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シリーズ「歴史を伝える」 世界と日本

  • 『吉備大臣入唐絵詞(模本) 山名繁太郎模 明治時代・19世紀写』の画像

    吉備大臣入唐絵詞(模本) 山名繁太郎模 明治時代・19世紀写

    本館 16室
    2009年8月18日(火) ~ 2009年10月12日(月・祝)

     わが国は、古代から中国大陸、朝鮮半島など東アジアの国々と密接な関わりをもちながら発展してきました。大陸文化の摂取のために行われた遣唐使が、菅原道真の建議によって廃止された後も、中国や朝鮮との間で貿易を中心とした経済・文化面の交流が盛んに行われました。

      16世紀以降は、ヨーロッパ人の来航によって西洋の知識がもたらされます。その後、日本はキリスト教の禁止や幕藩体制の強化など、政治・経済・思想上の理 由から国を鎖(とざ)します。けれども、外交では、中国やオランダと、長崎を窓口とする管理貿易の体制が成立していました。また、対馬の宗氏を仲介として 交流のあった朝鮮や、中国との冊封関係にあった琉球は、ともに使節が将軍に謁見する「通信」の国でした。そのため、国外からさまざまな情報が伝えられまし た。

      こうした外交政策は、オランダや東アジア諸国とのネットワークを考える上で重要であり、日本の政治・経済や文化などにも大きな影響を与えたと考えられます。今回は、江戸時代を中心とした絵図、外交文書など国際交流に関する資料を紹介します。

主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
徳川幕府朝鮮国王往復書翰 江戸時代・17~18世紀
亜米利加渡来風刺武具の図 江戸時代・19世紀
重要文化財 尊海渡海日記屏風(瀟湘八景図屏風)  尊海筆 室町時代・天文8年(1539) 広島・大願寺所蔵
関連事業

列品解説「世界と日本」
本館16室 2009年9月8日(火) 14:00 当日参加
講師:博物館情報課長 高橋裕次