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今年の夏は戯画【ギガ】アツイ!(前編)

皆様は春、夏、秋、冬どの季節がお好きですか?

桜舞い散る春ですか?あーー夏休みと聞こえてきそうな夏ですか?
それとも、淡紅の秋桜がきれいな秋ですか?粉雪舞う冬ですか?


私は夏が好きです。

なんといってもアツイ!からです。

そして、今年の夏は戯画【ギガ】アツイ!こと間違いないです。

なぜなら、特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」を今年の夏、7月14日(火)~8月30日(日)の会期で開催するからです。
2015年に当館で開催した特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」は大勢のお客様で賑わったアツイ展覧会ですが、そのアツサ再びです。

 
配布中の先行チラシは両A面のポップなデザイン!
私はピンク押しです

本展の報道発表会を2月13日(木)に行いましたので、報道発表会の様子とあわせて本展の見どころをご紹介します。


展覧会概要の説明者は本展担当研究員である土屋主任研究員
鳥獣戯画、高山寺、明恵上人へのほとばしるアツイ愛情に圧倒されました


本展の見どころは3つです。

アツイ見どころその1
展覧会史上初、国宝「鳥獣戯画」4巻を会期中、全場面、一挙公開!


アツイ見どころその2
模本、断簡の数々が集結。<鳥獣戯画のすべて>をご紹介


アツイ見どころその3
寺外公開は27年ぶりの重要文化財「明恵上人坐像」をはじめとする明恵上人ゆかりの品々を紹介


通の方なら、この見どころ3つの簡単な紹介で、2015年鳥獣戯画展との違いがわかるかもしれません。
それでは各見どころを紹介いたします。

アツイ見どころその1
展覧会史上初、国宝「鳥獣戯画」4巻を会期中、全場面、一挙公開!

2015年鳥獣戯画展はそれぞれの巻を前期と後期で場面を変えて展示しましたが、本展では、4巻全ての全場面を展示替えなしで一挙公開します!
合計44メートルを超す国宝4巻の全場面を一度のご来館でご覧いただけます。
アツイ夏に何度もご来館いただくのは大変だと思いますので(何度もご来館いただきたいですが)、ぜひこの機会に全場面を見比べながらご覧いただきたいです。

続いて、甲、乙、丙、丁の4巻それぞれを簡単に紹介いたします。

最初は皆様に大人気の甲巻です。


国宝 鳥獣戯画 甲巻 平安時代・12世紀 京都・高山寺蔵
逃げる猿を蛙と兎が追いかける場面です

兎、猿、蛙をはじめとする11種類の動物たちが生き生きと描かれた甲巻は、国宝「鳥獣戯画」の中でも特に有名な場面が数多く登場します。


こちらは水遊びの場面

甲巻は前半と後半で作者、制作年代が異なる可能性が高いと考えられているそうです。
本展では全場面公開ならではの見比べが可能になりました。紙の色や質感がぱっと見で異なるそうです。
ぜひ見比べてください。

そして、本展ならではの大きなトピックもございます。
甲巻は「動く歩道」でご覧いただきます。
駅や空港などで見かける、あの「動く歩道」をご想像ください。
巻き広げながら見る絵巻本来の鑑賞方法に加え、皆様に作品を間近でご観覧いただける環境を準備しておりますのでご期待ください。


動く歩道イメージ画像
スピードは検証中です!

次に動物図鑑のような乙巻です。

国宝 鳥獣戯画 乙巻 平安時代・12世紀 京都・高山寺蔵
麒麟です。首が長いキリンではございません

乙巻は16種類の動物が登場します。
前半は牛、鷹、犬など日本でも見られる動物。後半は虎や象など日本に生息しない動物や、麒麟や龍などの空想上の動物が描かれています。


日本に生息する動物たちです


日本に生息しない動物や、空想上の動物たちです


乙巻と甲巻後半を同一筆者とする説もあるので、似ているポイントを探すのも面白いかもしれません。

そして、前半に人物、後半に動物が描かれた丙巻です。


国宝 鳥獣戯画 丙巻 平安~鎌倉時代・12~13世紀 京都・高山寺蔵
山車に見立てた荷車が描かれています

人物と動物のモティーフは甲巻にみられるものが多いようです。


人物の場面です


動物の場面です

また、人物の場面は平安時代に描かれた可能性もあるとのことで、謎だらけの鳥獣戯画を紐解く鍵になるかもしれない丙巻は要注目です。


今回は丙巻推しです!


最後は、人物主体の丁巻です。


国宝 鳥獣戯画 丁巻 鎌倉時代・13世紀 京都・高山寺蔵
流鏑馬の場面です


甲巻や丙巻に描かれたモティーフを踏まえた表現が随所にあります。
太くて勢いのある筆使いが特徴的です。


ほかの巻と異なる筆遣いに見えませんか

違う巻のモティーフと見比べるのも面白いですが、装束の巧みな描き分けなどに表される、作者の技量の高さもぜひご覧ください。


似絵の技法も取り入れているそうです


丁巻も推しです!


さてさて、見どころはまだ2つございます。
残りは近日公開予定の後編で紹介します。
後編もぜひご覧ください。

カテゴリ:2021年度の特別展

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posted by 柳澤想(広報室) at 2020年02月19日 (水)