。だから、絵巻のもともとの鑑賞方法を皆様に体験してもらいたいと思って、動く歩道を設置したのよ。
ほー。そのために動く歩道を設置するなんてすごいほ。
動く歩道のおかげで、みんな作品の近くで同じ時間で見ることができるね。
国宝「鳥獣戯画 甲巻」の待機列には18:30分以降はお並びいただけませんのでご注意ください
ほー、思ったよりゆっくり見ることができたほ。甲巻の次は、乙巻、丙巻、丁巻のコーナーだほ。鑑賞のポイントはなんだほ?
甲巻との線の違いを見比べたり、巻物前半と後半を見比べたり、自分が好きな動物を探したり、描かれた人々が何をしているのか想像したり、自由に楽しんでもらいたいわ。
乙巻、丙巻、丁巻の展示風景だほ!
国宝 鳥獣戯画 乙巻 平安時代・12世紀 京都・高山寺蔵
空想上の霊獣、麒麟の場面
国宝 鳥獣戯画 丙巻 平安時代~鎌倉時代・12~13世紀 京都・高山寺蔵
目比べ(にらめっこ)と腰引き場面
国宝 鳥獣戯画 丁巻 鎌倉時代・13世紀 京都・高山寺蔵
大木を運ぶ、木遣りの騒動に振り返る人々の場面
国宝「鳥獣戯画」満喫したほ~。第2会場にきたほ。断簡(だんかん)と模本のコーナーがあるほ。どんなコーナーか簡単に解説してほ。
断簡は、国宝「鳥獣戯画」の一部が本体から切り離され、掛け軸などに仕立て直されたものよ。模本には、国宝「鳥獣戯画」の本物では今は失われている場面も写されているの。
国宝「鳥獣戯画」の4巻と、これらの断簡と模本もあわせて、もともと存在していた「鳥獣戯画のすべて」を紹介するコーナーなのよ。
断簡の展示風景(第2会場)
鳥獣戯画模本(住吉家旧蔵本) 巻第5 安土桃山時代・慶長3年(1588) 東京・梅澤記念館蔵
国宝「鳥獣戯画」復原パネル
最後は、明恵上人と高山寺を紹介するコーナーよ。
国宝「鳥獣戯画」を持っている高山寺のことは知っているほ。明恵上人って誰だほ?
明恵上人はたくさん勉強して、修行を頑張った鎌倉時代を代表するお坊さんよ。その明恵上人が高山寺を鎌倉時代にたてなおしたのよ。
なんだかすごそうな人だほ。
修行のために右耳を切ったり、自分が見た夢の日記をかき続けたり、海で拾った石をお釈迦様から自分にたどり着いたものだと大切にしたりと、色々なエピソードがあるわ。
重要文化財 夢記 明恵筆 鎌倉時代・承久2年 京都・高山寺蔵 展示期間:4月13日(火)~5月9日(日)
あっ、すごいリアルなお像があるほ。
重要文化財 明恵上人坐像 鎌倉時代・13世紀 京都・高山寺蔵
28年ぶりにお寺の外で公開したのよ。まるでそこにいるような存在感だね。
みてみて、これなんだほ?
龍子 京都・高山寺蔵
これは乾燥した状態のタツノオトシゴだわ。明恵上人はお釈迦様にあこがれていて、天竺(てんじく:インドの旧名)への旅を計画していたの。この「龍子」(たつのこ)も異国を象徴するものとして、明恵上人が大切にしていたのかもしれないのよ。
重要文化財 子犬 鎌倉時代・13世紀 京都・高山寺蔵
「子犬」も明恵上人が手元に置いて、かわいがっていたものだったそうよ。
見ごたえ十分だったほ。もう1回見たいほ。
トーハクくん、90分以内を目安に観覧するようお願いが出ているから、守りましょうね。
そうだったほ!それなら図録で展覧会を振り返るほ。
図録もすごいのよ。国宝「鳥獣戯画」の全4巻の全場面がほぼ原寸大で載っていて、鳥獣戯画の謎に迫る最新研究だけでなく、冒頭には入門編、応用編の2つのステップの解説があって、鳥獣戯画をより楽しめるようになると思うわ。
図録 3,000円(税込) A4判、474ページ
この図録の厚さ!!すごいほ。最後までギガアツイ!展覧会だったほ。
トーハクくん、会場の外、平成館1階には高山寺紹介コーナーと8K映像コーナーがあるのよ。あと、本館特別1室・特別2室・14室では特集「鳥獣戯画展スピンオフ」が開催されているから、それも見ましょうね。
タイトルディスプレイ
本館14室展示風景
藍釉兎 中国 唐時代・8世紀 横河民輔氏寄贈 東京国立博物館蔵 本館14室にて6月6日(日)まで展示
ユリノキちゃん!平成館企画展示室では4月27日(火)から5月30日(日)まで、親と子のギャラリー「動物のうごき」が開催されるから、それも要チェックだほ!
