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トーハク仏像選手権始まる!

2012年9月25日(火)より、東京国立博物館140周年特集陳列「館蔵仏像名品選」(本館11室、12月2日(日)まで)が始まりました。
この会期にあわせ、「トーハク仏像選手権」も開催中です!

トーハクでは、日本の江戸時代以前の仏像をおよそ300件所蔵していますが、そのうち67件(法隆寺献納宝物が52件)が重要文化財という、充実したコレクションを誇ります。
展示室では、その中から選りすぐりの仏像13件が皆様をお待ちしております。(注:法隆寺献納宝物は含みません)

足繁く来館してくださる方々にはおなじみの像ばかりかもしれません。
しかし、今回は展示台の高さ、照明に工夫を凝らし、衣の色や模様、鋭い玉眼、優美で繊細な装飾など
これまでは気づかなかった見え方で、細部にも新たな発見が得られるのではないかと思います。


それでは、お気に入りの仏像を探しにいきましょう。


入口で出迎えてくださるのは、おそらく一番人気か?と予想される、この方。

菩薩立像
重要文化財 菩薩立像 鎌倉時代・13世紀

後姿もぬかりない、いわば優等生で美人なタイプ。


そして、入って右手のケースには、かわいらしいサイズの方が。

文殊菩薩像
文殊菩薩立像 鎌倉時代・13世紀

知恵をつかさどる文殊さんだけに、キリっと賢そうなお顔立ちをしています。


そして、この方々。

十二神将立像
重要文化財 十二神将立像 伝浄瑠璃寺伝来 鎌倉時代・13世紀

眼光鋭く、暗闇に浮かび上がる姿は、さながら戦隊ヒーローのよう。


こちらは宋風の阿弥陀如来さま。

阿弥陀如来立像
阿弥陀如来立像 京都・泉涌寺伝来 鎌倉時代・13世紀

つやつやとした不思議な質感は、なんと蒔絵によるもの。
大変珍しい作例だそうです。衣の模様にも注目です。


最後に、筆者イチオシのこの方。

千手観音菩薩坐像
千手観音菩薩坐像  南北朝時代・14世紀

切れ長の目、美しい肌…。壁に映る光背の影までカッコいい…。
ため息がでるほどのイケメンです。


いかがでしょうか。こちらはほんの一例です。

ぜひ、展示室に会いにきてください。
そして、お気に入りの仏像が見つかったら、「トーハク仏像選手権」に投票をお願いいたします!

 

カテゴリ:ウェブおすすめコンテンツ仏像

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posted by 奥田 緑(広報室) at 2012年09月28日 (金)