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Free admission for foreign student!! 9/21(土)は「留学生の日」!

9/21(土)は、毎年恒例「留学生の日」です。

トーハクでは、日本で学ぶ外国人留学生の皆さんに、日本の文化や伝統に触れ、理解を深める場として利用していただくために、毎年秋に「留学生の日」を設け、留学生とその同行者の方は、総合文化展観覧料金を無料としています。

 
今年のポスター・チラシはコチラ。4カ国でしつこいほどに「留学生無料!」。

 
当日は観覧料が無料となる他にも留学生を対象としたさまざまなイベントを実施!

とくに応挙館でのお茶会は、配布開始後すぐに整理券がなくなるほどの大人気となっています。
 

お茶会で日本文化を体験!


また、ボランティアによる「日本美術の流れ」英語ガイド(10:00~11:00、15:00~16:00、本館2階 1、3、4、5・6、10室)も、大変わかりやすいと好評です。
 

英語ガイドの様子。お気軽に声をおかけください
 

当日のイベントの詳細は留学生の日のページをご覧ください。当日の館内案内マップもダウンロードできます。


さらに!

 

今年はなんと、「留学生の日」が「秋の特別公開」の期間と重なっている大チャンス!

トーハクが誇る大人気のアレや、この機会を逃すと次はいつ見られるかわからないアレも、全部無料で見られる大変おトクな機会です。

 
留学生の方自身はもちろん、ご友人・お知り合いに留学生がいらっしゃる方はチャンス到来!

皆様、お誘い合わせの上、ぜひぜひご一緒にご来館ください。
 

カテゴリ:news催し物

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posted by 田村淳朗(広報室) at 2013年09月19日 (木)

 

学芸員に挑戦!

学芸員(トーハクでは研究員といいます)にはたくさんの仕事があります。
文化財の調査研究や展示は、学芸員ならではの仕事といえるでしょう。
とはいっても、いずれもお客様には見えない部分の仕事。
そこで、その「見えない部分」をすこしだけ体験していただくのはどうだろう?と思いつき、7月28日、ワークショップ「学芸員に挑戦!」を開催しました。


まずは、学芸員の仕事の真骨頂、展示を見に本館展示室へ。

展示見学
展示の工夫の話に興味津々。

ここでお話しするのは作品解説ではなく、作品の展示の工夫です。
みなさんから小さな声がもれてきます。
「えー、そんな細かいことを気にしているんですか・・・」
そうそう、展示って、いつも同じように、ただ並べるだけではないんです。
「作品を展示するための道具に注目したのははじめて!」
そうでしょう、そうでしょう!道具にも色んな工夫があるんです。
作品を安全に、見やすく展示するために専用の道具が使われることがあります。

演示具
錫杖や鏡を展示するための道具。木でできていたり、フェルトが貼ってあったり。展示室でご確認ください。

展示の構成、順序、方法には、いろんな工夫が隠れているんです。それこそまさに、学芸員の腕の見せ所。

見学のあとは作品の取扱体験です。(今回はレプリカを使用しました)
作品をきちんと扱えなければ大切な文化財を傷めてしまう、細心の注意が必要な仕事です。
取り扱う際の決まりごとを聞き、デモンストレーションを見て、実際に・・・
たとえレプリカと知っていても、緊張するものです。
特にお茶碗をいれた箱の紐の掛け方、御物袋の扱い方にみなさん四苦八苦。
大丈夫、学芸員だって緊張します。


取り扱い体験
お茶碗のほか、絵巻の取り使いも体験。鳥獣人物戯画の絵も楽しみながら扱いました。


博物館で働いている学芸員を身近に感じてもらいたい、という気持ちもありました。
取り扱い方を通じて、文化財が守り伝えられてきたことのありがたさを知ってもらいたいという気持ちもありました。
そして、この体験を通じて、「展示の楽しみ方が増えました」といっていただけたことがなによりもうれしいです。

「学芸員になりたかった夢が叶った」と笑ってくれたおとなの方、また、こんな機会を設けることができればと思っています。楽しみにしていてくださいね。
「いつか学芸員になりたい」と終了後も熱心に取り扱いの練習をしていた中学生、いつか一緒に働ける日が来るのを東博の学芸員は待っていますよ。
みなさん、暑い中、ご参加いただきありがとうございました。
 

カテゴリ:教育普及催し物

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posted by 川岸瀬里(教育普及室) at 2013年08月01日 (木)

 

今年はサル。さて、来年は・・・

5月19日(日)、上野動物園国立科学博物館、東京国立博物館を1つのテーマでめぐるイベントを開催しました。

上野の山でサルめぐり

今年のテーマは「サル」。
小学校4年生から大人まで、大勢の参加者の方が朝の上野動物園に集まりました。

まずは動物園からスタート。
動物解説委員の小泉祐里さんと一緒に「生きたサルの観察」です。

上野動物園

ケージの中を活発に動き回る姿や、毛並み、手や足の動きについて、みんなで観察していきます。ひとことで「サル」といってもとてもたくさんの種類。特徴もさまざまです。

猿

エサを食べたり、ケージの中を飛び回って遊んだり…
すっかりサルの動きに見入ってしまいつつ、続いての国立科学博物館へ向かいます。
科学博物館では動物研究部の川田伸一郎さんに「サルの骨格」をテーマにお話を伺いました。

