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特別展「工藝2020-自然と美のかたち-」を紹介するほ!


表慶館で9月21日(月・祝)から開催される特別展「工藝2020-自然と美のかたち-」について、トーハクくんとユリノキちゃんが紹介します。

うーん暑い暑いほ。暑いときは家でネットサーフィンに限るほ。さーて、井上副館長のオンラインギャラリーツアーも見たし、次は何をみるほ?
トーハクくん、9月21日(月・祝)からはじまる特別展「工藝2020-自然と美のかたち-」のウェブページはみたかな。
みてないほ。お、ここにあったほ。ふむふむ。これは現代の工芸作品を展示する展覧会ほ?
そうよ。重要無形文化財保持者(人間国宝)や日本藝術員会員の中堅、時代を担う若手の作家など82人の作品を1件づつ展示するのよ。
ほー、ということは82件も見れるんだほ、すごいほ! ユリノキちゃん、サブタイトル「-自然と美のかたち-」についても説明してほしいんだほ。
うん。日本の文化や工芸には、ありのままの自然が美しくて、調和しているととらえる芸術思想があるの。今回はそれを踏まえて、自然と工芸の関係性をテーマに展示するのよ。
ふーんだほ。でも、なんかまだピンとこないほ。
えーと、これならどうかしら。この展覧会は、第1章「金は永遠に光り輝き、銀は高貴さに輝く」、第2章「黒はすべての色を内に吸収し、白はすべての光を撥する」、第3章「生命の赤、自然の気」、第4章「水の青は時空を超え、樹々と山々の緑は生命を息吹く」と4つのニュアンスで構成されているわ。
色に注目しているほ?
そうね、工芸素材の色合いや自然を彩っているこれら4つのニュアンスを、生命の象徴のようなものと考えているのよ。
なるほどだほ。赤は燃えている色、生命が頑張っているようなイメージを感じるほ!
そう。会場では、工芸作品から生命のオーラのようなものを感じられるかもしれないわね。
どんな気持ちで見ればいいかはわかってきたけど、実際にはどんな作品が展示されるほ?
じゃ少しだけど、二人で一緒に見てみよう!


柏葉蒔絵螺鈿六角合子 室瀬和美作 平成26年(2014) 個人蔵

ほー、金と銀の輝きが綺麗だほ。
金粉とかを蒔いて漆を塗り、乾いたら表面を磨いて、下の蒔絵の層を出す。研ぎ出し蒔絵っていう技法が使われているのよ。


白瓷面取壷 前田昭博作 平成29年(2017) 個人蔵

こっちはシンプルな形だほ。
器の肌にできる影で、色々な表情が見られるみたい。


流紋―2018 本間秀昭作 平成30年(2018) 個人蔵

えーと、魚のヒレみたいにも見えるほ。
波のうねりと波しぶきが表現された作品よ。


海から天空へ 奥田小由女作 平成30年(2018) 個人蔵

お母さんから子どもへの想いが感じられほ。
それに、生命の尊さに対する想いも感じられるわね。

作品を会場で見るのが楽しみになってきたほ。
ちょっと待ってトーハクくん! 見どころは作品だけじゃないわ。
え? ユリノキちゃん、ほかに何があるほ。
今回の展示室は、建築家の伊東豊雄氏がデザインするのよ。大地から湧き上がるエネルギーを表している展示台など、展示空間そのものも見どころなのよ。


展示イメージ図 ©伊東豊雄建築設計事務所

ほー! 表慶館がどんな展示室になるのか楽しみだほ。クッキー食べて、開幕まつほ。
みなさん! お越しになるときは、インターネットでの事前予約(日時指定券)を忘れないでくださいね。観覧料金は今後発表されますので、あわせてご確認ください。
 

カテゴリ:トーハクくん&ユリノキちゃん2020年度の特別展

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posted by トーハクくん&ユリノキちゃん at 2020年08月17日 (月)