東洋館 第8室
2007年1月2日(火) ~ 2007年2月25日(日)
漢民族が異民族(満州族)に覇権を奪われた明末清初の時期、明の遺臣たちは清朝に抵抗するか恭順(きょうじゅん)するか、苦渋の選択を強いられました。この時期の書の見どころは、拠るべき権威を失った明の遺臣や烈士たちによる、激動の世相を反映したかのような特異な表現にあります。董其昌(とうきしょう)らによって洗練された連綿趣味は、やがて胸中の激情を吐露したかのごとき気性の激しい連綿草(れんめんそう)や、豊かな情感を盛り込んだ個性的な表現などに移行します。この時期に特有のエキセントリックな作品の数々をお楽しみください。
台東区立書道博物館(http://www.taitocity.net/taito/shodou/)でも同タイトルの展覧会を開催 [2007年1月4日(木)~2月25日(日)] 。2つの博物館の連携企画になる、明末清初の書の世界を存分にお楽しみください。