東洋館 第4室
2008年12月2日(火) ~ 2009年3月1日(日)
古代の貨幣、つまり昔のお金といえば、金貨・銀貨・銅貨といった金属製の貨幣がまず思い浮かびます。古代の地中海世界、西アジア、中央アジアなどでは、円形の金貨・銀貨が多数つくられました。しかし、古代中国で多数を占めたのは銅貨で、その形が多様であることに特色があります。
中国で銅貨が発達したのは春秋・戦国時代(前8~前3世紀)で、さまざまな形の銅貨が作られました。秦・漢時代(前3~後3世紀)には、四角い穴のあい た円形の銅貨が用いられ、この形が近代にいたるまで続きました。
今回の特集陳列では、中国の春秋時代から漢時代までの銅貨と、それらの鋳造に用いた鋳型を中心とし、さらに唐時代から清時代に至る中国歴代王朝の代表的 な銅貨を展示して、古代から20世紀初頭までの中国貨幣を概観します。