ほかにも、「博物館で動物めぐり」というタイトルで、本館、東洋館、平成館考古展示室の各展示室でも動物をモチーフにした作品を展示しているのよ。
動物にたくさんあえるほ!トーハク、ギガアツすぎるほ!ユリノキちゃん、二人で最後のあいさつするほ!
特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」は5月30日(日)まで、入場には事前予約が必要です!
カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん、2021年度の特別展
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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2021年04月16日 (金)
特別展「日本のたてもの―自然素材を活かす伝統の技と知恵」を紹介するほ!
2020年12月24日(木)から特別展「日本のたてもの―自然素材を活かす伝統の技と知恵」を開催しています。
トーハクくんとユリノキちゃんが会場の様子を紹介します。
ほほーい、ぼくトーハクくん! 早速だけど今から特別展「日本のたてもの―自然素材を活かす伝統の技と知恵」を見にいくほ。事前予約も済ませてあるからバッチリだほ!
トーハクくん、どんな展覧会か知っているかな?
模型が展示してあることは知っているけど、あまり知らないほ。
この展覧会は国立科学博物館と国立近現代建築資料館とトーハクの3会場で開催しているのよ。
ほー。3会場に分かれているってことは、それぞれ違う模型を展示しているほ?
そうよ、国立科学博物館は「近代の日本、様式と技術の多様化」、国立近現代建築資料館は「工匠と近代化―大工技術の継承と展開」、そしてトーハクは「古代から近世、日本建築の成り立ち」、それぞれのテーマに沿ってそれぞれ模型を展示しているわ。
どの会場でもいろんな模型が見れそうだほ。
トーハクでは、国宝や重要文化財などの木造建造物の模型を展示してるわ。自然素材を駆使する伝統的な技と知恵を、模型を通じて鑑賞することができるのよ。
なんだか、日本のたてものならではの造形を見ることができそうだほ。
それじゃー、見に行きましょうか!
会場は表慶館だほ、さっそく大きな模型がお出迎えしてくれてるほ。
画像左:一乗寺三重塔 1/10模型 昭和50年(1975) 国立歴史民俗博物館蔵
画像中:法隆寺五重塔 1/10模型 昭和7年(1932) 東京国立博物館蔵
画像右:石山寺多宝塔 1/10模型 昭和38年(1963) 東京国立博物館蔵
これらはお寺の搭の模型だわ。法隆寺五重搭の模型には、製作した工匠の、法隆寺に伝わる飛鳥時代の木匠の技を継承する「最後の宮大工」と言われた西岡常一さん(1908~1995)の名前が記されているのよ。
まさに日本の伝統的な技の粋だほ! 一番下の階の扉が開いていて、中も見れるほ!
法隆寺五重塔の内部に作り込まれている塔本塑像も見ることができるわ!
