東洋館 第8室
2007年1月2日(火) ~ 2007年1月28日(日)
中国では厳しい冬の寒さの中でも、常緑を保つ松と竹、百花に先駆けて開花し清香を放つ梅は、不変の志と豊かな心をもつものとされ「歳寒三友」と称えられました。また、松は不老長寿、竹は平安、子孫繁栄、梅は子孫繁栄(子授け)などを象徴するものとして尊ばれてきました。さまざまな自然を描いた花鳥画でも、例えば、蓮、水鳥、魚は豊かさ、牡丹は富貴、桃は長寿、葡萄、瓢箪(ひょうたん)、石榴(ざくろ)などは子孫繁栄、鳳凰は天下泰平、蝙蝠(こうもり)は福を象徴するものとされ、そこには人々の様々な願いがこめられています。新年にあたり、歳寒三友(松・竹・梅)を中心に中国の吉祥図を特集して展示します。