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ハンズオン体験コーナー「版で遊ぶ」

 親と子のギャラリー「版でつくる」(本館特別2室)に関連した、版画の体験コーナーです。

  版が重ねられて、だんだんと完成の段階に近づく浮世絵の刷り見本や、浮世絵師の道具を見て、浮世絵版画のできるまでを実感してください。スタンプを使っ て簡単な多色刷りにも挑戦! さらに、和歌や物語などを書写した美しい料紙を刷る体験コーナーも設置します。そのままはがきとして使用できる美しい作品をお持ち帰りいただけます。

  会期中の11:00~16:00の間、いつでも自由に体験することができます。

関連展示

特集陳列・親と子のギャラリー「版でつくる」
本館特別2室 2007年11月27日(火)~12月24日(月・休)
関連事業

浮世絵版画制作実演「北斎の冨士ができるまで」
表慶館 創作の間 2007年12月1日(土)、12月2日(日) 11:00~12:00 受付終了
事前申込不要 ※当日会場にお集まりください。
ファミリーワークショップ「北斎の冨士ができるまで」
表慶館 創作の間 2007年12月1日(土)、12月2日(日) 13:00~17:00 受付終了
対象:小学生とそのご家族
定員:各日15組 (事前申込制)
申込締切:2007年11月26日(月)必着 ※ただし、定員となり次第締め切りとさせていただきます
写楽の浮世絵が出来るまで
浮世絵ってなに?

三世大谷鬼次の奴江戸兵衛
重要文化財 三世大谷鬼次の奴江戸兵衛 東洲斎写楽筆 江戸時代
   人気役者や、町で評判の美人の顔、話題の観光スポットなどを描いた多色刷りの版画で、江戸時代の人々にたいへん人気がありました。
ここでは東洲斎写楽という有名な浮世絵師のつくった「三世大谷鬼次の奴江戸兵衛(さんせいおおたにおにじのやっこえどべえ)」という作品を紹介します。当時江戸で人気のあった歌舞伎俳優の顔が大きく描かれています。
どうやってするの?

 これは、1回ですったわけではありません。多色刷りといって、3色以上の色の版を重ねてすったものです。この一枚の作品をしあげるまでに、なんと11枚の版を重ねています。
ここに注目!

 一色ずつだといったい何の絵かわからないものでも、版を重ねると、だんだんひとつのカラフルな作品が仕上がっていきます。その様子をみていきましょう。
版を重ねるとき、絵柄をぴったりと合せるのが職人さんの腕のみせどころです。完成作品を見ただけではわからない、色の重なり、細かい技がわかりますね。

ここに注目!
会場では、11枚の版を順番に重ねて、絵が完成されるまでのすりの見本をみることができます。

浮世絵師のお道具拝見
道具
会場には浮世絵の版を彫る道具、摺る道具を展示しています。
スタンプを押して、オリジナル奴江戸兵衛を完成させよう!

 会場には、すりの段階や色数を簡単にした5つのスタンプがあります。ぴったり絵柄があうように、慎重に押してみよう!
スタンプ1
スタンプ2
スタンプ3
スタンプ4
スタンプ5
スタンプ1   スタンプ2   スタンプ3   スタンプ4   スタンプ5
5つのスタンプを重ねると…
スタンプ6  かすれやずれも、版ならではの味わいです。

  ※会場ではスタンプを押すワークシートを用意しています。
  出来上がった作品を切り取れば年賀状になります。
  きれいな年賀状ができあがったら、お友だちや、おじいちゃん、おばあちゃんに送って新年をお祝いしましよう!
唐紙(からかみ)の模様をすってみよう
唐紙ってなに?

 胡粉(ごふん)という白い粉をベースにした絵の具で下地を作り、雲母(きら)というキラキラ光る岩石の粉を使って、版でつくった美しい模様を刷りだした紙です。 やさしく流れるようなかな文字を書くのに使われました。
どんな模様をすることができるの?

 本館の「親と子のギャラリー」には、唐紙にかな文字を書いた作品が展示されています。
そこで使われている紙の文様を、簡単にして版をつくりました。
紙の色、絵の具の色の組み合わせを考えて、自分だけの1枚を作ってみよう。
唐紙はがき作り1   唐紙はがき作り2
※できあがった作品はそのままはがきとして使えます。
今日の体験をお友だちや家族に伝えましょう。


「高光集切(たかみつしゅうぎれ)」 梅の花の文様が一面に刷りだされるかわいらしいデザインです。
高光集切   オリジナルはがき
高光集切 伝藤原為家筆 鎌倉時代・13世紀   唐紙文様のハガキ
「小色紙(こじきし)」 ひし形と唐草を組み合わせた古典的な模様です。
小色紙   オリジナルはがき
小色紙 伝藤原公任筆 平安時代・12世紀 森田竹華氏寄贈   唐紙文様のハガキ
「光悦謡本(こうえつうたいぼん)」 桐の花と蔦。光悦ならではのデザイン性が光る模様です。
光悦謡本   オリジナルはがき   光悦謡本   オリジナルはがき
光悦謡本 江戸時代・17世紀 三上進氏寄贈   唐紙文様のハガキ   光悦謡本 江戸時代・17世紀 三上進氏寄贈   唐紙文様のハガキ