模型の内部も見どころよ。この機会にしっかり見ましょうね。
ユリノキちゃん、見て見て! 真っ二つだほ。
唐招提寺金堂 1/10模型 昭和38年(1963) 東京国立博物館蔵
唐招提寺は鑑真が開基して、金堂は8世紀末頃に建立されたのよ。もちろん、模型も奈良後期の建築様式を正確に表しているわ。
模型内部の様子がよーく見えるほ
お、これは今にも鐘が鳴りそうな模型だほ。
東大寺鐘楼 1/10模型 昭和41年(1966) 東京国立博物館蔵
本物の鐘も大きいけど、模型でも大きいわね。がっしりとした構造と、軒下と柱の間の装飾はそれぞれ異なる建築様式が取り入れられていて、珍しい建築らしいわよ。
2階にいくほ。お、なんだか雰囲気が少し変わったほ。
春日大社本社本殿 1/10模型 昭和62年(1987) 国立歴史民俗博物館蔵
仏塔から神社のコーナーにきたからだね。これは奈良の春日大社本殿の模型よ。
日本のたてものでよく見る屋根の形しているほ。
切妻【きりつま】造っていうのよ。正面に庇【ひさし】がついているのも神社でよく見るわね。
これは昔のうちだほ?
登呂遺跡復元住居 模型 東京国立博物館蔵
昭和18年に発見された弥生時代の登呂遺跡の住居を復元した模型だわ。
何か教科書で見たことがある気がするほ。
弥生時代の暮らしの様子が思い浮かぶわね!
これはお茶室みたいに見えるほ。
如庵 1/5模型 昭和46年(1971) 国立歴史民俗博物館蔵
織田有楽斎が元和4年(1618)に建てたお茶室よ。国宝のお茶室は少ないから、代表例として製作された模型なの。間取りも特徴的だから内部もよく見てみましょうね。
2階建てだほ。これも家とかを二つにわけた模型ほ?
東福寺三門 1/10模型 昭和54年(1979) 国立歴史民俗博物館蔵
門の模型よ。1階にも2階にも屋根がある二重門と呼ばれる造りよ。本物の高さ22メートルが伝わるような、とてもスケールの大きい模型だわ。
これはぼくでもわかるほ。お城の模型だほ。
松本城天守 1/20模型 昭和38年(1963) 東京国立博物館蔵
姫路城天守とともに五重天守の代表的な建築よ。ここでは、交易によって城下町が栄えた城郭を紹介しているわ。
これだけほ?
平成館ガイダンスルームにあるよ。
首里城正殿 1/10模型 昭和28年(1953) 沖縄県立博物館・美術館蔵
沖縄県外に初出品の首里城正殿の模型よ。2019年10月に首里城正殿は焼失したけど、この展示を通して、首里城復興に思いを馳せていただきたいわ。
松山城とは同じお城でも雰囲気が全然違うほ!
琉球建築として独特の手法が使われているのよ。
説明してほ。
もう時間もないからここで終わりよ。特別展「日本のたてもの―自然素材を活かす伝統の技と知恵」は2021年2月21日(日)まで開催しています、ご観覧には事前予約が必要なので、展覧会公式サイトをご確認ください。
(逃げたほ・・・)
※国立科学博物館会場は1月11日(月・祝)で閉幕、国立近現代建築資料館会場は2月21日(日)で閉幕いたします。
カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん、2020年度の特別展
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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2021年01月06日 (水)
お久しぶりだほ!
2020年がいよいよ終わるほ! 今年はなんだかあっという間だったほ。。。
トーハクくん、年越し前に2020年の振り返りと、2021年の展覧会を紹介しましょうよ。
そうだね、ユリノキちゃん。それじゃー2020年最初の展覧会から紹介するほ。なんだったほ?
