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帝室技芸員

  • 『重要文化財 黄釉銹絵梅樹文大瓶 初代宮川香山作 明治25年(1892)』の画像

    重要文化財 黄釉銹絵梅樹文大瓶 初代宮川香山作 明治25年(1892)

    本館 19室
    2009年9月8日(火) ~ 2009年12月6日(日)

     帝室技芸員は、帝室(皇室)による美術工芸作家の保護と制作の奨励を目的として設けられた顕彰制度です。明治21年(1888)、加納夏雄(かのうなつ お)ら17名が宮内省工芸員に選ばれ、宮内省技芸員と名称を変えた後、明治23年(1890)に帝室技芸員制度が発足しました。以後、この制度がなくなっ た昭和19年(1944)までの55年間に計79名が帝室技芸員に任命されました。その分野は陶磁、七宝、漆工、染織、金工、刀剣、絵画、彫刻、建築、写 真、篆刻(てんこく)、図案と多岐に渡ります。

      帝室技芸員は生涯、勅任官(ちょくにんかん)の待遇を受ける一方、勅命による作品制作や帝室博物館(現在の東京国立博物館)総長の諮問(しもん)に応じ ることが義務づけられていました。帝室技芸員の選定にも大きく関わっていた当館は、彼らの作品を数多く収蔵しています。今回はその中から陶磁、金工、漆工 の作品を展示いたします。帝室技芸員の優れた技と美の世界をご鑑賞ください。
主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
重要文化財 黄釉銹絵梅樹文大瓶 初代宮川香山作 明治25年(1892)
漆絵画帖 柴田是真作 明治時代・19世紀
源氏香短冊散蒔絵料紙硯箱 川之辺一朝作 明治36年(1903) 蓑敬氏寄贈
重要文化財 鷲置物 鈴木長吉作 明治25年(1892)
白磁葡萄唐草浮文壺 板谷波山作 昭和時代・20世紀