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シリーズ「歴史を伝える」 特集陳列「古写真―人物を写す―」

  • 『第2回江戸幕府遣外使節団正使・副使・監察役・組頭 Nadar撮影 江戸時代・文久2年(1862)』の画像

    第2回江戸幕府遣外使節団正使・副使・監察役・組頭 Nadar撮影 江戸時代・文久2年(1862)

    本館 16室
    2010年7月13日(火) ~ 2010年8月1日(日)

      特集陳列「古写真」の第4回は「人物を写す」と題して、江戸幕府の遣欧使節(けんおうしせつ)や明治の元勲(げんくん)たちの肖像写真を紹介します。
     
      これまでの特集陳列で、写真が近代科学技術の一つとして幕末の日本にもたらされ、早くからその記録手段としての有効性が認識されていたことをみてきました。
     
      今回の特集陳列では、写真の被写体としての人物に注目して紹介します。肖像写真は、写真が急速に普及していく大きな要因でした。というのも、それまで肖 像画を残せるのは一部の富裕層の特権であったのにたいして、写真が安価で手軽であったためです。また肖像写真が広く大衆に支持されていたことも見過ごせま せん。
     
      ここに紹介する人々は、歴史的に重要な立場と地位にあった人たちで、いわゆる大衆の肖像写真とは事情が異なりますが、自らの姿や足跡を後世に残したいと願う気持ちは変わらないでしょう。レンズを通して向けられたこれらの人たちのまなざしを、ご覧いただきたいと思います。
主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
第2回江戸幕府遣外使節団正使・副使・監察役・組頭 Nadar撮影 江戸時代・文久2年(1862)
重要文化財 旧江戸城写真帖 蜷川式胤編 明治4年(1871)
勝海舟 上野彦馬撮影 江戸時代・19世紀(1862)
井上馨夫人 J.Schaarwachter撮影 明治時代・19世紀(1862)