もう忘れちゃったの。お正月は毎年恒例の干支にちなんだ作品や新春をお祝いする作品を展示していたわ。それと、和太鼓や獅子舞などのイベントもやっていたよね。
そうだったほ。いろんなネズミさんの作品が展示されていて、要チュー目の作品だらけで心マウッ
スたほ! もちろん、集チューしながら作品見たほ。ねー。ユリノキちゃん。
同じ時期には台東区立書道博物館との連携企画「生誕550年記念 文徴明とその時代」を開催したね。文徴明の書と画の魅力を満喫できたわ~
1月15日(水)からは日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」が開幕したほ。国宝「秋野鹿蒔絵手箱」や国宝「七支刀」など見どころ満載だったほ。
でも、3月8日(日)までの会期だった特別展「出雲と大和」は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、2月26日(水)で閉幕となったね。
そうだったほ、トーハクは2月27日(木)から6月1日(月)まで臨時休館していたんだほ。
毎年恒例の「博物館でお花見を」、ユネスコ無形文化遺産 特別展「体感! 日本の伝統芸能―歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界―」、特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」が中止になったんだわ。
そうそう。それと、4月14日(火)から開幕するはずだった特別展「きもの KIMONO」は6月30日(火)開幕に変更となったほ。
それに、夏開催予定だった特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」、特別展「国宝 聖林寺十一面観音-三輪山信仰のみほとけ」も2021年の開催に延期になったわ。
ユリノキちゃん、展覧会が中止になったり、延期になったりしたけど、その代わりに新しく始めたこと話してほ。
そうね、臨時休館中でも少しでも皆様に総合文化展を楽しんでいただこうと思って、YouTubeで研究員による展示紹介の動画の公開を始めたんだわ。
月例講演会やギャラリートークも実際の会場では実施していないけど、動画で配信しているほ。
どの動画も見ごたえ充分だほ! 画像は【オンラインギャラリーツアー】副館長・井上洋一が語る、土偶からひもとく、時代を生き抜くヒントからだほ!
こどもたちのための特別な日として毎年開催している「トーハクキッズデー」も今年はオンラインでやったわね。
そうだほ。ほかにも、トーハクが実施している教育事業の中から家でも楽しめるコンテンツを集めた「みどりのライオン オンライン」っていうコーナーもウェブサイトにつくったほ。
みんなとトーハクをつなぐ場でもあるほ!
トーハクくん、そろそろオンラインから、展覧会などの話に戻ろうか。
臨時休館は6月1日(月)で終わって、6月2日(火)から再開したほ。その時から、総合文化展は事前予約制を始めたほ!
ほかにも新型コロナウィルス感染症の拡散・予防対策を行っているわね。動画でもお客様に紹介したよね。
ご来館前にぜひご覧ください
臨時休館後の最初の特別展は、春から夏に会期が変わった特別展「きもの KIMONO」だったほ。
きものの過去・現在・未来を見ることができたね!
続いて、秋といえば「博物館でアジアの旅」だほ。今年のテーマは「レジェンド」だったほ。
レジェンドそのものや、レジェンドが作ったもの、レジェンドが集まったもの、レジェンドだらけだったわ。次の特別展は!?トーハクくんどうぞ!
秋には特別展「桃山ー天下人の100年」を平成館で開催したほ。きれいで豪華な作品だらけだったほ。
トーハクくん、その前に特別展「工藝2020-自然と美のかたち-」を表慶館で開催していたわ。そして、12月24日(木)から特別展「日本のたてもの-自然素材を活かす伝統の技と知恵」を表慶館で開催中よ。どちらも表慶館の素敵な雰囲気にぴったりな展覧会だね。
3会場で開催。トーハクでは、古代から近世までの日本建築の成り立ちを紹介しています
入館にはオンラインでの事前予約が必要です
そのほかにも2021年1月11日(月・祝)まで開催中の特集「世界と出会った江戸美術」とか、特集の展示はやっぱりどれもおもしろかったほ。あれ、ユリノキちゃんどこ行くの。
庭園よ。
なんでだほ?
今年の春に庭園を一部リニューアルしたの忘れたの?
そうだったほ。そして今月から2021年3月末までまた工事しているんだったほ。
工事中は庭園散策できないけど、パワーアップする庭園が楽しみだね。
一部リニューアルで前よりも池に近寄れようになったほ!
ユリノキちゃん、来年の展覧会予定を紹介するほ。
新年の幕開けを飾るのは「博物館に初もうで」。2021年の干支にちなんだ、ウシをテーマにした作品に会えるのが楽しみだわ。
入館には事前予約が必要だほ。ギュウギュウ詰めにならないようご協力お願いだほ!
見終わったあとは、ウシに後ろ髪引かれる思いになるほ!
同じ時期には台東区立書道博物館との連携企画「清朝書画コレクションの諸相-高島槐安収集品を中心に―」を東洋館8室で開催しているわ。新年の書初めの参考にしてもいいかも!
清朝の皇帝、乾隆帝が愛した作品も展示されているわ
ユリノキちゃん、特別展のラインナップが知りたいほ!