動物園で見たサルそれぞれのちがいについて、実物の骨格を前に説明していただきました。

科学博物館で骨格を見る


実際に骨格に触ってみます。

科学博物館で骨格に触る

思ったよりすべすべして、ずっしり。もちろん骨格も種類によって大きさや特徴がちがいます。


お昼ごはんのあとは、最後のトーハクへ。
教育講座室の小島有紀子さんが、平成館企画展示室(特集陳列「猿」 2013年6月16日(日)まで)などで「美術の中のサル」についてお話しました。

特集陳列 猿

動物園や博物館で見たサルの特徴がとても分かりやすい作品もあれば、イメージで作られたものも。古くから続く日本人とサルとの特別な関わりがよく分かります。


猿の作品2件
(左) 猿印籠牙彫根付 線刻銘「正民」  江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵
(右) 猿蟹  礒田湖龍斎筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵



作品の説明だけでなく、小泉さんと川田さんも交えて作品の中のサルについても観察し、作品の見方がまた広がりました。

猿の見方



上野ならではのこのイベント。来年はどんな動物をテーマにするか、鋭意計画中です。
どうぞお楽しみに。

 

 

カテゴリ:教育普及催し物

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posted by 長谷川暢子(教育講座室) at 2013年05月23日 (木)

 

詩想レジスタンス「スーフルール」のパフォーマンスが行われました!

4月13日(土)午後、トーハクの屋外および本館エントランスにて、詩想レジスタンス「スーフルール」によるパフォーマンスが行われました。
当日来館されたお客様へのサプライズイベントのため、事前にお知らせしていなかったので、黒い服、黒い傘、黒い管を携えて、本館前庭に突如現れたパフォーマーに、初めは戸惑われたお客様もおられたのではないでしょうか。パフォーマーからの「ささやき」の誘いに、お客様も応じてくださり、短い詩に静かに耳を傾け、まるで時間が止まったような感覚を体験していただけたのではないでしょうか。

 前庭から静かに「ささやき」の輪が広がっていきます。  耳もとでささやかれる詩の世界に、思わず引き込まれます。

 

 トーハクくんも「ささやき」に挑戦! 庭園でも多くのお客様に楽しんでいただきました。


このパフォーマンスは、フランスの俳優オリビエ・コント氏を代表とする“レ・スーフルール・コマンド・ポエティック/詩想レジスタンス”という一団によるもので、彼らは「人の言葉は人の口から発せられ、人の耳へと伝えられる」というコミュニケーションの原点に立ち返り、公園に、市場や劇場に、駅の喧騒のなかに突然現れ、ウグイスと呼ばれる管を用いて、人々の耳に詩や哲学、文学をささやきます。
2001年3月、パリの「書物展示会」において初めての公演を行い、以降フランス各地の公園、市場、劇場などで、300回を超える活動を行っています。

今回の公演は、「詩想レジスタンス-桜前線2000キロの旅」という、人々に詩をささやきながら、桜前線を追って日本列島を縦断するというパフォーマンスの一部として行われました。
当日は「ささやき」に加えて、スーフルールならではの見て楽しめるパフォーマンスも繰り広げられました。

 傘で植え込みに変身?  最後は本館の大階段に傘をさして全員整列。圧巻です。

 

カテゴリ:催し物

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posted by 長澤由美子(総務課) at 2013年04月17日 (水)

 

円空にちかづく 木の音、森の声

特別展「飛騨の円空-千光寺とその周辺の足跡-」(~4月7日(日)、本館特別5室)、ご覧いただきましたか?

100体の円空仏が飛騨の森にいるかのような会場に、私はいつも癒されます。
「円空の仏像は仏像としてみるというよりそのかたちをみて楽しめるのでしょうね」
展覧会を担当した研究員の言葉通り、円空の仏像の前に立っても難しいことを考えたり、勉強しているという気分になったりはしません。
むしろ円空その人への関心がわいてきます。

全国をまわり、出会った人々のために仏像を作った円空。木という素材を大切にした円空。
円空にちかづくために、円空が感じ魅せられた木の力をテーマにイベントが開催されます。
それは3月9日(土)11時30分から平成館ラウンジで行われる「芸大生の打楽器コンサート 木の音、森の声」(申込不要)。

円空が歩いた飛騨の山にはどんな音があったと思いますか。その音に円空は何を感じたのでしょうか。
風で木がゆれる音、キツツキが木をつつく音、きこりが木を打つ音・・・
あるいは円空が仏像を造るときには木を割り、叩き、彫る音がしたはずです。
響く円空をとりまく木の音は、どれも円空仏のように素朴で温かい音のような気がします。
その音を聴いた円空は、それを木霊の響きのように感じたのかもしれません。

今回お聴きいただく打楽器の調べも同じように温かみを感じさせてくれます。
たとえば今回演奏する《木片のための音楽》ではクラベスという拍子木のような木の棒を5人の奏者が打ち鳴らします。
皆さんにはどのように聞こえるでしょうか。


ただいま練習中。ご期待ください。

なお、円空と同時代に活躍したバッハやダカンの曲も演奏します。
皆さんも、上野の山で木の音、森の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

カテゴリ:教育普及催し物2013年度の特別展

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posted by 川岸瀬里(教育普及室) at 2013年03月08日 (金)