一気にいくわよ。2021年4月13日(火)からは特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」、6月22日(火)からは特別展「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」、7月13日(火)からは聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」、10月12日(火)からは伝教大師一二〇〇年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」が始まるわ。
春からギガアツイ!わ。
法隆寺の寺宝を中心に展示するほ
一気に聞くとすごいボリュームだほ。締めのご挨拶するほ。
ご来館いただいた方、オンラインコンテンツを楽しまれた方、様々な形で関わってくださった皆様のおかけで、2020年を過ごすことができました。2021年も引き続き様々な形で応援いただけますと幸いです。
(みんなに会える日を楽しみにして、クッキー食べて栄養つけておくほ・・・)
トーハクくん! 私たちの動画の紹介忘れているわ!
皆様こちらから私とトーハクくんの動画もぜひご覧ください。
カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん
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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2020年12月25日 (金)
9月21日(月・祝)から特別展「工藝2020-自然と美のかたち-」が開幕しました!
トーハクくんとユリノキちゃんが会場の様子を簡単に紹介します。
表慶館の雰囲気とバナーの雰囲気がマッチしているほ!
ほほーい、ぼくトーハクくん! 今から特別展「工藝2020-自然と美のかたち-」を見にいくほ! ユリノキちゃん、これはどんな展覧会だったほ?
前、ブログで紹介したの忘れたの? このブログで予習してから行こうね。
ほほーい、読んだほ! じゃーさっそく見にいくほ!
待ってトーハクくん。事前予約はしたかな? 展覧会公式サイトからチケットページにいって、予約しようね。
予約してきたほ!
会場は表慶館よ。
なんか久しぶりに表慶館に入った気がするほ。
展覧会やイベントが開催していないときは、閉館しているから、この機会に表慶館そのものもよーく見ておこうね。
エントランスに入ったら、上も見てみてね。
光が差し込むドーム天井がとてもきれいよ。
それでは展示会場に入るほ!
4章構成の最初、第1章「金は永遠に光り輝き、銀は高貴さに輝く」から始まるわ。
第1章「金は永遠に光り輝き、銀は高貴さに輝く」展示風景
作品がとても近くで見れるほ!
でも、作品にうっかり触らないよう、足元の目印の外側で見てね。
それに展示台がとてもおしゃれだほ。
そうよ、トーハクくん。自然と工芸との関係をコンセプトに構成された展示空間そのものも要注目ね。
象嵌朧銀花器「 チェックと市松」 中川衛作 令和2年(2020) 個人蔵
これは金属でできているほ?
そうよ。金、銀、赤銅などの金属が使われているの。模様もよく見てね。
次にいくほ!
次は第2章「黒はすべての色を内に吸収し、白はすべての光を撥する」だよ。
第2章「黒はすべての色を内に吸収し、白はすべての光を撥する」展示風景
さっきの場所と違って、白い作品、黒い作品が多いからなんだか落ち着いた雰囲気だほ。
白磁の陰影や漆の艶やかな黒、礼式の衣裳の黒と白、様々な場面に登場する黒と白の対比を味わってほしいね。
森只中 中井貞次作 平成24年(2012) 染・清流館蔵
これは絵画作品ほ?
これは染織作品よ。森の中の生命力やエネルギーが絵画的にも表現されているわね。
次の章はなんだほ。
第3章「生命の赤、自然の気」よ。
第3章「生命の赤、自然の気」展示風景
赤い作品が多いほ! なんだかエネルギッシュだほ!
そうだね、太陽と大地に育てられる生命の赤は、自然に溢れるエネルギーそのものだね!
赤富士 伊藤裕司作 平成27年(2015) 個人蔵
富士山だほ!
富士山以外もよく見てね。月と雲・霞を金箔、白金粉、金粉で表現されているわ。
次で最後ほ?
そうよ。第4章「水の青は時空を超え、樹々と山々の緑は生命を息吹く」。
第4章「水の青は時空を超え、樹々と山々の緑は生命を息吹く」展示風景
さっきとは変わって、なんだか静かな印象をうけるほ。
小川が近くで流れる森の中にいるみたいね。水や空の青、森の緑からは自然の気配を感じるわ。
硝子絹糸紋鉢「夕陽」 安達征良作 令和元年(2019) 個人蔵
きれいなガラスの器だほ。
照明でどんな表情が見られるか、会場でぜひご覧くださいね。
ユリノキちゃん、最後に皆様へひとことお願いだほ!
82件の全作品を通期で展示しています。いつ来ても、全部見れるので、事前予約の上ぜひご来館ください!
カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん、2020年度の特別展
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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2020年09月29日 (火)
表慶館で9月21日(月・祝)から開催される特別展「工藝2020-自然と美のかたち-」について、トーハクくんとユリノキちゃんが紹介します。
うーん暑い暑いほ。暑いときは家でネットサーフィンに限るほ。さーて、井上副館長のオンラインギャラリーツアーも見たし、次は何をみるほ?
トーハクくん、9月21日(月・祝)からはじまる特別展「工藝2020-自然と美のかたち-」のウェブページはみたかな。
みてないほ。お、ここにあったほ。ふむふむ。これは現代の工芸作品を展示する展覧会ほ?
そうよ。重要無形文化財保持者(人間国宝)や日本藝術員会員の中堅、時代を担う若手の作家など82人の作品を1件づつ展示するのよ。
ほー、ということは82件も見れるんだほ、すごいほ! ユリノキちゃん、サブタイトル「-自然と美のかたち-」についても説明してほしいんだほ。
うん。日本の文化や工芸には、ありのままの自然が美しくて、調和しているととらえる芸術思想があるの。今回はそれを踏まえて、自然と工芸の関係性をテーマに展示するのよ。
ふーんだほ。でも、なんかまだピンとこないほ。
えーと、これならどうかしら。この展覧会は、第1章「金は永遠に光り輝き、銀は高貴さに輝く」、第2章「黒はすべての色を内に吸収し、白はすべての光を撥する」、第3章「生命の赤、自然の気」、第4章「水の青は時空を超え、樹々と山々の緑は生命を息吹く」と4つのニュアンスで構成されているわ。
色に注目しているほ?
そうね、工芸素材の色合いや自然を彩っているこれら4つのニュアンスを、生命の象徴のようなものと考えているのよ。
なるほどだほ。赤は燃えている色、生命が頑張っているようなイメージを感じるほ!
そう。会場では、工芸作品から生命のオーラのようなものを感じられるかもしれないわね。
どんな気持ちで見ればいいかはわかってきたけど、実際にはどんな作品が展示されるほ?
じゃ少しだけど、二人で一緒に見てみよう!
柏葉蒔絵螺鈿六角合子 室瀬和美作 平成26年(2014) 個人蔵
ほー、金と銀の輝きが綺麗だほ。
金粉とかを蒔いて漆を塗り、乾いたら表面を磨いて、下の蒔絵の層を出す。研ぎ出し蒔絵っていう技法が使われているのよ。
白瓷面取壷 前田昭博作 平成29年(2017) 個人蔵
こっちはシンプルな形だほ。
器の肌にできる影で、色々な表情が見られるみたい。
流紋―2018 本間秀昭作 平成30年(2018) 個人蔵
えーと、魚のヒレみたいにも見えるほ。
波のうねりと波しぶきが表現された作品よ。
海から天空へ 奥田小由女作 平成30年(2018) 個人蔵
お母さんから子どもへの想いが感じられほ。
それに、生命の尊さに対する想いも感じられるわね。
作品を会場で見るのが楽しみになってきたほ。
ちょっと待ってトーハクくん! 見どころは作品だけじゃないわ。
え? ユリノキちゃん、ほかに何があるほ。
今回の展示室は、建築家の伊東豊雄氏がデザインするのよ。大地から湧き上がるエネルギーを表している展示台など、展示空間そのものも見どころなのよ。
展示イメージ図 ©伊東豊雄建築設計事務所
ほー! 表慶館がどんな展示室になるのか楽しみだほ。クッキー食べて、開幕まつほ。
みなさん! お越しになるときは、インターネットでの事前予約(日時指定券)を忘れないでくださいね。観覧料金は今後発表されますので、あわせてご確認ください。
カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん、2020年度の特別展
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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2020年08月17日 (月)